Discussion
一般的にBingの検索エンジンよりGoogleの検索エンジンの方が優れていると言われており[要出典]、僕自身もGoogleの検索結果のほうが好ましく感じることが多いです。
検索エンジンの黎明期にPageRankを上手く活用したGoogleの検索エンジンが優れていたのはわかるのですが、その後にTeomaがSubject-Specific Popularityというリンク元との関連性を含めた被リンク評価システムを作るなどし、そういった検索エンジンの評価手法は2020年現在ではお互いにインスパイアを受け、根本的なアルゴリズムは大きく違っていないように思います。
それにもかかわらず、なぜ検索結果はBingとGoogleで大きく異なり、Googleの方が好ましく感じることが多いのでしょうか？
ごめんなさい、私は検索エンジンのアルゴリズムは無知同然なのですが、そういったエンドユーザーの観点から申し上げると、
「自分が欲しいと思った情報に直線的に行き付きやすい」
と言ったところでしょうか。
実際、Googleの場合はほぼ確実に調べ事に対する検証手順とその細分化を特別建てる必要なく、
「この語句を含む(含まない)記事(とそれに関連する文書)」
と思って問い合わせをすると、不思議と一番最初に「これだ! これが知りたい情報だ!!」
と思える記事が並びます。
対して、Bingで検索を行った場合、 これも私個人の感情としては不思議で 妙に遠回りをさせられる記事が検索結果の上位に並びます。おかげで業務効率も
「Edgeの標準検索エンジンならば」
とBingを使っていた頃より、Googleを使った方が調査の効率も格段に上った気がします。
DuckDuckGoとBingを比較しても、DuckDuckGoの方がまだ直感として自分の欲しかった記事に当りやすいです。
とても感情ベースで漠然とした意見で申し訳無いですが、自分がBingとGoogleを使い比べて抱いた感想はこの様な具合となります。
それぞれ、蓄積されている検索結果を出力する前の重み付けの何かが違うのですかね？
Googleの場合はほぼ確実に調べ事に対する検証手順とその細分化を特別建てる必要なく
質問文ではページ評価の観点しか書いていませんでしたが「ユーザーが入力した検索クエリーに最適化された結果を出す」という点については、おそらくそれほど大きなブレークスルーがなく、各検索エンジンの腕の見せどころなのかもしれないですね。
完全に抜け落ちていた視点だったので助かります🙏
恥ずかしながらBingをほとんど使った事がなく、回答する資格はないと思うのですが、少し調べた事を記します。
まず、検索結果の精度についてですが、以下のような研究があるようです。
https://cyber.fsi.stanford.edu/io/news/bing-search-disinformation
一般的なユーザー行動のみに依存すると、情報としては正しくない人気サイトみたいなものが上位に来る可能性も高く、その辺りの情報の質、正しさといった観点において、Googleは他より秀でているのかもしれません（この研究の妥当性などは私には評価できないのですが）
AIに関しては世界のトップを進んでいる印象を受けるGoogleですが、個別の分野で比較をすると、例えば翻訳ではDeepLやみらい翻訳にやや劣るように感じられます。
https://www.danshihack.com/2020/03/24/junp/deepl-translate.html
このリンクの内容によると、MicrosoftはそのGoogleよりもさらに劣っており、実際にMSDNの翻訳は中々厳しいところがあり、翻訳や自然言語においてはうまくないのかな、という印象を受けます。
検索という分野の担当者にも、それが当てはまるのか？という事は分からないですが、印象的には、AIに関してMicrosoftはGoogleの少し後ろに位置しているように見えるので、そういった差はあるのかもしれません。
別の観点で、そもそもお金をどれぐらいかけている/売上が上がっているかという事ですが、
https://japan.zdnet.com/article/35148901/
https://pera-zo.com/2020/02/26/microsoft_analysis/
これを見ると、Bingは売上ベースでGoogleの1/10にも満たないので（シェアを考えれば自明ですが）、それに応じた力のかけ方をしたとすれば、Googleの方がサービスとしては上になりやすいのかなと思います。
The fact that such things do not remove themselves from Google's various services (including Google search) means that humans have to intervene — even if doing so comes at great cost .
このあたりの人間的介入がどれほどあるかは不明ですが、自然言語処理の技術的な力量に加えて、売上（シェア）が少ないので泥臭くヒューマンリソースを割けないという事情はありそうですね。
やはり検索エンジンも強者がより強者になってしまうのでしょうか…
