kintoneで複数アプリに異なるレコード形式でデータを持っている場合に、データ生成プラグインを使って、1アプリにデータを収集してみます。
処理概要
kintone ストアにあるリサイクル資源回収票をベースに、データの集計を行ってみます。
部門Aと部門Bが異なる種類の資源回収を行っていて、アプリのレコード形式も異なっています。
これを集計アプリに、データをまとめてみます。
データ生成プラグインについて
アプリ構成
- 部門A,B リサイクル資源回収票アプリ
- 資源毎に数値項目を持っている
- リサイクル資源回収票集計アプリ
- 資源の区分と一つの数値項目
- 部門項目
データ生成プラグインの設定
部門A,B リサイクル資源回収票アプリに、それぞれデータ生成プラグインの設定を行います。
部門A リサイクル資源回収票アプリ
- 処理名: 処理の概要をメモ
- アプリ: 出力先アプリ リサイクル資源回収票集計アプリ
- 対象アプリ条件: 関連するキー項目を設定
- ループ: 1
- テーブル: なし
- 設定項目: 出力対象項目を指定
対象アプリ条件
元レコードと関連づけできるように、項目を指定
- 回収依頼者名
- 回収業者名
- 資源回収日
- 部門: "A"
設定項目
「自動設定」をクリックすると、フィールドコードとタイプが一致する項目の計算式を設定してくれます。
- ループ配列: A部門で扱う資源の種類を配列で指定します。
ARRAY("新聞","チラシ","段ボール","雑誌","スチール缶","アルミ缶","空きびん","その他") - 出力条件: 数値が資源の項目のみ出力
SWITCH($val,"新聞",新聞,"チラシ",チラシ,"段ボール",段ボール,"雑誌",雑誌,"スチール缶",スチール缶,"アルミ缶",アルミ缶,"空きびん",空きびん,"その他",その他,0)>0 - 区分: $val は、ループ配列で指定した値が、順番に設定されてきます。
- 数量: $val の資源の種類に合わせて、各資源の数値を設定
SWITCH($val,
"新聞",新聞,
"チラシ",チラシ,
"段ボール",段ボール,
"雑誌",雑誌,
"スチール缶",スチール缶,
"アルミ缶",アルミ缶,
"空きびん",空きびん,
"その他",その他,0) - 部門: "A"
- 識別ID: 「識別ID」をチェック
部門B リサイクル資源回収票アプリ
基本的な設定は、部門Aと同様です。
部門Aのプラグイン設定をダウンロードして、部門B のアプリアップロードすると、変更だけで済みます。
- 部門を"A" から "B" に変更
- ループ配列と数量の設定を、部門Bが取り扱う「ペットボトル等」に変更
一括データ生成
既存レコードについては、一覧画面で「一括データ生成」を行います。
部門A,B それぞれで「一括データ生成」が必要です。
リサイクル資源回収票アプリのレコード追加・更新時の自動反映
データ生成プラグイン設定後は、レコード追加・更新時に自動反映されます。