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NetApp BlueXPを使ってAmazon FSx for NetApp ONTAPを構築してみた

Last updated at Posted at 2022-12-19

こんにちは。NetAppのMandyです。NetAppアドベントカレンダー19日目の記事になります。
昨日の記事でご紹介させていただいた通り、BlueXPを使ったらAWS/Azure/Google Cloud等主要なパブリッククラウドプロバイダに保管されているデータを一括管理することが可能です。そしてストレージのCanvas画面ではハイブリッドクラウド環境でのストレージの特定、デプロイ、管理が簡単なクリックで実現できます。
スクリーンショット 2022-12-08 20.32.40.png

この記事では、下記の内容になります。NetApp BlueXPのGUI操作でAmazon FSx for NetApp ONTAPを構築してみたいと思います。

  • 前提条件
  • BlueXPセットアップ手順
    • AWS操作権限の設定
    • BlueXP Credentialの作成
    • BlueXPを使ってFSx for NetApp ONTAPのデプロイ
    • Volumeの作成
  • まとめ

前提条件

BlueXP経由でAWS FSxを構築するには、以下が必要となります。

  • NetAppアカウントの作成
    BlueXPに初めてログインの際には、NetAppアカウントの作成が求められます。このアカウントはマルチテナンシーを提供し、分離されたワークスペースにユーザーとリソースを整理することを可能にします。
  • Connectorの作成
    BlueXPアカウント管理者は、クラウドまたはオンプレミス環境にConnectorを事前に作成する必要があります。Connectorは、BlueXPがパブリッククラウド環境内のリソースとプロセスを管理することができます。
    Connectorの作成手順はこちらです。
  • AWSネットワーク環境の作成
    事前にVPC、サブネット、セキュリティグループなどネットワーク環境の準備が必要です。
    セキュリティグループのルール設定はこちらのページをご覧ください。

セットアップ手順

AWS操作権限の設定
Amazon FSx for ONTAPを作成または管理するには、BlueXPに必要な権限を与えるIAMロールを先に作成必要があります。IAMロールのARNを提供し、AWS認証情報をBlueXPに追加する必要があります。
まずはこちらのページを参考して、AWSのIAMコンソールでロールを作成します。
スクリーンショット 2022-12-08 15.38.47(2).png

信頼されたエンティティはAWSアカウントを選択して、BlueXPのアカウントIDを入力します。
スクリーンショット 2022-12-08 15.40.07(2).png

既存のポリシーがない場合、ポリシーを作成する必要があります。
スクリーンショット 2022-12-08 15.40.50(2).png

wizardに従ってロールを作成したら、ARNをメモします。
スクリーンショット 2022-12-08 15.42.00(2).png

BlueXP Credentialの作成
AWS側でロール作成ができました。次はBlueXP側でCredentialを作成します。
まずは下記のURLでBlueXPにログインします。
https://bluexp.netapp.com/
スクリーンショット 2022-12-08 14.23.39(2).png

Settingsの中にCredentialsというタブがあります。
スクリーンショット 2022-12-08 16.03.26(2).png

Add Credentialsで、BlueXP用のCredentialを作成します。
スクリーンショット 2022-12-08 16.04.45(2).png

メモしたロールARNをペーストします。
スクリーンショット 2022-12-08 15.42.46(2).png

スクリーンショット 2022-12-08 15.42.59(2).png

作成したCredentialが表示されていることを確認します。
スクリーンショット 2022-12-08 15.43.08(2).png

BlueXPを使ってFSx for NetApp ONTAPのデプロイ
いよいよ準備事項が全て終わって、構築の方に入ります。
まずはCanvas画面に戻ります。
スクリーンショット 2022-12-08 14.23.39(2).png

新しいファイルシステムを作成する場合、「Add Working Environment」をクリックして、Amazon FSx for ONTAPを選びます。既存のFSx環境を検知することもできます。
スクリーンショット 2022-12-08 15.29.41(2).png

作成したcredentialを適用します。
スクリーンショット 2022-12-08 16.17.23(2).png

Cluster名とパスワードを設定します。(ユーザ名はデフォルトでfsxadminになります)
スクリーンショット 2022-12-08 16.18.51(2).png

事前に作成したVPCとsecurity groupの情報を入れます。
マルチAZ構成の場合、mediatorを置く場所をここで決めます。
スクリーンショット 2022-12-08 16.24.22(2).png

データの暗号化方式を設定します。(BlueXPはデフォルトでAWS Managed Encryptionを使用します)
スクリーンショット 2022-12-08 16.24.42(2).png

ファイルシステムの性能レベルと容量を設定します。(作成した後オンラインで変更できます)
スクリーンショット 2022-12-08 16.25.07(2).png

パラメーターを確認したら、initializeが開始します。完了までおよそ25分かかります。
スクリーンショット 2022-12-08 16.25.18(2).png
スクリーンショット 2022-12-08 16.30.21(2).png

FSx for NetApp ONTAPのファイルシステムが作成されました。
スクリーンショット 2022-12-08 18.01.01(2).png

Volumeの作成
新しいファイルシステムにNFS Volumeを作成してみましょう。
まずはFSx環境に入ります。view volumesをクリックして、volumeの追加ができます。
スクリーンショット 2022-12-08 17.54.00(2).png

スクリーンショット 2022-12-08 18.08.13(2).png

スクリーンショット 2022-12-08 18.10.37(2).png

NFS volumeを作成します。
CIFS volumeを作成する場合、AD参加のSVMを先に構築する必要があります。
スクリーンショット 2022-12-08 18.23.42(2).png

ストレージ効率化機能のON/OFFと階層化ポリシーを設定します。
スクリーンショット 2022-12-08 18.23.51(2).png

NFS volumeの追加ができました。
スクリーンショット 2022-12-08 18.23.55(2).png
スクリーンショット 2022-12-08 18.24.17(2).png

まとめ

以上、BlueXPを使ってFSx for NetApp ONTAPのファイルシステムを構築して、volumeまで作成しました。
Credential情報を一回設定したら、クラウドコンソールやCLiにログインする必要なく、volumeの作成まで全ての作業がBlueXPのGUIで完結できます。
特にcifs shareもcommand打たずにGUIクリック飲みで作成できるのがポイントになります。
この記事少しでもご参考いただけますと幸いです。

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