AdventCalendarが終わりました
今年も終わってしまいましたね。
2019/12/26時点では
- カレンダー数:774
- 参加者数:15061
と、昨年と比べてもかなりのユーザが参加していました。
過去最高の盛り上がりだったと言っても過言ではないでしょう。
そんななか、僕は個人的な興味で「企業・学校・団体」のAdventCalendarのランキングデータを毎日取得・分析していました。
本記事ではその結果を公開します。
どうせもう使わないし来年のカレンダーに活かしてもらえるかもしれないので…
なぜ企業・学校・団体のカレンダーを分析するのか
シンプルに「参加者が多くて分析対象としておもしろいから」というのが最大の理由です。
最近のQiitaの傾向として「企業・学校・団体単位での利用が増えている」というのが挙げられます。
Organizationの数もどんどん増えているし、大企業から学生サークルまでさまざまな組織がQiitaを利用しています。
特にAdventCalendarは「25日間記事を投稿する」というイベントなので、複数人で参加するのが前提1となります。 となると、当然「Organization単位でカレンダーに参加しよう!」となるでしょう。
実際にグラフ化してみるとこうなります👇👇
他のカテゴリはほぼ同規模で推移しているのに対して、企業・学校・団体はほぼ線形に増加しているのがわかります。
企業・学校・団体のカレンダーが盛り上がると、Qiitaの新規ユーザも増えると考えられます。
僕自身そうなのですが、「AdventCalendarをみんなでやろうぜ!」という機運が高まると今までQiitaに投稿したことがなかった人も「これを機にやってみようかな」となるはずです。
Qiitaとしてもこれは喜ばしいことなので、今後も重視してくるんじゃないかなと思います。
購読者数ランキング推移
AdventCalendarは12/1から開始ですが、購読はそれ以前から可能です。
Yahoo、DeNA、NTTドコモ、ゆめみなどは開始前からある程度購読者がついていました。
おそらく組織内部でもAdventCalendarに対する注目が集まっていたのでしょう。
購読者は開幕とともに急増します。
どこの企業も最初の記事には注目が集まるはずなので、ここで出来るだけViewを稼げるといい感じです。
最初の4日くらいでブースト期間は終了して、その後は緩やかに増加2していきます。
購読者ランキングは12/25までが集計期間なので最後にファイナルフラッシュを決めてくる企業もあるようですね。まぁ、ランクインすればそれなりの宣伝効果も見込めるからね…
購読者は特に見所がないのでこんなもんかな。
いいね数ランキング推移
モチベーションクラウド、DeNA20新卒、クラウドワークスが3000いいね超です。ここらへんは横綱級ですね。
25日あたりで三角形のように下落しているのはドワンゴです。N予備校の記事でたくさんいいねがついたのですが、諸事情により「いいね」がリセットされてしまいました。
グラフを見ると記事がバズったかどうかがよくわかります。バズった記事が良記事だとは限りませんが、企業・団体として注目を浴びるためにはやはり一個か二個はホームラン狙いの記事が必要かもしれませんね。かといってネタ記事ばかりだと流石にみっともない…
参考のために今年バズった3記事をまとめておきます。
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前半(12/1-12/13)
- 社内slackにVIPチャンネルを作った話 - Qiita
- Qiitaのスパム狩りをしたらAutoMLに仕事を奪われた件 - Qiita
- ワイ「何で子コンポーネントに状態を持たせたらあかんの?」 - Qiita
- エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド - Qiita
- 【サーバーサイド一式】Docker + Rails + Circle CI + Terraformでインフラをコードで環境構築 & ECSへ自動コンテナデプロイ【前半】 - Qiita
- SREやクラウドエンジニアが読むと良さげな本まとめ - Qiita
- 株AIを結構頑張ったら、儲かりそうな雰囲気が出ている - Qiita
- …Outlookの送信メールが……消えた…?(12/24改修されたよ) - Qiita
- フロントエンドエンジニア1年目はコードレビューでどんな指摘を受けるのか - Qiita
- 貴方はいくつ知っている?あまり知られていない便利なChrome DevToolsの機能まとめ - Qiita
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後半(12/14-12/25)
- 日立社員「社内からQiitaに投稿?できるのそれ」 - Qiita
- 保育園にChaos Engineeringを提案した話 - Qiita
- 新規Webサービスを独りで開発・運用する際に立ちはだかった壁とそれを乗り越えた方法まとめ【個人開発】 - Qiita
- "技術的負債"論の道案内 - アーキテクチャの資本コストと情報の非対称性 - Qiita
- 同じチームにいて最高に心強かったエンジニアの特徴をまとめてみた - Qiita
- エンジニア採用面接での「質問項目」と「意図」を公開する - Qiita
- なんとなくで書かないで!HTML5を書く時に気にしてみたいタグごとのお約束 - Qiita
- N予備校プログラミング入門コースで学べること - Qiita
読み物として面白いものが多い気がします。
ここには載せていませんが、今年は本番環境でやらかしちゃった人 Advent Calendarが絶大な人気を誇っていました。このカレンダーの記事も読み物として面白いものが多かったですね。
その他ポエム
ここからはポエムです。
DeNAの新卒すごい
なぜDeNA 20 新卒 Advent Calendar 2019を企画したのか【+専用アプリの解説】 - Qiita
この記事を読んで「元気あるなぁ」と素直に感心しました。新社会人っていいなぁ。
新卒vs社員という構図が面白いというかリテンション的にいいアイディアだなぁと思いました。
(というかオーバーキルしすぎでは…)
内定者のうちからカレンダーに取り組めるほど人材が集まっているのがすごいす。
一方大企業のカレンダーでは…
日立社員「社内からQiitaに投稿?できるのそれ」 - Qiita
ド直球すぎて日本中のJTBC (Japanese Traditional Big Company)が驚愕した記事でした。
DeNAの内定者のフットワークの軽さと対照的で何とも言えないツラミが伝わってきます。
ドコモの研究所がAdvent Calendarやってみる - Qiita
ここも似たようなモチベーションですね。
来年はもっと多くのJTBCカレンダーが出てくるといいなぁ。
スポンサーのカレンダー
少し話題がそれますが…個人的に去年から気になっているのが「スポンサーのカレンダーがいまいち盛り上がりきれていない」ところです。
ここが盛り上がればQiitaの👛もしっかりして、結果的にユーザの全体幸福に繋がると思うのですが…
僕個人としても何個か記事を投稿して頑張って埋めようとしていますが、ある程度のクオリティの記事書くのって簡単じゃないからなぁ。
特に機械学習系の記事が不足しているので、みなさん冬休みで暇な時があれば頑張って埋めましょう。
来年のアドベントカレンダーに向けて
来年も企業・学校・団体の数は増加すると思います。
というか増えすぎて困りそうです。
個人的には「企業」と「学校・団体」は分けてもいいのではないかと思います。現状だと「企業」が多すぎて「学校・団体」にスポットライトが当たっていない気がする…
技術書典やサークルなども毎年どんどん人が増えてきているし、来年は学生サークルがもっと増えるといいなあ。