前回の記事の続きです。
本記事ではIBM Event Streamsのサンプルアプリケーションの使い方を記述します。
- IBM Event Streamsのインストール方法
- IBM Event Streamsのインスタンス作成方法
- IBM Event StreamsのWebUIへのログイン方法
- IBM Event Streamsのサンプルアプリケーションの使い方(←本記事)
- IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法
- IBM Event Streamsへの接続情報の確認方法
はじめに
IBM Event Streamsは EventStreamsの動作を確認したり、実装サンプルを提供する目的でサンプルアプリケーション(Starter Application)を提供しています。
またサンプルアプリケーションのソースコードはGithubで公開されておりますので、アプリケーションを実装する際の参考にすることができます。
より詳しい情報はこちらを参照ください。
Githubのリポジトリはこちらです。
前提
- IBM Event Streamsインスタンスが作成済みであること
- IBM Event StreamsのWebUIにログインできること
まだの方は2. IBM Event Streamsのインスタンス作成方法
と3. IBM Event StreamsのWebUIへのログイン方法
を参照ください。
IBM Event Streamsのサンプルアプリケーションの使い方
-
IBM Event StreamsインスタンスのWebUIにログイン
-
Try the starter application
をクリック -
Download JAR from Github
をクリック -
最新バージョン(Latest)の
demo-all.jar
ファイルをダウンロード -
設定ファイルのダウンロード
Generate properties
をクリックします。その後、
Starter application name
とTopic name
を入力して、Generate and download .zip
ボタンをクリックして設定ファイルをダウンロードします。Starter application name
はどんな名前でも問題ありません。今回は、sample-app
とします。Topic name
は、New topic
の場合は、入力した名前で新しくTopicが作成されます。今回は新しくTopicを作成したいので、New topic
でTopic名をsample-topic-1
としました。Existing Topic
を選んだ場合は、既存のTopicから選択することができます。<Starter application name>_properties.zip
というファイル名でダウンロードされます。 -
ダウンロードした設定ファイルの配置と解凍
今回は
~/Work/starter-application
フォルダ配下にdemo-all.jar
とsample-app_properties.zip
を配置しています。# sample-app_propertyies.zipがダウンロードした設定ファイルです。 [~/Work/starter-application]$ ls demo-all.jar sample-app_properties.zip # 設定ファイルを解凍します。 [~/Work/starter-application]$ unzip sample-app_properties.zip Archive: sample-app_properties.zip inflating: truststore.p12 inflating: kafka.properties # 解凍したファイルの確認 [~/Work/starter-application]$ ls demo-all.jar kafka.properties sample-app_properties.zip truststore.p12
-
サンプルアプリケーションを起動
-Dproperties_path
オプションには、設定ファイルを解凍したディレクトリへのパスを指定します。✅ Application started in XXXms
というメッセージがでればアプリケーションが起動しています。[~/Work/starter-application]$ java -Dproperties_path=./ -jar demo-all.jar 2024-02-01 11:05:14,283 INFO [vert.x-eventloop-thread-0] kafka.vertx.demo.Main - Application version: 1.1.3 2024-02-01 11:05:14,610 INFO [vert.x-eventloop-thread-1] kafka.vertx.demo.PeriodicProducer - 🚀 PeriodicProducer started 2024-02-01 11:05:19,423 INFO [vert.x-eventloop-thread-2] kafka.vertx.demo.WebSocketServer - 🚀 WebSocketServer started 2024-02-01 11:05:19,424 INFO [vert.x-eventloop-thread-0] kafka.vertx.demo.Main - ✅ Application started in 5244ms
-
サンプルアプリケーションへのアクセス
localhost:8080でアプリケーションが起動しています。
-
Topicにメッセージを送信
Start producing
をクリックしてメッセージを送信します。メッセージの送信が成功しています。
Stop producing
をクリックするとメッセージの送信を終了します。 -
Topicからメッセージの読み取り
Start consuming
をクリックしてメッセージの読み取ります。メッセージの読み取りが成功しています。
Stop consuming
をクリックするとメッセージの読み取りを終了します -
Topic内のデータを確認
WebUIからTopic内のデータを確認することができます。
サイドメニューの
Topics
からsample-topic-1
をクリックします。先ほど送信したデータがTopicに入っていることが確認できます。
Consumer groups
タブからこのTopicからデータを読み出しているConsumer groupを確認できます。より詳細を確認したい
Consumer gourp
をクリックすると、このConsumer groupがどこまでデータを読み出したのかを確認することができます。今回は
Offset lag
が0になっているので、Topicに入っているすべてのデータを読み出し済みであることがわかります。
以上がIBM Event Streamsのサンプルアプリーションの使い方になります。
終わりに
本手順では、IBM Event Streamsのサンプルアプリケーションの使い方を記述しました。
次回は5. IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法を記述予定です。(随時作成中なので、しばらくお待ちください。)
不備不足等ございましたら、ご指摘いただければと思います。