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#技術書典 7 をふりかえる(宣伝編)

Last updated at Posted at 2019-09-28

技術書典7とは

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技術書典7 とは、2019/09/22(日)に開催された、日本最大の「技術書」オンリーの即売会です。
池袋サンシャインシティ2F, 3Fでの開催となり、なんとサークルは600超。
いろいろなジャンルの技術書が集まり、1日で1万人近くの動員数を記録するイベントです。

書いている人について

様々な組織・現場でチームビルディングやふりかえりを広めています。
IT現場だけでなく、様々な業界に対して、ふりかえりを広める活動をしています。
著作として「ふりかえり読本シリーズ」があります。

技術書典7では、新刊「ふりかえり読本 実践編」を頒布いたしました。
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この記事について

この記事は、技術書典7で本を出した人間による、ふりかえり記事です。
今後の自分のためという点が一番大きいですが、これから本を出そうとしてみたいという人にも、何か残せれば幸いです。

これまで、技術書典関連の記事は以下を書いています。

ふりかえりの手法は「フラクタル」+「YWT」の形式でふりかえります。
(ふりかえり手法に興味のある方はリンク先にて確認してください。手法を知らなくても読めるようになっています。)

また、この記事は「宣伝編」です。
宣伝にまつわる色々を書いていきます。

ふりかえりの構成

技術書典7に関する活動を時系列順に並べ、その活動ごとにYWT(やったこと、わかったこと、つぎやること)を付箋で貼っていきます。また、最後に、技術書典7全体をFun/Done/Learnによってふりかえりを行います。
以下のようなイベントがありました。

太字の部分をこの記事でふりかえりしていきます。

  • 「ふりかえり読本」執筆について
  • 「ふりかえりチートシート」執筆について
  • 「ワンストップ目標設定」寄稿について
  • 「VUIデザインガイドブック」校閲&レビューについて
  • 「チームが知るべき37のこと」校閲&レビューについて
  • 技術書典マイページでの宣伝
  • Twitterでの宣伝
  • 推し祭りDの陣での宣伝
  • その他の宣伝
  • 道具の準備
  • 09/21 XP祭り2019
  • 09/22 技術書典7
  • 09/22 非公式アフター

宣伝のふりかえり

宣伝をジャンル別にふりかえりを行います。
この記事では、私の宣伝戦略の結果を詳らかにするものです。
自分が作った本を多くの人の手に届けるためには、事前にどれだけ認知してもらっているかがカギだと思っています。
もちろん赤字にならないため、という理由も一部はありますが、自分の好きな技術を広めるために本を書いてますので、宣伝は命だと思っています。
今回、色々手を変えながら宣伝をやってみましたので、次回に繋げるためにしっかりとふりかえっておきたいと思います。

ちなみにデータ分析のド素人ですのでそこはご了承ください。
「こういう分析するといいよ」みたいなアドバイスや、「この分析は多分違う」みたいな指摘は凄く助かります。

ちなみに、技術書典7 では以下の売り上げです。

  • 最終被チェック数240
  • (新刊)ふりかえり読本 実践編 2,500円 143部
  • (既刊)ふりかえり読本 学び編 2,000円 76部
  • (既刊)ふりかえり読本 場づくり編 1,000円 53部
  • 購入人数 195人
  • 来客人数(体感) 400人

Twitter Analyticsによる宣伝効果の分析

私が行ったのは基本的にTwitterによる宣伝のみです。
宣伝を開始した8/19から、技術書典の9/22までのTwitter Analyticsの結果を使ってみたいと思います。

image.png

インプレッション別

【1位】09/13(金) 17:57 インプレッション7941
image.png

【2位】09/18(水) 21:59 インプレッション7674
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【3位】08/27(火) 08:27 インプレッション4741
image.png

【4位】09/22(日) 08:26 インプレッション4369
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【5位】09/19(木) 22:35 インプレッション4348
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これ以下はインプレッション4000以下でした。
非常に面白いのが、すべて個別の特徴があるということ。

