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HULFT-HUB導入で遭遇した3つの落とし穴[番外編]

Last updated at Posted at 2025-11-18

◆はじめに(本記事の位置づけ)

HULFT-HUB Server_ENTグレード 構築してみた の番外編です

前回まで、HULFT-HUB Server ENTグレードの導入・設定/起動方法を記事にしてきました。
今回はHULFT-HUB ENTグレード導入の中で遭遇した、個人的につまづいたポイント3点を番外編として備忘録的に残します。

※製品インストール自体のつまづきではなく、Linuxやリモート接続にまつわるものです

1.Linux(EC2)でのSSM接続に苦戦

→[対応]EC2 REHL9のサーバーにSSMエージェントをプレインストールして起動する

[背景]
・業務都合上、検証業務でWindowsサーバを利用することがある。その際EC2上にWindowsサーバを構築することが多い
・クライアント端末からSSM接続でEC2インスタンスに接続している(サーバ側にSSMエージェントのインストールが必要)
・普段利用するEC2 Windowsサーバには標準でSSMエージェントが導入されている。

→今回EC2に構築したREHL9.5にはSSMエージェントがプレインストールされていないことが発覚!

 そのため、以下のAWSコミュニティサイトの記事を参考にして、
 Amazon EC2 Linux インスタンスに SSM Agent をインストールしました。

[参考記事] AWS re:Post参考ページ ↓↓

具体的には、EC2のマネジメントコンソールでインスタンスを起動する際、
[高度な詳細] >> [ユーザーデータ - オプション]の記述欄に SSMエージェントのインストール-自動起動の有効化-サービスの起動 を実行するためのコマンドラインを記述します。

image.png

<対象OS>
Amazon Linux 2023、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8 または 9、CentOS 8 (64 ビット):
x86_64 インスタンス:

記述内容
#!/bin/bash
cd /tmp
sudo dnf install -y https://s3.amazonaws.com/ec2-downloads-windows/SSMAgent/latest/linux_amd64/amazon-ssm-agent.rpm
sudo systemctl enable amazon-ssm-agent
sudo systemctl start amazon-ssm-agent

上記の対応でEC2起動時にSSMエージェントが導入され、SSM接続のための前提条件が構築できました。

※別途クライアント端末からSSM接続を行うため設定が必要となります。本記事では割愛


2.Linuxのパーミッション(権限)付与で苦戦

→[対応]SSHのSCPでファイル転送したら「permission denied」になったので権限付与した

上記はEC2 Linux環境に、HULFT-HUBのインストーラーを転送する際につまづいた点です。
Linuxにおけるパーミッションについて、ファイルモードの確認と変更方法が分かりやすく記載されているこちらの記事が大変参考になりました。

[参考記事] Qiitaユーザ記事 ↓↓

今回は、ファイル書き込みの権限がなかったためエラーとなっており、権限付与することでインストーラのファイル書き込みを実行することができました。


3.HULFT-HUB Managerからの接続で苦戦

→[事象]TeraTermでのリモート接続を先に行っていたため、セッションが維持されておりエラーとなる

HULFT-HUB ServerのLinux環境への構築が完了した時点で、
「あとはHULFT-HUB Managerから接続するだけ。
セキュリティグループの設定も終わっているし、hostsファイルの設定も問題なし」

と安心しきっていました...

HULFT-HUB ManagerからServerに接続すると、以下のエラーメッセージが。。

image.png

→対処方法が分からず、製品のテクニカルサポートに問い合わせを行いました。

Q:HULFT-HUB Managerの管理画面が表示されるために、確認すべき内容や原因/対策についてご教示ください。

A:お問い合わせいただきましたメッセージは、HULFT-HUB Managerが
導入されている同一のサーバに、リモートデスクトップ接続により
同時に複数人が接続(マルチセッション)して操作した際に発生した
事例がございます。

ご利用いただいているHULFT-HUB Manager がVer.3 以降のため
リモートデスクトップ接続自体は動作保証されております。

しかしながら、シングルセッションでの利用に限定されており、
マルチセッションによる同時利用は動作保証外です。

そのため、メッセージが表示される時にHULFT-HUB Managerの環境が、
マルチセッション状態ではないかをご確認ください。


⇒上記サポート回答から、TeraTermとHULFT-HUB Serverとのセッションを切断した後、
HULFT-HUB ManagerからServerにログインをしたところ、管理画面が表示されました!

image.png

◆おわりに

以上、HULFT-HUB ENTグレード導入の中でつまづいた3点を記載しました。

次回は、HULFT-HUB Server ENTグレード 及び HULFT-HUB Managerのライセンスキー更新についての手順を掲載しています(プロダクトキー更新手順)。

本記事をご覧いただき、ありがとうございました。

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