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NetApp BlueXPを使ってAzure上にCloud Volumes ONTAPをデプロイしてみた(CVOのデプロイ編)

Last updated at Posted at 2023-02-16

はじめに

  • 本記事では、NetAppのストレージやクラウドサービスを一元管理することができるコントロールプレーンであるNetApp BlueXPを使って、Azure上にCloud Volumes ONTAPをデプロイする手順をご紹介します。
  • こちらの記事は後編の「CVOのデプロイ編」です。前編の「BlueXPのセットアップ編」はこちら

キーワード

NeApp BlueXP

  • NetApp BlueXP(以下、BlueXP)はオンプレミスのNetAppのストレージとパブリッククラウド(AWS、Azure、Google Cloud)にまたがるNetAppのストレージサービスを一元管理したり、NetAppが提供する様々なデータ管理サービスを利用することができるSaaS型のコントロールプレーンです。
  • BlueXP自体は無償で利用することができ、付随する機能(サービス)によってそれぞれの機能(サービス)に対するコストが発生するという仕組みです。
  • BlueXPでストレージを管理するには、BlueXP Connectorという管理用のコンポーネントが必要となってきます。これはVM上で稼働します。
  • 今回のお目当てであるCloud Volumes ONTAPはBlueXPからデプロイ・管理する必要があるので、前回の記事でセットアップしました。

Cloud Volumes ONTAP

  • Cloud Volumes ONTAP(以下、CVO)は、NetAppのストレージに搭載されているストレージ専用OSであるONTAPをパブリッククラウド(AWS、Azure、Google Cloud)のIaaS上にデプロイすることができるサービスです。
  • これにより、ONTAPが持つSnapshotや重複排除・圧縮、シンプロビジョニング、階層化などのストレージ管理機能を使って、パブリッククラウド上のストレージ管理を一元化したり、コストを削減したりといったことが可能になります。
  • 今回はAzure上にデプロイしていきますが、AWSやGoogle CloudへのCVOのデプロイも含めて、BlueXP/CVOに関するQiita記事を本記事の最後にまとめています。興味があればご覧ください。

構成イメージ

  • 最終的な構成イメージはこのような形になります。前回の記事でこのCVO以外の部分を作成済みなので、今回は残りのCVOをデプロイします。
    architecture.png

やってみた

前提

  • 前回の記事の内容が全て完了している前提です。

2023年2月中旬に実施した際の手順です。今後手順等が変わったらすみません。

CVOのデプロイ

サブスクリプション設定

  • BlueXPコンソールのcanvas画面にある「+ Add Working Environment」をクリックします。
    add_working_env.png

  • 「Choose a Location」画面で「Microsoft Azure」、「Cloud Volumes ONTAP - Single Node」を選択して、「Next」をクリックします。
    deploy_cvo_location.png

  • 「Details and Credentials」画面で「Edit Credentials」をクリックします。
    deploy_cvo_credential.png

  • 「Edit Credentials & Add Subscription」画面でサブスクリプションが関連付いていないというメッセージが出ているので、「Add Subscription」をクリックします。
    deploy_cvo_add_subscription.png

  • 次のステップは、「Continue」をクリックしてAzure Portalでサブスクリプションを作成すればいいとのことなので、「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_next_step.png

  • Azure Portalにログインすると、「NetApp BlueXP」のサブスクリプションの画面が表示されるので、「購読する」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp.png

  • 以下の通り入力し、今回はタグは割愛して「レビューと登録」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_basic.png

  • 設定内容を確認し、「登録」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_review.png

  • 進行中ということなので少し待ちます。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_in_progress.png

  • 完了するにはSaaSアカウントを構成する必要があるとのことなので、「アカウントを今すぐ構成」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_ordered.png

  • NetApp Cloud Centralの画面にリダイレクトされます。今回関連付けるのは「Defult」なので、そのまま「Save」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_assign.png

  • サブスクリプションの設定がうまくいったようなので「Done」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_assign_done.png

