シリーズ:DeeperAIでClaudeを使う
- Mac編(1):DeeperAIとは・DeeperAIとClaudeで何ができるか ← いまここ
- Mac編(2):セットアップとAIの設定
- Mac編(3):操作・機能(準備中)
- iOS編(1):iPhoneでDeeperAIを使う(準備中)
はじめに
Claudeを使う、いろいろな方法
Claude(クロード)は、Anthropic が開発しているAIです。ChatGPT と同じような大規模言語モデルで、文章を読んで答えたり、アイデアを整理したり、コードを書いたりできます。
Claudeを使うには、いくつかのルートがあります。
| ルート | アクセス方法 | 料金プラン |
|---|---|---|
| 🌐 Web | claude.ai(ブラウザ) | Free / Pro / Max |
| ⌨️ CLI / IDE 拡張 | Claude Code(ターミナル・VS Code 等) | Pro / Max(サブスク内、追加料金なし) |
| 🔑 API キー(自分で契約) | サードパーティアプリ(DeeperAI 等)に自分の API キーを設定 | Anthropic と直接契約・使った分だけ従量課金 |
| 🔑 API キー(アプリ提供) | アプリが用意した API キーをそのまま使う | アプリ側の料金(無料枠・月額など)。Anthropic との契約は不要 |
DeeperAI(iOS・iPadOS)は「APIキー」ルートに対応しています。無料枠と月額プランではアプリ提供のキーで使えるので、Anthropic と契約しなくても始められます。自分の API キー(買い切り版)を設定して使うこともできます。Mac版はこれに加え、CLI(claude CLI)もバックエンドとして選べます。 セットアップと選び方は次回の記事で詳しく説明します。
DeeperAIの構造:ツリーとフォルダ
DeeperAIは、ツリー構造でテーマを管理するアプリです。
テーマ(ノード)
├── サブテーマA
│ ├── サブサブテーマA-1
│ └── サブサブテーマA-2
└── サブテーマB
ノードにはメモを書けるほか、ファイルを添付できます。添付ファイルは、ツリーの階層に対応したフォルダに自動で保存されます。DeeperAI上の整理と、Finder上のファイル整理が自然に一致するのが特徴です。

左がDeeperAIのツリー、右が同じ階層をFinderで開いたところ。フォルダは、チャットや添付ファイルを通したテーマから順に作られます(図では「ツール選びと環境準備」まで)。図中の DeeperAI.dpai は、DeeperAI のデータファイルです
このアプリで何ができるか
中心にあるのは「ひとつのテーマを決めて、AIと一緒に深掘りしていく」という使い方です。ここでは「AI活用」——Claudeをうまく使えるようになりたい、という漠然としたテーマ——を例に、ツリーが育っていく様子を順を追って説明します。
1. テーマを決めて、サブテーマに分ける
まず、取り組みたいテーマをひとつ作ります。最初は「AI活用」くらい漠然としていて構いません。そのテーマにはどんな要素が含まれるか、どんなステップが必要か——を考えて、サブテーマとしてぶら下げていきます。下の図は「AI活用」の下に「何から始める?」を作り、さらにその下に3つのサブテーマを並べたところです。左がツリー、右に選んでいるテーマの概要(タイトル・メモ・ステータス)とサブテーマの一覧が表示されます。
2. 絵文字で見分ける
テーマには絵文字を付けられます。ツリーが育ってくると、絵文字があるだけでテーマを探しやすくなります。タイトルの左にある四角いボタンを押すと、絵文字のピッカーが開きます(よく使う絵文字を登録しておけます)。その右下にある小さな青いキラキラ(✦)マークのボタンを押すと、タイトルに合う絵文字をAIが提案してくれます。下の図では、「AI活用」には自分で 🤖 を選び、「何から始める?」はAIに任せたら 🚀 になりました。
