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NetApp BlueXPを使って、Cloud Volumes ONTAPのデータをAmazon S3にバックアップ・リストアしてみた

Last updated at Posted at 2022-12-22

オンプレミスONTAPやCloud Volumes ONTAP(CVO)のデータを保護する為に、Cloud Backupを使ってStorageGRID、Azure Blob、Amazon S3とGoogle Cloud StorageなどCloud Object Storageにバックアップ・リストアすることができます。この記事では、NetApp BlueXPのGUI操作でCVOのデータをS3にバックアップおよびリストアをしてみたいと思います。
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Keyword

  • NetApp BlueXP
    オンプレミス及びクラウド環境におけるストレージとデータサービスにおいて、シンプルなハイブリッドマルチクラウドを統合管理・運用する為のコントロールプレーンサービスです。
  • Cloud Volumes ONTAP (CVO)
    VMインスタンスにONTAPを搭載し、重複排除・圧縮・階層化などの効率化機能を提供する、クラウドストレージサービスです。CVOはONTAPのオンプレミスと同等の機能を持ち、クラウド上のファイルとブロックのワークロードに対応した高度なデータ管理を実現するSoftware-Defined Storageです。データ保護、セキュリティ、コンプライアンスなどに対応しています。
  • NetApp Cloud Backup
    クラウドとオンプレミスの非構造化ONTAPデータ、データベース、仮想マシンの保護やアーカイブのための、効率的な差分ブロック格納方式のバックアップ・リストアを行うサービスです。
  • Amazon S3
    Amazon S3(Amazon Simple Storage Service)はデータを格納・管理できるオブジェクトストレージサービスです。主にウェブサイトやアプリケーションなどのデータバックアップおよび復元、アーカイブなど様々なことに利用します。

検証手順

1.BlueXPのConnecorとCVOをAmazon Cloudに作成
2.CVOのデータをS3にバックアップ
3.S3にあるバックアップをCVOにリストア
構成イメージ:
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1.BlueXPのConnecorとCVOをAmazon Cloudに作成

  • BlueXPのConnector
    こちらの手順を確認し、AWS ConsoleからPolicyとIAM roleを作成して、IAM roleのARNをコピーしてAWS Credentialとして追加します。
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    必要な権限を確認してConnectorを追加します。
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    上記のAWS Credentialを選び、Wizardに従ってVPCやSecurity Groupなど必要な条件を確認した上で作成します。
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    AWSのConsoleからConnector(EC2)がrunningになっているのを確認します。
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  • CVOとCloud backup subscription
    BlueXPのGUIからAdd Working EnvironmentでCVOを作成します。Cloud backupを使う為、AWS marketplaceからSubscribe必要があります。Cloud backup licenseはこちらのドキュメントにより、PAYGO、Annual Contract、BYOLがあります。検証の為、PAYGOにします。
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    AWS marketplaceに遷移し、BlueXPのConnectorと同じAWS accountを確認してContinue to Subscribe
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    NetApp Subscription Assignmentの画面に飛んでSaveしてSubscriptionが完了です。
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    AWS MarketplaceからNetApp BlueXPのsubscriptionがうまくできたOffers:New offer accepted!メールが届きます。これでCloud backupが使える様になります。
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    BlueXPに戻ってWizardに従って、Connectorと同じVPC、Security GroupやKeyPairなどを確認した上でSingle Node CVOを500GB Freemiumで作成します。Cloud Tieringを使う場合Storage Efficiencyをenableして、S3 VPC endpointを作成する必要があります。今回はCloud Backupを検証する為、nfs volumeをNo Storage Efficiencyにします。
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    AWS ConsoleからCVOがrunning、BlueXPからBackup and recoveryがenableになるのを確認します。
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    AWS S3の方にnetapp-backup-xxxxxxxxxという空のbucketが作成されています。
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    ここまではBlueXPのConnector(EC2)、CVO(EC2)とS3の準備は完成です。

2.CVOのデータをS3にバックアップ

  • nfs volumeのbackupをActivate
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  • アドホックバックアップを実行
    こちらの方法を参考してBlueXPのConnectorにSSHでLoginして/cvoを作って、nfs volumeにmountします。検証のデータを書き込んだ後に、Backup Nowでアドホックバックアップを実行します。
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    netapp-backup-XXXXXXXXのS3 bucketにバックアップされてるのを確認します。
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  • Manage Policiesから頻度と世代をカスタマイズ
    デフォルトのポリシーでは、毎日ボリュームをバックアップし、各ボリュームの直近の30個のバックアップ コピーを保持します。その他に、1時間ごと、毎日、毎週、毎月、または毎年のバックアップに変更、保持するバックアップコピーの数を変更することもできます。
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3.バックアップのデータをS3からCVOにリストア

リストアの方法はBrowse & RestoreSearch & Restoreがあります。それぞれの詳細はこちらのドキュメントを参考できます。
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  • Browser & Restoreにより、Folderをリストア
    Restore Files or Folderをクリックして、バックアップしたFolderを選択してリストアします。
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    Jobが完了してrestore_XXXXX_XXXXXXXXXXX_directory-restore-testのFolderがリストアできました。
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  • Search & Restoreにより、シングルファイルをリストア
    バックアップが大量にある場合は、Search & Restoreにより、簡単に検索してリストアできます。この機能使う為に、Enable Indexingが必要です。
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    シングルファイルを検索してGUI Wizardからリストアします。リストアできたファイルをrestore-XXXXX-XXXXXXXXX-OriginalTextFileを確認できます。
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    この機能を使うと、AWS S3にnetapp-backup-cat-XXXXXというBucketが作成されます。catはcategoryです。
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    AWSのAthenaとGlueを使って検索結果を上記のS3 Bucketに保存されます。
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まとめ

NetApp BlueXPのGUI操作でCloud Backupを使って、Cloud Volumes ONTAPのデータをAmazon S3にバックアップ・リストアできることを検証しました。

参考リンク

1.ONTAP
2.Create a Connector in AWS from BlueXP
3.Amazon S3 とは
4.CVO: Quick start for Cloud Volumes ONTAP in AWS
5.NetApp Cloud Backup
6.Cloud Volumes ONTAPとは?
7.オフラインもできる?ONTAPデータをObject Storageにバックアップとリストアを検証した
8.Installing the NFS client
9.To mount an ONTAP volume on a Linux client
10.Comparing Browse & Restore and Search & Restore

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