  • BlueXPコンソールに戻ってみても特に変化はありませんでした。気を取り直してまたはじめからやってみます。
    deploy_cvo_add_subscription.png

CVOのデプロイ

  • BlueXPコンソールのcanvas画面にある「+ Add Working Environment」をクリックします。
    add_working_env.png

  • 「Choose a Location」画面で「Microsoft Azure」、「Cloud Volumes ONTAP - Single Node」を選択して、「Next」をクリックします。
    deploy_cvo_location.png

  • 「Details and Credentials」画面で「Edit Credentials」をクリックします。
    deploy_cvo_credential.png

  • 今度はサブスクリプションを選べるようになっているので、先ほど登録したサブスクリプションを選択して、「Apply」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_select_subscription.png

  • 「Details and Credentials」画面で以下の情報を入力し、「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_details_and_credentials.png

    • Details
      • Working Environment Name (Cluster Name): 任意の名前
    • Credentials
      • User Name: admin
      • Password: 任意のパスワード
      • Confirm Password: 任意のパスワード
  • 「Services」画面で今回はとりえあず全て無効にして「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_subscribe_bxp_services.png

  • 「Location」画面で以下の情報を入力し、「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_network.png

    • Azure Region: VNetを作成したAzureのリージョン
    • Availability Zone: 1(なんでもよい)
    • VNet: 前回の記事の事前準備で作成したVNET
    • Subnet: 前回の記事の事前準備で作成したサブネット
    • I have verified network connectivity between the
      Cloud Manager server and the selected VNet.: チェック
  • 「Connectivity」画面で以下の情報を入力し、「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_connectivity.png

    • Resource Group
      • Create a New Group」を選択
      • Resource Group Name: 任意のリソースグループ名
    • Security Group
      • Generated security group」を選択
      • Allow traffic within: The selected VNet only (reccomended)
  • 「Cloud Volumes ONTAP Charging Methods & NSS Account」画面で、今回は「Freemium (Up to 500 GiB)」を選択して「Continue」をクリックします。今回、サポートサイトのアカウント設定は割愛しました。
    deploy_cvo_charge.png

  • 「Preconfigured Packages」画面で、今回は「PoC and small workloads」を選択して「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_packages.png

  • 「Create Volume」画面で以下の情報を入力し、「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_vol.png

    • Details & Protection
      • Volume Name: 任意のボリューム名
      • Size (GiB): 任意のサイズ
      • Snapshot Policy: default
    • Protocol: 今回はデフォルトのまま
  • 「Create Volume - Usage Profile Disk Type & Tiering Policy」画面で以下の情報を入力し、「Continue」をクリックします。
    deploy_cvo_efficiency.png

    • Storage Efficiency」にチェック
    • Tiering data to object storage
      • Volume Tiering Policy: Auto
  • 「Review & Approve」画面で2つのチェックボックスにチェックを入れ、「Go」をクリックします。
    deploy_cvo_review.png

  • canvas画面に戻り、CVOがInitializingのステータスになっているので完了するのを待ちます。
    deploy_cvo_initializing.png

  • しばらく待っているとデプロイが完了しました。
    deploy_cvo_completed.png

CVOの確認

  • このCVOを選択すると、ここから色々なサービスを有効化できるようです。そして「Enter Working Environment」をクリックしてみます。
    cvo_details.png

  • ここでボリュームを追加したり拡張したりといった操作ができます。そして「Switch to Advanced View」をクリックしてみます。
    cvo_we.png

  • ONTAPの標準GUIである「System Manager」の画面が表示されました。ここで詳細な設定が可能になります。
    cvo_sm.png

まとめ

  • BlueXPを使ってAzure上にCVOをデプロイしてみました。
  • 今回はCVOをデプロイしただけですが、BlueXPはオンプレミスのNetAppのストレージとパブリッククラウドにまたがるNetAppのストレージサービスを一元管理することができるので、クラウドをまたいだレプリケーションなども今後機会があれば試してみたいと思います。

参考URL

BlueXP/CVO関連のQiita記事

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