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AUTOSAR CountdownAdvent Calendar 2022

Day 9
エンジニアキャリアについてあなたの考えをシェアしよう!

@kazuo_reveさんの「自動車の故障診断に関連するプログラマーになりたての方が参照するとよさそうな情報」の読み方

Last updated at Posted at 2021-05-29

@kazuo_reveさんの「自動車の故障診断に関連するプログラマーになりたての方が参照するとよさそうな情報」

を読む際に、事前資料、背景資料を理解しているとよさそうなことを書きます。

<この項は書きかけです。順次追記します。>

背景資料

排ガス規制

語り継ぎたいことトップ>Hondaのチャレンジングスピリット>CVCCエンジン発表 / 1972
https://www.honda.co.jp/50years-history/challenge/1972introducingthecvcc/

排ガス規制を電子制御で達成したのは、hondaです。
日本の技術ですから、日本語だけで読んでも大丈夫。

エンジンの電子制御の基本は、電気自動車の電動機の省エネ制御にひきついでいます。

  1. 角速度制御
  2. タスクではなく割り込み基本(角速度制御は回転数に応じて3桁以上変化するとタスクでは間に合わないか、時間的無駄が多くなりすぎる可能性がある。)
  3. 立ち上がり、立ち下がりの両方で制御(システムのクロックによってはどちらかでもいいかもしれないが、変更するのは再試験が手間で利点があまりないかも。)

ちがう点はいくつかあります。別に整理します。

なお、電動機故障診断は
電動機故障診断(ACサーボモータを中心に)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/756d19527d5f862e8085

過渡現象

電源投入時の電源の振る舞いは、コンデンサに電荷が溜まるまでの時間と、溜まりすぎて行き過ぎから戻る時間と、その変動が治る時間の大きく分けると3つの時間に細分化して考えることがあります。ひょっとしたら私だけかも。

CAN通信でも、Ethernetでも、電気的な安定のための仕組みは物理層で実現しています。
ソフトウェア開発者は、何秒たってからというような仕様をもらうだけのことがあります。

できれば、オシロスコープを使って過渡現象を記録できるようになっているといいかもしれません。

エンジン制御、モータ制御における制御理論の応用は、過渡現象の制御の理論を使うことがあります。電池制御と合わせて、勉強しておくとよいかもしれません。

慣習法

法律というと、自然言語でかいた文章の規則を守ればいいという理解をしていることがあります。

法の適用に関する通則法(旧名 法例)

(法律と同一の効力を有する慣習)
第三条 公の秩序又は善良の風俗に反しない慣習は、法令の規定により認められたもの又は法令に規定されていない事項に関するものに限り、法律と同一の効力を有する。

法律よりも前から存在する慣習で、公の秩序又は善良の風俗に反しないものは、法律と同一の効力を有することを理解していないと、法律の条文だけを振り回して、役に立たないことをしているかもしれない。

民法

(任意規定と異なる慣習)
第九十二条 法令中の公の秩序に関しない規定と異なる慣習がある場合において、法律行為の当事者がその慣習による意思を有しているものと認められるときは、その慣習に従う。

商法

(趣旨等)
第一条 商人の営業、商行為その他商事については、他の法律に特別の定めがあるものを除くほか、この法律の定めるところによる。
2 商事に関し、この法律に定めがない事項については商慣習に従い、商慣習がないときは、民法(明治二十九年法律第八十九号)の定めるところによる。

例えばC言語規格。未定義、未規定、処理系定義を定義して、中身を規定していないのは、CPUの発展を阻害しないためと、コンパイラの発達の妨げにならないようにするため。
未定義、未規定、処理系定義は、「法令に規定されていない事項」であることを、高らかに宣言している積極的な規定であることがわかる。

MISRA C/C++のコーディング標準も同様。時間に関する規定のないMISRA C/C++を守るだけでは、排ガス規制も安全性も確保できないことは明らか。MISRA C/C++以上に、大事なコーディング規則があるかもしれないことを理解しているかどうかは大切。

技術仕様

WTO/TBT協定および国内法である産業標準化法に基づく

WTO(world trade organization:国際貿易機構)/TBT(TECHNICAL BARRIERS TO TRADE:貿易の技術的障害に関する)協定

加盟国は、強制規格を必要とする場合において、関連する国際規格が存在するとき又はその仕上がりが目前であるときは、当該国際規格又はその関連部分を強制規格の基礎として用いる。ただし、気候上の又は地理的な基本的要因、基本的な技術上の問題等の理由により、当該国際規格又はその関連部分が、追求される正当な目的を達成する方法として効果的でなく又は適当でない場合は、この限りでない。

