◆はじめに
【本記事でやること】
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HULFT-HUB Server_ENTグレードの設定・起動(開発環境で実施/Linux)
・必須ソフトウェアのインストール
・設定・起動確認
本記事は、前回HULFT-HUB ENTグレード_インストール編の続きです。
モジュールのインストールは完了した前提で、サービス起動に必要な「環境設定」と「サービスの起動方法」についてまとめていきます。
◆インストール後の設定
環境変数の設定
HULFT-HUB Serverの動作には、環境変数の設定が必要となります。操作を行うユーザごとに設定します。
=== 備考 ===
インストール時に指定した環境設定ファイル格納ディレクトリ(今回は/etc)に、
環境変数を設定するサンプルプロファイルがコピーされています。
Bシェル系環境用のサンプルプロファイル
→ファイル名 hulfthub.bsh.profile
以下のように、/etc配下にある hulfthub.bsh.profile をcatコマンド(ファイルの内容を表示)で確認すると、環境変数の設定内容が確認できます。

(1) HULHUBEXE(実行モジュール格納ディレクトリ)
HULFT-HUB Serverの実行モジュール格納ディレクトリを環境変数「HULHUBEXE」に設定します。

(2) HULHUBETC(環境設定ファイル格納ディレクトリ)
HULFT-HUB Serverで使用する環境設定ファイル格納ディレクトリを「HULHUBETC」に設定します。

環境変数の設定については以上です。
念のため以下の手順で、環境変数が設定されていることを確認します。
設定の確認方法(Cシェル、Bシェル環境共通)
# echo $HULHUBEXE
/usr/local/hulfthub/bin
# echo $HULHUBETC
/usr/local/hulfthub/etc
# echo $PATH
/usr/local/hulfthub/bin …
# echo $LANG
ja_JP.SJIS <-------------- HP-UX SJIS環境の場合
◆HULFT-HUB Serverの起動
(1)HULFT-HUB Serverの起動コマンド
HULFT-HUB Serverを起動し、サービスを開始します。
※HULFT-HUB Serverは、HUBデーモンを起動することによって起動します。HUBデーモンを起動すると、他の常駐プログラムや定期起動プログラムも連動して起動されます。
起動コマンド # hubmaind
ただし、今回の構築環境で HULFT-HUB Serverを起動することができませんでした。。
何につまづいたのかしばらく検証/思案していましたが、ある重要な設定をしていないことに気付きます。
必須ソフトウェアのインストール を怠りました、、
お恥ずかしい限りですが、自分への戒めも含めて書き残します(-_-;)
必須ソフトウェア
【64bit 互換のライブラリの用意について】
・libnslパッケージ
↓↓
実際の実行コマンドは、こちらです
# sudo yum install libnsl
libnslをインストールしたところ、
HULFT-HUB Serverの起動コマンド(hubmaind)が実行できました!👏👏👏
(2)HULFT-HUB Serverの起動確認
クラスタ構成システム以外でのHULFT-HUB Serverの動作状態は、
プロセス状態表示コマンド“ps”を使用します。
コマンド例 % ps -ef | grep -e hub -e jf | grep -v grep
下記デーモン(常駐プログラム)の動作状態を確認してください。
hubmaind:HUBデーモン
hubpxyd:PROXYデーモン
hubrlyd:中継デーモン(※)
hubmctd:同報デーモン(※)
hubsndd:送出デーモン(※)
hubmgrd:Managerデーモン
jfexecd:ジョブフローデーモン(※)
※:HULFT-HUB Server for UNIX/Linux-ENTの場合にのみ該当
HULFT-HUB Server Linux環境での環境設定(+必須ソフトウェア設定)と起動/起動確認については以上となります。
◆おわりに
ここまでで、HULFT-HUB Server_ENTグレードをLinuxに導入し起動しました。
※クラスタ環境での手順や実施事項は異なりますので、必要な方はマニュアルをご参照ください。
次回はLinux周りでつまづいた点、この後HULFT-HUB ManagerからServerへ疎通する際につまづいた点を、注意点(番外編)としてアップしようと思います。
本記事をご覧いただき、ありがとうございました。


