はじめに
前回の プロンプト講座①:基本テクニック では、良い質問の出し方や出力形式の指定など、基本のコツを紹介しました。
今回は一歩進んで、部署ごとに役立つ応用テクニック を解説します。
段階的に質問したり、条件を追加したり、出力形式を工夫することで、業務に直結する答えを引き出せます。
段階的に詳細化する(ステップ質問)
最初にざっくり聞いてから、追加の質問で深堀りすると精度が上がります。
営業部門
ステップ1
新商品を若年層向けに販売する戦略を考えてください

ステップ2
ターゲットは20代女性、予算は100万円、期間は3ヶ月です

人事部門
ステップ1
新入社員向け研修プログラムの企画案を出してください

ステップ2
対象は50人、オンライン開催を前提にしてください

ステップ3
3日間のスケジュールに分けてください
IT部門
ステップ1
新しい社内システム導入時の要件を整理してください

ステップ2
利用者は50人、クラウド環境を前提にしてください

ステップ3
セキュリティ観点のチェックリストを追加してください

複数条件を組み合わせる(制約を加える)
条件を同時に指定すると、現実に即した提案が得られます。
営業部門
20代女性向けのマーケティング企画を、予算100万円、期間3ヶ月、SNS中心で提案してください

人事部門
参加人数50人、予算10万円、オンライン開催を前提にした社員研修企画を作成してください

IT部門
50ユーザー規模、クラウド環境、セキュリティ要件を満たすシステム構成案を提案してください

便利なフォーマット指定
回答の形をあらかじめ指定すると、そのまま業務で活用できます。
営業部門:顧客ヒアリングシート(テンプレート)
人事部門:研修アジェンダ
新入社員研修の3日間プログラムを、日ごとのアジェンダ形式で整理してください

IT部門:セキュリティチェックリスト
システム導入時のセキュリティチェック項目を、チェックリスト形式でまとめてください

注意点
- 条件を指定しすぎると、回答が不自然になる場合があります → 最初は大枠、あとから条件を追加するのがコツ
- 出力形式を工夫することで、業務にすぐ使える成果物に変わります
- どの部署でも「段階的に聞く」「条件を加える」「形式を指定する」が基本パターンです
まとめ
部署ごとに応用テクニックを使い分けることで、Copilot Chatは ただの会話相手ではなく、実務に役立つパートナー になります。
- 営業部門:マーケ施策、提案資料、顧客対応に活用
- 人事部門:研修企画、社内連絡、評価項目の整理に活用
- IT部門:要件定義、セキュリティチェック、マニュアル作成に活用

