仮想シリアル番号が導入されたこともあり、現在、P05/P10/P20/P30 の IBM i ライセンス Tier が利用可能です。
「(81): P05/P20のライセンスが利用可能になりました」の「デプロイ後の変更」で確認した時は、P05 ままでは、P05 の範囲でしかメモリーや CPU リソースを変更できませんでした。
では、デプロイ後に IBM i ライセンス Tier の変更はできないのでしょうか?
IBM i インスタンスをシャットダウンして IBM i ライセンス Tier の変更
仮想シリアル番号を利用しているインスタンスの詳細画面で「(i)」を開くと、このようなポップアップが確認できます。
つまり、インスタンスをシャットダウンすれば、ライセンス Tier の変更も可能です。
まず、インスタンスをシャットダウンします。
次に、鉛筆マークをクリックします。
P10 が選択できるようになりました。
なお、この方法は「IBM i Power Virtual Server インスタンスに IBM i ソフトウェア層 を割り当てる」に、下記の通り記載されています。
IBM i ソフトウェア層 の制限内であれば、CPU数とメモリサイズを動的に調整できる。 現在の IBM i ソフトウェア層 の制限を超えてサイズを拡大するには、以下の手順を踏む必要がある:
(1) VSIの電源を切る。
(2) IBM i ソフトウェア層 をリソース要件に沿った階層に変更する。
P05/P10 と P10/P20/P30 間の変更
「(81): P05/P20のライセンスが利用可能になりました」でも書きましたが、ホストのモデルにより選択できるライセンス Tier が異なります。
これを超えて変更したい場合は、一度、インスタンスをキャプチャーして移行希望の Tier が利用できる別のホストに再デプロイするか LPM を IBM Cloud 側でやってくれるか Case で確認してみてください。
(LPM でできるか、確認したことはありません)
仮想シリアル番号を使っていない場合
仮想シリアル番号を使っていない場合は、下記の通りあとからライセンス Tier の変更はできません。
いったん、インスタンスをキャプチャーして、そこからデプロイする時に、ライセンス Tier を指定してください。
P05 や P20 を利用したい場合は仮想シリアル番号が前提になります。
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