はじめに
Copilot Chatは文章作成やアイデア出しに便利ですが、実は 軽めのコーディングや数式支援 にも活用できます。
エンジニアでなくても「Excelの関数がわからない」「正規表現を書きたい」といった場面は日常的にありますよね。
本記事では、Copilot Chatで実際に使える ちょいコーディング活用法 を紹介します。
過去記事:
Excel関数の生成
「この関数どう書くんだっけ?」というときに便利です。
質問例
Excelで「A列の日付が土日の場合は"休日"、平日の場合は"平日"と表示する式」を作ってください
例2:商品コードで価格を引く
プロンプト例
商品コード(B2)に対応する価格を在庫表から引いてください。見つからなければ "N/A" を返してください。
正規表現の生成
例1:メールアドレスの検証
プロンプト例
メールアドレスを検証する正規表現を作ってください。
例2:括弧の中身を抽出
プロンプト例
文字列 "Title (ver1.2)" から括弧の中身だけを最短一致で抽出できる正規表現をください。
Pythonスクリプトの雛形
例:CSV列の合計
プロンプト例
UTF-8のCSV(列名: id, amount, category)からamount列の合計を計算するPythonコードをください。エラー行はスキップしてください。
VBAマクロの例
例:選択範囲の空白行を削除
プロンプト例
Excel VBAで、選択範囲の中の空白行を削除するマクロを作ってください。
Power Automateの式
例:UTC日時を東京時間に変換
プロンプト例
Power Automateで、UTCのisoStringをAsia/Tokyoに変換して "yyyy-MM-dd HH:mm" 形式で表示する式をください。
良い質問と悪い質問の比較
❌ 悪い質問 | ⭕ 良い質問 |
---|---|
Excelで土日判定する式ください | A1の日付が土曜/日曜なら「休日」、それ以外は「平日」と表示するExcel関数をください |
正規表現で括弧を取りたい | 文字列例:Title (ver1.2) から最初の丸括弧の中身だけを最短一致で抽出する正規表現をください |
CSVを合計するPython | UTF-8 / ヘッダあり / 列名 amount を合計。エラー行はスキップ。CLIで動く最小コードで |
活用のコツ
- 出力形式を指定する:「Excel関数で」「正規表現で」「Pythonコードで」など
- 環境を伝える:Windows版Excelか、Power Automateか、など
- 一発完璧を求めず修正前提で:「この部分だけ直して」と追加指示すると精度が上がる
注意点
- 実行は自分の環境で検証必須(Copilot Chatはコードを実行しません)
- 長大・複雑な処理は分割して相談
- 機密情報は入力しない
- 利用制限:標準版Copilot Chatでは、処理回数や一時的な制限がかかる場合があります
まとめ
Copilot Chatは ちょいコーディングの相棒 としても強力です。
- Excel関数を提案・リライト
- 正規表現のスケッチ
- PythonやVBAの雛形
- Power Automate式の支援
日常業務での「ちょっと困った」を最短で解消するパートナーとして、ぜひ試してみてください。