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5. IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法

Last updated at Posted at 2024-02-06

前回の記事の続きです。

本記事では、IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法を記述します。

  1. IBM Event Streamsのインストール方法
  2. IBM Event Streamsのインスタンス作成方法
  3. IBM Event StreamsのWebUIへのログイン方法
  4. IBM Event Streamsのサンプルアプリケーションの使い方
  5. IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法(←本記事)
  6. IBM Event Streamsへの接続情報の確認方法

はじめに

Geo-replicationは、複数のIBM Event Streamsインスタンスの間で指定したトピックのデータを複製することができます。

Geo-replicationは、以下のシナリオでよく使用されます。

  • IBM Event StreamsインスタンスのDRプランとして利用
  • ミッションクリティカルなデータの安全性を担保
  • データを別のIBM Event Streamsインスタンスにマイグレーション

より詳しい情報はこちらの公式ドキュメントを参照ください。

前提

  • IBM Event Streamsインスタンスが作成済みであること
  • IBM Event StreamsのWebUIにログインできること

まだの方は2. IBM Event Streamsのインスタンス作成方法3. IBM Event StreamsのWebUIへのログイン方法を参照ください。

概要

今回構成する環境は以下になります。

構成図

image.png

構成するコンポーネント

  • dev-scram-1
    • データ複製元のIBM Event Streamsインスタンス
  • sample-topic-1
    • dev-scram-1にあるトピック
  • dev-scram-2(IBM Event Streams)
    • データ複製先のIBM Event Streamsインスタンス
  • dev-scram-1.sample-topic-1
    • dev-scram-1から複製されたトピック
  • dev-scram-2(GeoReplicator)
    • GeoReplicatorインスタンスで、トピックデータの複製を行うコンポーネント
    • 複製先のIBM Event Streamsインスタンスと同じ名前になります

データフロー

geo-replicatorがdev-scram-1にあるトピックからデータを取得し、dev-scram-2のトピックにデータを送信します。

IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法

  1. dev-scram-2(複製先IBM Event Streamsインスタンス)の作成

    2. IBM Event Streamsのインスタンス作成方法と同じ手順で、インスタンスの作成を行います。

    image.png

  2. dev-scram-2のWebUIへのログインを確認

    3. IBM Event StreamsのWebUIへのログイン方法と同じ手順で、dev-scram-2のWebUIへのログインをしておきます。

    image.png

  3. GeoReplicatorインスタンスの作成

    3-1. Geo-ReplicatorタブからCreate EventStreamsGeoReplicatorボタンをクリック

    image.png

    3-2. YAML viewからmetadata.namemetadata.labels.eventstreams.ibm.com/clusterを入力

    metadata.namemetadata.labels.eventstreams.ibm.com/clusterには同じ値を入力する必要があり、複製先のIBM Event Streamsインスタンス名(今回はdev-scram-2)を入力します。

    image.png

    3-3. Createボタンをクリック

    image.png

    3-4. GeoReplicatorインスタンスが作成されいることを確認

    image.png

  4. dev-scram-1とdev-scram-2の接続

    データ複製元のIBM Event Streamsインスタンス(dev-scram-1)とデータ複製先のIBM Event Streamsインスタンス(dev-scram-2)を接続します。

    4-1. dev-scram-2への接続情報を確認

    dev-scram-2のWebUIから操作を行います。

    Connect to clusterをクリック

    image.png

    Geo-replicationタブからI want this cluster to be able to receive topics from another clusterを選択

    接続するための資格情報が表示されるので、コピーアイコンからコピーしておきます。

    image.png

    4-2. dev-scram-1にdev-scram-2を登録する

    データ複製元のIBM Event Streamsインスタンス(dev-scram-1)にデータ複製先のIBM Event Streamsインスタンス(dev-scram-2)を登録します。

    dev-scram-1のWebUIから操作を行います。

    TopicsサイドメニューからGeo-replicationをクリック
    image.png

    Add destination clusterをクリック
    image.png

    I want to replicate topics from this cluster to another clusterを選択し、Destination cluster connection snnipetに先ほどコピーしたdev-scram-2の資格情報を入力します

    入力後資格情報の検証が行われ、API addressCredentialsに✅が表示されればOKなので、Connect clusterをクリックします
    image.png

    Destination clusterdev-scram-2が表示されていれば、接続完了です
    image.png

  5. トピックを複製

    dev-scram-1のWebUIから複製するトピックを選択します。

    sample-topic-1を選択しGeo-replication to destinationをクリック
    image.png

    選択したトピックが複製対象になっていることを確認してCreateをクリック

    ※複製先のトピック名は<複製元のIBM Event Streamsインスタンス名>.<複製対象のトピック名>の命名規則にしたがって、自動的に命名されます。
    image.png

    Replication Health✅Runningになっていれば複製完了です
    image.png

  6. 複製されたトピックの確認

    dev-scram-2のWebUIから複製されたトピックの確認をします
    image.png

    トピック内のデータも全て複製されていることが確認できます。
    image.png

以上がIBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法になります。

終わりに

本手順では、IBM Event StreamsのGeoReplicatorの構成方法を記述しました。

次回は6. IBM Event Streamsを使用したProducer/Consumerの実装サンプル(予定)を記述予定です。(随時作成中なので、しばらくお待ちください。)

不備不足等ございましたら、ご指摘いただければと思います。

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