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rex0220 データ生成プラグイン

Last updated at Posted at 2020-03-20

既存レコードから他アプリへレコードをコピーしたり、テーブル行をレコードに変換するプラグインです。
レコード更新時の自動処理、ボタンクリックによる一括操作が可能です。
乱数を使ってまとめてテストレコードを生成できますので、テスト作業が楽になるかも。
ただし、設定をミスるとデータが丸ごと消えますので注意しましょう。

Ver.27
・プラグイン設定画面のデザイン変更対応
・FSET 関数に、テーブル内項目を指定できる機能を追加
・FSET_TADD 関数追加(テーブルに指定した行を追加)
・DIC, DIC_ITEM, DIC_DEL, DIC_EXISTS, DIC_KEYS, DIC_COUNT, DIC_ASSIGN 関数追加

データ生成プラグインの応用例

テーブル行を他アプリのレコードに変換

  • 案件管理アプリの活動履歴テーブルを、活動詳細アプリのレコードに変換する例です。
2020-03-20_23h48_20.png
  • 編集画面で、案件担当者名を変更すると、活動詳細アプリにも反映されます。
2020-03-20_23h56_03.png
  • 一覧画面での一括データ生成
2020-03-21_00h00_37.png

活動詳細アプリで活動件数集計グラフ

kintone 標準のグラフでは、テーブル行内の件数集計が苦手です。
テーブル行をレコード変換することにより、集計が可能になります。
2020-03-21_11h44_04.png

プラグインの機能

  • 既存レコードから他アプリへレコードをコピー
  • テーブル行をレコードに変換
  • レコード更新時の自動処理
  • ボタンクリックによる一括操作
  • ボタン操作の権限設定
  • 複数アプリ(最大10個)へのデータ生成

※ 動作環境は、PCとスマホです。

rex0220 storesで、販売中です。

アプリの準備

プラグインの設定項目が多くわかりにくいので、アプリ作成から順番に作成してみます。

案件管理アプリの作成

  • kintone アプリストアで、「案件管理」アプリを選択して作成します。
  • フィールドコードをラベルに合わせて、設定します。

    これをしないと、プラグインの設定をみても分からない状態になりますので、必ず設定しましょう。

    ※フィールドコード設定プラグインで変更した例
2020-03-20_23h20_57.png

活動詳細アプリの作成

  • 案件管理アプリを流用して、活動詳細アプリを作成します。
  • テーブル内項目は、テーブルではない普通の項目に作り直します。

    フィールドコードは、テーブル内項目と合わせます。
  • 他の項目もフィールドコードを合わせておくとプラグインの設定が簡単になります。
  • 「識別ID」項目を文字列で追加します。

    プラグインでレコード更新する際のキー項目として使われます。
  • 必須項目などの制約がある項目は、可能ならば制約を外しておきます。
  • 元アプリで制約解除などを行うと、コピー先のアプリも合わせて変更する必要があります。
  • ルックアップ項目は、文字列項目に変更しましょう。

    APIで追加・更新時はルックアップ元のデータが無くなっているとエラーになります。
2020-03-20_23h16_24.png

データ生成プラグインの設定

案件管理アプリにデータ生成プラグインを設定します。

  • ボタン別設定: ボタン名を指定します。
  • 一覧別設定: 一括データ生成ボタンを表示する一覧を指定します。
  • 権限設定: ボタンを表示するユーザー・組織・グループを指定します。
  • 実行条件・後処理
    • 実行条件:データ生成を行う条件を指定します。
      • 詳細画面では、実行条件が false であれば、ボタンを表示しません。
      • 編集画面・一覧画面では、各レコード単位に実行条件を計算し、データ生成を行うか判定します。
    • 後処理:データ生成後に、自レコードで更新する項目と計算式を指定します。
      • 「後処理で項目を"完了"を指定し、実行条件で"完了"以外でデータ生成処理を行う」などの制御で利用できます。
  • 自動: レコード更新時に自動で、対象アプリのレコードを生成します。
  • ボタン: 詳細画面・一覧画面に表示される「データ生成」ボタンの処理対象になります。
  • 処理名: なんの処理か忘れないようにメモしておきましょう。
  • アプリ: 対象アプリを選択します。
  • 対象アプリ条件: キー項目となる項目と条件を指定します。
  • ループ: 1レコードで何回処理するかループ回数を指定します。(計算式指定可能)
  • テーブル: テーブル行をレコード変換する場合、選択します。
  • 設定項目: 対象アプリに設定する項目と計算式を設定します。
2020-03-20_23h28_04.png