  • 1位のTweetは、金曜日かつ18:00という仕事終わりのエンジニアにアクセスしやすい時間帯であることと、サムネイルで何が売っているのかわかるようなツイートであること。
  • 2位のTweetは、推し祭りです。
  • 3位のTweetは、出勤時間帯を狙ったものであり、かつ、ネタ要素を仕組んだもの。
  • 4位のTweetは、技術書典当日かつ、著者全員を巻き込みやすいもの。
  • 5位のTweetは、特定の個人を褒めるもの。

もうちょっと分析を進めていきます。

エンゲージメント率別

【1位】08/25(日) 18:22 エンゲージメント数231 エンゲージメント率8.0%
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【2位】09/15(日) 23:32 エンゲージメント数169 エンゲージメント率7.7%
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【3位】09/11(水) 08:56 エンゲージメント数133 エンゲージメント率5.4%
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【4位】09/13(金) 17:57 エンゲージメント数396 エンゲージメント率5.0%
image.png

【5位】08/26(月) 22:47 エンゲージメント数106 エンゲージメント率4.4%
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1位のエンゲージメントを獲得したのは「漫画」です。
今回、テスターちゃんのまつさん(@mty_mno )の漫画を1ページ載せさせていただいたのですが、そのツイートのエンゲージメント率がトップに。
そして、2位は最近イベントごとに自分のためにまとめている「まとめ記事」のQiita自動投稿機能によるもの。3位はネタが入っていますが、3位~5位まですべてが、一目でお品書きが分かるようなものでした。

日付から見る分析

image.png

こちらは、宣伝対象の~09/21(土)を対象にします。
09/22(日)のイベント当日は別で分析。

【1位】09/21(土) インプレッション28479

image.png

全体に向けたツイートがトップです。
また、意外に稼いでいたのが

image.png

image.png

image.png

これらの、本の献本。
本を書く上で引用させていただいた人や、普段からお世話になっている人に対しての献本を行っていたのですが、その様子をTweetしたところインプレッションがそこそこ増えています。
この日は技術書典前日というだけでなく、XP祭り2019という私自身がセッションを受け持っていたイベントもありますので、その影響でインプレッションが高まっている可能性はあります。

【2位】08/28(木) インプレッション21722

ここでは何があったかというと

image.png

タクシーに轢かれました。はい、技術書典と関係ないですね。
色々な人に心配していただきました。ありがとうございます。
私は元気です。

【3位】9/18(木) インプレッション17919

これは、推し祭りがあった日ですね。

image.png

推し祭りは言わずもがな

image.png

書評も少しインプレッションを後押ししてくれています。

image.png

ネタツイートもちょっとは稼いでます。

ここまでを見る限り、何かしらのイベントに便乗すると効果が非常に高まるということが分かります。(当たり前かもしれませんが)
技術書典前に本をもってどれだけ露出を増やせるか…も、売り上げのカギになりそうです。

曜日から見る分析

image.png

縦線で区切られている一番左が日曜日です。
左から四番目、水曜日がやけに高い。
推し祭り以外は特に目立ったツイートはありませんでした。
全体的に高い感じ。

時間帯から見る分析

Twitter Analyticsの無料版だとそこまでの機能がなさそうなので、なんとなくの感触です。

特に反応がいいのは

  • 08:30~09:30
  • 17:30~19:00
  • 22:30~23:30
    の3つの時間帯でした。
    移動時間帯+寝る前、という感じでしょうか。

ここまでの分析結果の考察

以下のような宣伝をすると、効果が出そうです。

  • 時間帯について
    • 水曜日に厚く宣伝する
    • 通勤時間帯+夜に絞る
    • 推し祭りは全力で
  • 内容について
    • 漫画
    • 一目でお品書きが分かる内容
    • ネタを交える(不快じゃないもの)
    • 他の人を巻き込む
    • 書評・献本

