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[インストール編] HULFT-HUB Server_ENTグレード 構築してみた(Linux)

Last updated at Posted at 2025-11-12

◆はじめに

【本記事でやること】

  • HULFT-HUB Server_ENTグレードのインストール(開発環境で実施/Linux)
     ・動作環境の確認(対応OS、必須ソフトウェア)
     ・インストール実施(製品モジュール)

前回まで、HULFT-HUB Lグレードのインストール・疎通確認を記事にしてきました。

本シリーズは、ENTグレードのインストールとなります。今回も複数回の記事で掲載します。
ポイントやつまづいた点をLinux初学者である自身の視点でも記載したいと思います。


◆目的と概要

【目的】

  • HULFT-HUB Server_ENTグレード 製品導入の前提理解
  • HULFT-HUB Server_ENTグレード インストール手順の共有(つまづいた点も含めて)

・HULFT-HUBのグレードについて
HULFT-HUB Serverの製品として、2種類のグレード(ENTとL)があります。
⇒ENTグレードは、HULFT-HUBの全機能を搭載した製品です。
 ・HULFT(クライアント)の集約管理
 ・データ転送の管理(中継・蓄積・同報)
 ・データ連携処理の管理(処理自動化・集約)

グレード毎の機能比較は、以下の公式マニュアルからご確認ください。

◆対応OSの違いについて
 Lグレード 対応OS:Windows、Linux、UNIX
 ENTグレード 対応OS:Linux、UNIX

今回、開発環境のOSはLinuxを選択しています。

【概要】

HULFT-HUB Server_ENTグレードについて、
 1.動作環境の確認(対応OS、必須ソフトウェア)
 2.インストール実施(製品モジュール)

について、本記事では記載していきます。

以下については次の記事で記載します。
 3.必須ソフトウェアのインストール
 4.設定・起動確認

(注)サーバー準備と製品インストーラーの入手方法は割愛しています

インストール手順は、以下の導入マニュアルを確認ください

【公式】HULFT-HUB Server Ver.3 導入 マニュアル
https://www.hulft.com/help/ja-jp/HUB-V3/SRV-INS/Content/HUB_SRV_INS/preface.htm

◆前提条件と必要なもの

【導入するサービス】

  • 対象製品 HULFT-HUB Server for Linux-ENT
  • 製品バージョン Ver.3.9.3

【導入環境】

  • 用意したサーバー Red Hat Enterprise Linux 9.5 ※AWS EC2上で構築
  • 必須ソフトウェア 
    【64bit 互換のライブラリの用意について】
    ・libnslパッケージ
     ⇒コマンド実行によりインストール(※次の記事で記載)

◆事前準備

1.動作環境の確認(対応OS、必須ソフトウェア)

HULFT製品情報紹介サイト:「hulft.com( https://www.hulft.com/ )」から、
製品 >> HULFT-HUB >> 動作環境 に進み、HULFT-HUB Server Ver.3 動作環境検索

導入するOS(今回はLinux)と製品バージョン(今回は3.9.3)を選択
→「対応OS情報」・「本製品の必須ソフトウェア」を確認し、要件に合致したサーバ等を準備

image.png

※HULFT-HUBの製品ダウンロード/ライセンスキー発行(評価版)については、
割愛しています。別製品ですが手順等は以下ブログなどご参考ください。
https://base.terrasky.co.jp/articles/MWULp

◆インストール手順

2.インストール実施(製品モジュール)

そもそも、Linux仮想サーバへの接続方法と、今回使用するLinux 用インストーラ(tar.gzファイル)の移送方法について初めてのため、以下のQiita記事を参考にしました。

AWS EC2(Linux系)の接続方法とファイル転送方法
出典元:https://qiita.com/3naU/items/b5c5875b557bc55f96df

◆インストーラの配置
インストール作業用のワークディレクトリを用意します(今回はTeraTermから接続し、コマンド実行しています)。

# mkdir -p /usr/local/hulfthub/insttmp   (※補足:mkdir 新しいディレクトリの作成)

以下を参考に、基本的なLinuxコマンドを使用しています。
 ls   ディレクトリの内容を一覧表示
 cd   ディレクトリの移動
 pwd  カレントディレクトリのパスを表示