産業標準化法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=324AC0000000185

(日本産業規格の尊重)
第六十九条 国及び地方公共団体は、鉱工業に関する技術上の基準を定めるとき、その買い入れる鉱工業品に関する仕様を定めるときその他その事務を処理するに当たつて第二条第一項各号に掲げる事項に関し一定の基準を定めるときは、日本産業規格を尊重してこれをしなければならない。
(産業標準化及び国際標準化の促進)
第七十条 国は、産業標準の制定及び普及、国際標準に関する国際団体その他の国際的な枠組みへの協力並びに産業標準化及び国際標準化に関する業務に従事する者への支援を通じて、産業標準化及び国際標準化の促進に努めるものとする。
2 国立研究開発法人(独立行政法人通則法(平成十一年法律第百三号)第二条第三項に規定する国立研究開発法人をいう。第四項において同じ。)及び大学は、民間事業者と連携しつつ、産業標準化に資する研究開発、国際標準に関する国際団体その他の国際的な枠組みへの協力及びその他の産業標準化又は国際標準化に関する活動に主体的に取り組むよう努めるとともに、産業標準化又は国際標準化に関する業務に従事する者の職務がその重要性にふさわしい魅力あるものとなるよう、産業標準化又は国際標準化に関する業務に従事する者の適切な処遇の確保に努めるものとする。
3 事業者は、産業標準化に資する研究開発、国際標準に関する国際団体その他の国際的な枠組みへの協力及びその他の産業標準化又は国際標準化に関する活動に主体的に取り組むよう努めるとともに、産業標準化又は国際標準化に関する業務に従事する者の職務がその重要性にふさわしい魅力あるものとなるよう、産業標準化又は国際標準化に関する業務に従事する者の適切な処遇の確保に努めるものとする。

規則がどうであるかより、安全であるかどうかを検討し、それがどの国の規則ではどう実現せざるを得ないかどうか、検討するとよい。
規則を先に検討して、各規則の共通部分を抜き出す方法も、検討方法の一つとして有効な場合がある。それだけでは十分ではないことがあるかもしれない。

故障診断規格

産業標準化法の趣旨および中小企業の振興政策によれば、国内産業で必要な規格は日本産業規格として日本語で表現するようにしている。

JISのある自動車ソフトウェア関連国際規格

現在鋭意捜索中

ISO/IEC 7498-1:1994の対応JISは、 X 5003であるが、一つ古い版に基づいているかもしれない。ITUの対応規格である、X.200に基づいて、改定部分を中心に翻訳しようかなって作業を始めました。

OSI参照モデルの資料を作り始める(作業中)

#JISのない自動車ソフトウェア関連の国際規格類

自動車の国際規格で日本産業規格になっていないものがいろいろある。

中小企業で必要な規格は、各種団体でJIS化するように提案するとよいかもしれない。

Diagnostic

ISO 7639:1985 Road vehicles — Diagnostic systems — Graphical symbols https://www.iso.org/standard/14454.html

ISO 9141:1989 Road vehicles — Diagnostic systems — Requirements for interchange of digital information https://www.iso.org/standard/16737.html

ISO 9141-3:1998
Road vehicles — Diagnostic systems — Part 3: Verification of the communication between vehicle and OBD II scan tool
https://www.iso.org/standard/28621.html

ISO 14229-1:2020 Road vehicles — Unified diagnostic services (UDS) — Part 1: Application layer
https://www.iso.org/standard/72439.html

ISO 14229-1:2020/AWI AMD 1 Road vehicles — Unified diagnostic services (UDS) — Part 1: Application layer — Amendment 1
https://www.iso.org/standard/81380.html

ISO 14229-2:2013 Road vehicles — Unified diagnostic services (UDS) — Part 2: Session layer services
https://www.iso.org/standard/45763.html

ISO 14229-3:2012 Road vehicles — Unified diagnostic services (UDS) — Part 3: Unified diagnostic services on CAN implementation (UDSonCAN)
https://www.iso.org/standard/55284.html

ISO 14229-5:2013 Road vehicles — Unified diagnostic services (UDS) — Part 5: Unified diagnostic services on Internet Protocol implementation (UDSonIP)
https://www.iso.org/standard/55287.html

