はじめに
Copilot Chat をうまく使いこなすカギは 「プロンプト」=AIへの指示の出し方 にあります。
同じテーマを質問しても、プロンプト次第で「雑な答え」になるか「実用的な答え」になるかが大きく変わります。
この記事では、まずは基礎となる プロンプトの基本テクニック を整理します。
「これだけ覚えておけばCopilotを効率的に使える」という入門編です。
良い質問と悪い質問の比較
プロンプトの基本は「具体的に伝える」ことです。
⭕ 良い例
新入社員研修用のプレゼン資料の構成案を、5つのセクションで作ってください
Copilotは曖昧な質問では力を発揮できません。条件を具体的に伝えるだけで、回答の質がぐっと上がります。

出力形式を指定する
「答えの形」を指定すると、実務ですぐ使える出力が得られます。
例1:箇条書き
この文章の要点を、箇条書きで3つにまとめてください

例2:表形式
営業部門・人事部門・IT部門の活用シーンを表に整理してください

例3:文字数指定
この文章を200文字以内に要約してください

役割を与える
「あなたは〇〇として答えて」と伝えると、回答の視点が変わります。
例1:マーケティング視点
あなたはマーケティング担当者です。新サービスの販促アイデアを5つ提案してください

例2:プロジェクトマネージャー視点
あなたはPMです。新規プロジェクト開始時に注意すべき項目をチェックリストにしてください

基本プロンプト例まとめ
- 「この文章を 短く、箇条書きでまとめてください」
- 「あなたは人事担当者です。社内研修の案内文を 社員全員にわかりやすく 書いてください」
- 「次のメール文を より丁寧なトーン に書き直してください」
- 「この企画書の目次を、経営層向け に整理してください」
注意点
- 機密情報は入力しない → 無償版では社内データ参照はできませんが、入力した情報は安全管理の対象外になる可能性もあるため注意
- 必ず最終確認をする → AIの提案をそのまま使わず、自分の目でチェックしてから利用
- 具体的に依頼する → 抽象的な質問ではなく、条件・形式・視点を含めて依頼する
まとめ
Copilot Chatを業務で活かす第一歩は、プロンプトを工夫することです。
- 曖昧ではなく具体的に質問する
- 出力形式を指定する
- 役割を与えて視点を変える
まずはこれら3つを意識するだけで、Copilotの回答は劇的に使いやすくなります。
次回は プロンプト講座② 応用テクニック として、さらに一歩進んだ使いこなしを紹介します。
