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【Bラボデジタルサイネージ2】ラズパイ初期設定

Last updated at Posted at 2021-10-22

本記事は、株式会社 函館ラボラトリが運営する「Bラボ」における、大人向け「看板アプリ(デジタルサイネージ)を作るコース」用教材テキストです。

  1. 【Bラボデジタルサイネージ1】Processing+ラズパイでデジタルサイネージを作る!
  2. 【Bラボデジタルサイネージ2】ラズパイ初期設定(本記事)
  3. 【Bラボデジタルサイネージ3】準備プログラム作成&機能実現の方針決定
  4. 【Bラボデジタルサイネージ4】レイアウトの基準になるグリッドを表示する「GridModule」
  5. 【Bラボデジタルサイネージ5】レイアウトの基準になる枠を表示する「PlaceholderModule」
  6. 【Bラボデジタルサイネージ6】画像を全画面表示する「FullImageModule」
  7. 【Bラボデジタルサイネージ7】ページの自動切り替え
  8. 【Bラボデジタルサイネージ8】設置されている場所の名前を表示する「LocationModule」
  9. 【Bラボデジタルサイネージ9】現在の時間を表示する「DateModule」
  10. 【Bラボデジタルサイネージ10】ページ切り替えの時間が分かる「ProgressBarModule」
  11. 【Bラボデジタルサイネージ11】現在の表示中のページが分かる「PageControlModule」
  12. 【Bラボデジタルサイネージ12】現在の天気を表示する「WeatherRModule」
  13. 【Bラボデジタルサイネージ13】直近2件のバス時刻表を表示する「BusRModule」
  14. 【Bラボデジタルサイネージ14】ごみ出しカレンダーを表示する「GomiRModule」
  15. 【Bラボデジタルサイネージ15】(発展編)ツイートを表示する「TwitterRModule」
  16. 【Bラボデジタルサイネージ16】開店/閉店を表示する「OpenCloseRModule」
  17. 【Bラボデジタルサイネージ17】部屋の温度を表示する「TemperatureRModule」
  18. 【Bラボデジタルサイネージ18】部屋の明るさを表示する「BrightnessRModule」
  19. 【Bラボデジタルサイネージ19】起動画面を表示する「LaunchingScreenModule」
  20. 【Bラボデジタルサイネージ20】RModuleの影を実装

前提

ラズパイへ差し込むmicroSDに「Raspberry Pi OS (32bit)」がインストールされており、ラズパイの電源を入れると正常に起動する状態が前提です。
ラズパイをHDMIケーブルでディスプレイに繋いで画面出力し、マウスとキーボードで操作できる状態にしてください。

初期設定

ラズパイをデジタルサイネージ用に使うには、以下の設定が必要です。

  • ラズパイが出力する画面の解像度を、横1920px、縦1080pxに固定
  • 時間が経つと画面が自動的にオフになる機能を無効化
  • フォント「Noto Sans CJK JP」をラズパイにインストール
  • 開発環境「Processing for Pi」をラズパイにインストール

画面解像度を固定

ラズパイの「設定 > Screen Configuration」を開き、「HDMI-1」を右クリックします。
解像度を変更できる画面が出るので、「1920x1080」に変更し、再起動します。

上記の方法が使えない場合

設定ファイルを直接変更します。
設定ファイルの変更には、ターミナルを使います。
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。

terminal
$ sudo nano /boot/config.txt

エディタが開いたら、下記の記述がある箇所を探してください。

config.txt
# uncomment to force a console size. By default it will be display's size minus
# overscan.
#framebuffer_width=1280
#framebuffer_height=720

この記述のうち、下2行をこのように変更します。

config.txt
framebuffer_width=1920
framebuffer_height=1080

変更後保存し、ラズパイを再起動してください。

画面自動オフを無効化

ターミナルで「autostart」というファイルを開きます。

terminal
$ sudo vim /etc/xdg/lxsession/LXDE/autostart

開いたら、以下の記述を追加します。

autostart
@xset s off
@xset s noblank
@xset -dpms

追加後は保存してください。
次に、「lightdm.conf」というファイルを開きます。

terminal
sudo nano /etc/lightdm/lightdm.conf

開いたら、[SeatDefaults]と書いてある行を見つけ、その下に記述を追加します。

lightdm.conf
[SeatDefaults]
xserver-command=X -s 0 -dpms

保存後、再起動してください。

フォントのインストール

デジタルサイネージ上で日本語を表示するために、フォント「Noto Sans CJK JP」をインストールします。

ターミナルを開き、以下のコマンドを入力します。

terminal
$ sudo apt-get install fonts-noto-cjk

処理が終わったら、ラズパイを再起動してください。

Processing for Piのインストール

Processing for Piの公式サイトから、Processing for Pi 3.5.3をダウンロードし解凍します。

解凍して出てきたファイルのうち、install.shというファイルをダブルクリックし、「端末で実行」をクリックします。
インストールし終えると、デスクトップにProcessingのアイコンが表示された状態になるので、ダブルクリックします。

使用可能メモリの追加

解凍後出てきたアプリケーションを起動した後、「ファイル > 設定」から、次の2つを変更してください。

  • 「有効な最大メモリを増やす」にチェック
  • 「256」を「512」に変更

プログラム表示用フォントの変更

Processingで文字に使用されているフォント「Source Code Pro」が日本語表示に対応していないため、「Monospaced」というフォントを使うよう設定します。
Processingを閉じて、ターミナルで以下のコマンドを入力します。

terminal
$ sudo nano /home/pi/.processing/preferences.txt

エディタ上で、以下の記述を見つけたら

editor.font.family=Source Code Pro

以下の記述に変更します。

editor.font.family=Monospaced

保存して閉じ、Processingを起動してください。

最後に

これでラズパイの初期設定は終了です!
次はProcessingのプログラムを書きます。
【Bラボデジタルサイネージ3】準備プログラム作成&機能実現の方針決定に進みましょう。

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