はじめに

NetApp BlueXPとはオンプレミス及びハイブリッド・マルチクラウド環境におけるストレージとデータサービスにおいて、シンプルなハイブリッドマルチクラウドを統合管理・運用する為のコントロールプレーンサービスです。こちらの「ドキュメント」により、多くの場合はBlueXPを使ってオンプレミスやクラウドを管理する為、Connectorが必要となります。Connectorは、BlueXPの日々の使用にとって重要なコンポーネントです。これにより、BlueXPはパブリッククラウド環境内のリソースとプロセスを管理することができます。例えば、NetApp Cloud Volumes ONTAP(CVO)と言うストレージサービスをAzure、AmazonやGoogleなどのCloud上で利用する時に、まずConnectorを作成します。

こちらの記事「[小ネタ]BlueXPのオンプレミスコネクターを使ってみる」と「BlueXPのConnecorをAmazon Cloudに作成」にはBlueXP Connectorをオンプレミス、AWSに作成する手順を載せています。今回の記事ではGoogle Cloud上にBlueXP Connectorを作ってみたいと思います。

手順

1.Google Consoleにより、必要なIAM roleなどを準備
2.BlueXPのGUIにより、connectorを作成

1.Google Consoleにより、必要なIAM roleなどを準備

「Create a Connector in Google Cloud from BlueXP」の手順を参照し、Create Project->IAM Role->Create Service accounts->Enable APIの順番で行きます。

Create Project
Google Consoleにログインして、Select project->NEW PROJECTをクリックしてprojectを作成します。
IAM Role
BlueXPのGUIに表示されているBlueXP Connector-Google Cloudの手順、またこちらのドキュメント「 Creating and managing custom roles」も参照できます。
上記のドキュメントにより、まずEnable the IAM APIが必要となります。

これからの手順は下記の図ようにBlueXPのガイドを参照します。

上記のYAMLをコピーして、Google Cloud CLIにより、NetAppBlueXPConnectorRole.yamlを作って、gcloud iam roles create Your_NetAppBlueXPServiceAccountRole --project=Your_mybluexpconnector1 --file=/home/YourDirectory/NetappServiceAccountRole.yaml
Create Service accounts
同じように、BlueXP Connector's Service AccountのYAMLをコピーします。

Service Roleを作成：gcloud iam roles create YourNetAppBlueXPServiceRole --project=<your project-id> --file=<yaml-file-path>
Service Accountを作成： gcloud iam service-accounts create cloud-manager-service-account --description="BlueXP Connector Service Account" --display-name="BlueXP Connector Service Account"
上記のService RoleとService Accountを作成したprojectにbindingします。gcloud projects add-iam-policy-binding YourProjectID --member="serviceAccount:cloud-manager-service-account@YourProjectId.iam.gserviceaccount.com" --role="projects/YourProjectID/roles/YourNetAppBlueXPServiceRole"

上記の作成がうまくできたら、IAM&Admin ->Rolesから確認できます。

Enable API
Enable Google Cloud APIsに書かれているAPIを確認します。

Google Consoleから検索してEnableします。

ここまではGoogle Consoleからの準備は完了です。

2.BlueXPのGUIにより、connectorを作成

作成

 「Google Cloud document:Regions and zones」より、Tokyoはasia-northest1なので、asia-northest1-aを選び、今回はデモの為、defaultVPCを使います。

情報をレビューしてAddします。

暫く待つと、BlueXPのGUIにActiveと表示されます。
確認
Google Console -> Compute EngineからBlueXP Connector instanceを確認できます。

更にConnectorを確認する為、BlueXPのGUIからGoogle CloudにNetApp Cloud SyncのDataBrokerを作りました。

また、NetApp Cloud Volumes Service for Google Cloud(CVS)をBlueXPのGUIからデプロイができることも確認できます。

Google Cloud上のCVSやCloud Syncなどの詳細な手順はまた別の記事でご紹介します。