生成するレコード数

元アプリの1レコードに対して、下記の出力レコード数になります。

出力レコード数=ループ数*テーブル行数*ループ配列数

例      ループ数 テーブル行数 ループ配列数 出力レコード数
テーブルなし  1 1 1 1
テーブルあり  1 10 1 10
ループ配列あり  1 1 3 3
全てあり  10 10 3 300

更に一覧画面で、一括生成すると

  • 一覧、ループ数あり、テーブルあり、ループ配列あり
    • 100レコード*10(ループ数)*10(テーブル行数)*3(ループ配列数)=30,000レコード

対象アプリ条件

キー項目となる項目と条件を指定します。
※キー項目に過不足があると、対象アプリに反映されなかったり、レコードが丸ごと削除されたりしますので、必ず設定内容をテストして問題ないか確認してください。

2020-03-20_23h39_24.png

設定項目の詳細

ループ配列: 配列でループを指定します。

Ver.11 以降、数値指定可能

  • ARRAY("ABC","XYZ")
  • ARRAY("予算","実績")
  • ARRAY(チェックボックス)
  • SEL_CODE(ユーザー選択,"ARRAY")
  • 10
  • 数値
  • "A"
    • ARRAY("A") と同等

出力条件: 計算式の結果で、レコード出力するか制御できます。

  • IF(数値>=1000,1) : 数値が1000以上の場合に、レコード出力します。
  • SWITCH($val,"予算",予算,"実績",実績,0)>0 :予算・実績処理時に数値が1以上
  • IFS(IN($val,"sample1"),数値1,IN($val,"sample2"),数値2,0)>0 

出力項目の計算式

対象アプリの項目ごとに、計算式を設定します。
計算式プラグインの計算式と同様の関数が利用できます。

  • 変数として、下記が利用できます。
    • $lno: ループカウンター
    • $rno: テーブルの行カウンター
    • $val: ループ配列のループ値
  • 乱数関連の関数: データ作成時に乱数を利用できます。
    • RAND 関数: 0 ~ 1 の範囲で少数の乱数

      • RAND()
    • RANDBETWEEN 関数: 指定した範囲の整数の乱数

      • RANDBETWEEN(1,10): 1 ~ 10 の乱数

自動設定

設定項目のダイアログで「自動設定」ボタンをクリックすると、フィールドコードとタイプの一致する項目に、自動で計算式を設定します。
有効な計算式を設定済みの項目は、自動設定の対象外です。

2020-03-20_23h40_09.png
  • 識別IDの設定

対象項目の「識別ID」をチェックすると、レコード更新時にプラグインが識別IDをセットします。

2020-03-20_23h43_00.png

テーブル項目の設定

編集ボタンをクリックして、テーブル内項目の計算式を指定します。

  • 変数として、下記が利用できます。
    • $lno: ループカウンター
    • $rno: テーブルの行カウンター
    • $val: ループ配列のループ値
    • $trno: From テーブルの行カウンター
    • $tval: ループ配列のループ値

2021-12-21_01h58_42.png

関連情報

注意事項

  • 既に、JavaScript によるカスタマイズを行っているアプリの場合、処理が競合して、エラーになる場合があります。その場合は、該当するアプリでプラグインの使用を中止してください。
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