ISO 14230-3:1999 Road vehicles — Diagnostic systems — Keyword Protocol 2000 — Part 3: Application layer
https://www.iso.org/standard/23921.html

ISO 14230-4:2000 Road vehicles — Diagnostic systems — Keyword Protocol 2000 — Part 4: Requirements for emission-related systems
https://www.iso.org/standard/28826.html

ISO 15031-6:2015 Road vehicles — Communication between vehicle and external equipment for emissions-related diagnostics — Part 6: Diagnostic trouble code definitions
https://www.iso.org/standard/66369.html

ISO 15765-2:2016 Road vehicles — Diagnostic communication over Controller Area Network (DoCAN) — Part 2: Transport protocol and network layer services
https://www.iso.org/standard/66574.html

ISO 15765-4:2016 Road vehicles — Diagnostic communication over Controller Area Network (DoCAN) — Part 4: Requirements for emissions-related systems https://www.iso.org/standard/67245.html

CAN(controller are network)

自動車制御で、電気的に調停することにより、計算機制御に邪魔をしないようにする通信規約。

ISO 11898-1:2015
Road vehicles — Controller area network (CAN) — Part 1: Data link layer and physical signalling
https://www.iso.org/standard/63648.html

ISO 11898-2:2016
Road vehicles — Controller area network (CAN) — Part 2: High-speed medium access unit
https://www.iso.org/standard/67244.html

ISO 11898-3:2006
Road vehicles — Controller area network (CAN) — Part 3: Low-speed, fault-tolerant, medium-dependent interface
https://www.iso.org/standard/36055.html

OSEK(Open system together with interfaces for automotive electronics)

自動車用通信であるCANを助け、自動車制御の邪魔をしないようにするOS.

ISO 17356-3:2005
Road vehicles — Open interface for embedded automotive applications — Part 3: OSEK/VDX Operating System (OS)
https://www.iso.org/standard/40079.html

廃止になった自動車ソフトウェア関連国際規格(診断)

ISO 4092:1988
Road vehicles — Diagnostic systems for motor vehicles — Vocabulary
https://www.iso.org/standard/9827.html

ISO 7342:1982
Road vehicles — Diagnostic systems — Equipment for ignition systems testing
https://www.iso.org/standard/14020.html

ISO 14229-1:2013
Road vehicles — Unified diagnostic services (UDS) — Part 1: Specification and requirements
https://www.iso.org/standard/55283.html

AUTOSAR

AUTOSARを知るには、Ver2.0を読むと良い。

Autosar 2.0を読む
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/b44a1047c2c517d522fe

AUTOSAR文書の読み方(文書番号と発行年)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/daa3f7de7e86b89bcc33

Autosarが進もうとしていた方向と、現在の状況の差をどのように分析し、どう改定するとよいかを検討するとよいかも。

AUTOSAR文書の読み方(文書番号と発行年)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/daa3f7de7e86b89bcc33

AUTOSAR わかりにくいこと11
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/68b0da5bee1421200a11

TOPPERS のAUTOSARへの貢献(更新中)
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/d363cf06e2176207b391

安全分析

自動車の電子制御は、排ガス規制をクリアしても、省エネであっても、安全でなければ意味がない。

ワークショップ「ソフトウェア開発におけるHAZOP入門」の結果
https://qiita.com/kazuo_reve/items/c1c1d32baed5d60d55c7

参考資料

新人の方によく展開している有益な情報
https://qiita.com/kazuo_reve/items/d1a3f0ee48e24bba38f1

マネージャー・リーダーの私にとって有益な知見が得られた書籍
https://qiita.com/kazuo_reve/items/6976029e72763ea73245

物理記事 上位100
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/66e90fe31fbe3facc6ff

数学関連記事100
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/d8dadb49a6397e854c6d

言語・文学記事 100
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/42d58d5ef7fb53c407d6

医工連携関連記事一覧
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/6ab51c12ba51bc260a82

通信記事100
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/1d67de5e1cd207b05ef7

自動車 記事 100
https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/f7f0b9ab36569ad409c5

<この記事は個人の過去の経験に基づく個人の感想です。現在所属する組織、業務とは関係がありません。>

文献履歴(document history)

ver. 0.01 初稿 20210529 13:00
ver. 0.02 参考資料、過渡現象追記 20210529 14:00
ver. 0.03 URL訂正、追記 20210530 20:00
ver. 0.04 電動機故障診断追記 20210605
ver. 0.05 民法、商法 追記 20210722
ver. 0.06 国際規格追記 20210904

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