時系列でふりかえる

ここでは、時系列に宣伝をふりかえっていきます。
(といっても上記で情報がそこそこ出ているので、控えめに)

初めて#技術書典 タグをつけ始めたのが8/19。前回の技術書典6と同じく、執筆の進捗も公開していくスタイルにしていました。
前回は最終的な被チェック数が278で、「書いている様子が見えて面白かった」というフィードバックも貰っていましたので、今回も進捗をフルオープンしてみることにしました。

最初のまともな宣伝は8/21。技術書典の一般向けサイトがオープンするのが8/26なので、その1週間前を目途に宣伝を開始しました。
インプレッションは1250、でそこそこです。

そこからは朝・昼・夕方・夜に休み時間や通勤時間を使ってツイートしていきます。
トップツイートの分析でもわかるように、「一目でお品書きが分かる」というのは非常に強いです。

私はやぎっちさん (@yagitch )のツイートを全力で真似させていただきました。感謝。
元ネタがこれで
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作ったのがこれ
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イベントの3日前くらいからはできる限り1時間おきくらいにTweetするようなイメージで進めていきましたが、前回ほどチェック数が伸びず。
恐らく、前回はQiitaのまとめ記事がバズっていた(Qiitaデイリー4位になったり)のと、前回の委託本の反応が良かった、というのもあると思います(結構バズってました)。
今回はQiitaのまとめ記事の反応もほぼなく、私以外が発行する書籍に関する宣伝もほとんどなかったため、そこがマイナスに響いた可能性が高いです。変数が多すぎるため、次回どうなるかでまた良いデータがとれそうです。

イベントごとのふりかえり

最後に、個別のイベントごとのふりかえりを載せていきます。

技術書典マイページでの宣伝

【やったこと】

  • 公開前から事前準備
  • 一般向けページ公開に合わせて、自分の本は宣伝開始できた
  • 一般向けページ公開時には表紙のみしか宣伝できなかった
  • 他の本は遅めになってから共有

【わかったこと】

  • 初動は地味に大事
  • サムネイルを事前に検討しておくこと
  • 読ませる文言が大事

【つぎやること】

  • 早めに宣伝文句を考えておく
  • サムネイルを検討する

Twitterでの宣伝

【やったこと】

  • @yagitch さんの16:9宣伝の真似
    • デザインかじっておいてよかった
  • 毎日宣伝
  • 毎日ちょっとずつ文言を変えた

【わかったこと】

  • 序盤飛ばしすぎた
    • 後半の伸びにつながらず?
  • 16:9のサムネイルは最高
    • 見やすさ重要

【つぎやること】

  • 16:9でお品書きは当日までに作っておく
    • 表紙・概要を早く確定させる必要あり
  • マーケティング(心理系?)を学んでみる

推し祭りDの陣での宣伝

【やったこと】

  • pptxで4枚作成
    • 2時間で作ろうとしたが間に合わず
  • 16:9で宣伝しようとした…が失敗
  • 締め切りギリギリ(21:59)に発信

【わかったこと】

  • ギリギリの発信はview数が稼げない
    • 後の祭り状態
  • Twitter用の宣伝だけでなく、推し祭り用の4枚分を事前に作って用意しておく必要あり

【つぎやること】

  • 押し祭り用の画像も事前準備する
  • 開始直後にツイートする

その他の宣伝

【やったこと】

  • XP祭り2019での頒布
  • 書評してもらう

【わかったこと】

  • 事前のイベントでの頒布は効果はある(効果の大きさはわからないが)
  • 書評もとても大事(+モチベーションが上がる)

【つぎやること】

  • 早めに本を書き上げて宣伝戦略を練る

最後に

次につなげられるとてもいいふりかえり結果が得られました。
次回に向けてはマーケティングもしっかり学んだうえで、多くの人にふりかえりのことを広められるようにしていきたいと思います。

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