ワークディレクトリが作成されたかの確認。

# cd /usr/local/hulfthub  (※ /usr/local/hulfthub のディレクトリへ移動)
# ls             (※ hulfthub ディレクトリ内を一覧表示)
insttmp           (※ →insttmp(作業用のディレクトリ)が作成されたことを確認)

インストーラをTera Termの「SSH SCP」を利用してLinuxの作業用ディレクトリに送信。

下図のように、insttmpディレクトリ内のlinux_x64配下にあるインストーラを起動しました。

image.png

起動コマンド  # ./installer

起動コマンドを実行後、製品のインストール作業を行います(今回は、評価版 新規インストール を実行)。

image.png


↓./installer実行後の画面

[1]_言語の選択
・Japanease(UTF-8)を選択
※RHEL9のデフォルトの文字コードはUTF-8です。Red Hat Enterprise Linux 4以降のバージョンで、OSのロケールとして標準的にサポートされています。

image.png

[2]_シリアル番号とプロダクトキーの入力

・入力画面
image.png

・HULFT-HUB 評価版のシリアル番号とプロダクトキーを入力(シリアル番号とプロダクトキーは、製品モジュールを入手したmyhulftで取得可能です)
image.png

[4]_導入先ディレクトリの入力

インストール時に指定するディレクトリについて、予め検討します。今回はマニュアルに記載された内容で入力しました。
image.png

導入先ディレクトリの入力画面
・実行モジュール格納ディレクトリ:HULHUBEXE
・環境設定ファイル格納ディレクトリ:HULHUBETC
image.png

[5]_インストール環境の確認

非クラスタ環境/クラスタ環境 の確認
image.png

[6]_各種ディレクトリの入力

各種ディレクトリの指定
・管理情報の格納ディレクトリ
・システム状況の格納ディレクトリ
・蓄積データの格納ディレクトリ
image.png

[7]_自ホスト名の入力

自ホスト名の設定
HULFT-HUB Serverの自ホスト名を44バイト以内の英数字で入力
※初期値は「hostname」コマンドで表示されるホスト名が設定されます。
image.png

[8]_管理者の登録

管理者のパスワード設定(8~32バイトの範囲で入力)
image.png

[9]_インストール条件の確認

インストール内容確認
image.png

image.png

image.png

image.png

⇒一度実行したところ、インストールに失敗。。
その後、
・LANG の環境設定をUTF-8に変更(元々S-JIS)
・sudo ./installer にてコマンド実行
(sudoコマンドは、一般ユーザーに対してコマンド実行の単位でroot権限を与える仕組み)
を実施し、再度インストール実行しました

↓↓

インストールが完了!
image.png

インストールフォルダの配下に、各種ディレクトリが作成されていることを確認
image.png


※補足事項※

気になった方もいらっしゃるかもしれませんが、[2]_シリアル番号とプロダクトキーの入力 と [7]_自ホスト名の入力 で表示/入力した【ホスト名】が今回は異なっています。

ホスト名について

HULFT-HUB Serverでは、自マシンおよび、HULFT-HUB Manager、HULFT-HUB Clientを含むHULFT-HUBネットワーク内のマシンを「ホスト名」で認識します。

(1) プロダクトキー発行サイトで入力するホスト名 →上記[2]に該当
myhulftサイトからプロダクトキーを発行するため、ホスト名が必要です。ホスト名はドメイン名を含まない最大68桁の値です。OSのホスト名表示コマンド「hostname」コマンドから取得できます。

(2) 自ホスト名 →上記[7]に該当
HULFT-HUB Serverのインストールでは自ホスト名を設定するため、あらかじめ確認しておいてください。
HULFT-HUB Serverで使用する自ホスト名は、OSのホスト名表示コマンド「hostname」コマンドで表示される名前を使用することをお勧めします。

→HULFT-HUB Serverで使用する「ホスト名」は、英字で始まる44バイトまでの英数字に対応しています。

◆おわりに

ここまでで、HULFT-HUB Server_ENTグレードをLinuxにインストールしていきました。

あくまでも個人的意見ですが、
Linuxでの業務経験が少ない場合は、GUIではないコマンドで操作する要領を掴んでいくこと(いろいろと調べてトライ&エラーを繰り返すこと)が遠回りなようで近道と感じます。

次回は、環境設定・起動編になります(記事はこちらから)。

本記事をご覧いただき、ありがとうございました。

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