3. さらに深掘りする
サブテーマのサブテーマ、そのまたサブテーマ……と、気になるところを掘り下げていけます。ツリー構造なので、どこまで掘っても全体の中での位置を見失いません。
4. サブテーマが思いつかなければ、AIに提案させる
「このテーマ、何から手をつければいい?」というときは、「サブテーマを提案」ボタンでAIにサブテーマを提案させることができます。提案は右側の「AI提案」欄に並び、「採用」を押すとそのままサブテーマとして追加されます。図1の3つのサブテーマも、実はこうしてAIの提案5件から3件を採用したものです。残りの2件はまだ提案欄に残っていて、あとから採用することも、×で消すこともできます。
5. テーマごとにAIとチャットする
テーマ・サブテーマそれぞれの画面にチャットがあります。開いているテーマの内容がAIに渡るので、そのテーマにフォーカスした対話ができます。ひとつの長いチャット履歴から話題を探し直す必要がありません。下の図は「ツール選びと環境準備」を開いて、「DeeperAIで使いやすいのは?」と短く聞いたところです。
6. メモで前提や目的を伝える
テーマにはメモを書けます(上の図の中央、「メモ」欄)。前提や目的をここに書いておくと、AIがそれを踏まえて答えてくれます。毎回チャットで同じ説明を繰り返さなくて済みます。
7. AIの回答を、添付ファイルやサブテーマとして保存する
チャットで「表にして資料として保存して」「サブテーマ案として出して」のように頼むと、AIが作った成果物が「チャットからコンテンツが届きました」というダイアログで届きます。文書なら「添付ファイルとして保存」、ツリー構造の案なら「サブテーマとして取り込む」を選ぶだけで、そのままツリーに残ります。会話が流れて消えるのではなく、ツリーに蓄積されていきます。
たとえば「何から始める?」で「AIを使い始める人向けの4週間カリキュラムを、サブテーマ案として出して」と頼むと、回答に並んだ第1週〜第4週が、そのままツリーの中に「AI活用入門」というサブテーマとして取り込まれます。
8. 添付ファイルや図を、ビューワーで見る
添付したファイルや、AIが作った文書は、ビューワーウィンドウで表示できます。下の図は、7 で保存した比較表(AIサービス比較.md)を、テーマの「詳細」タブの添付欄から開いたところです。
図が欲しいときは、AIに「図にして、ビューワーで見せて」と頼むこともできます。ファイルとして保存せず、その場で見るだけ、という使い方です。
9. 続きから始められる
やりとりの結果はすべてツリーに残るので、次に開いたとき、どこまで進んだかが一目でわかります。使うほどツリーが積み上がっていきます。
10. 同じツリーをiPhone / iPadでも開ける
DeeperAIのデータは、ツリー全体が1つのファイル(DeeperAI.dpai。SS-A01のFinderに写っているもの)にまとまっています。このデータファイルをiCloud Driveのフォルダに置いておけば、iPhone / iPadのDeeperAIから同じファイルを開くだけで、Macと同じツリーを共有できます(同時に編集できるのは1台ずつで、別の端末が開いている間はその旨が表示されます)。電車の中でiPhoneからチャットしてメモを追加し、帰ってからMacで続きを深掘りする、という使い方もできます。
「AI活用」の例では、最初の漠然としたテーマから、AIに相談しながら「何から始めるか」を決め、カリキュラムまで作ってもらいました。ここから先は、Claudeを「先生」にして週ごとのレッスンを受ける——という形になります。企画を練る・調べ物をまとめる・仕事の段取りを考える——テーマを決めて深掘りするものなら、同じ流れで使えます。操作の場所と、この記事で触れなかった機能は、Mac編(3)で説明します。
他にできること
テーマの深掘りだけでなく、DeeperAIにはいくつかの機能があります。ここではざっと紹介します。
AIがWeb情報を定期収集する(アンテナ)
テーマごとにウォッチしたいトピックを登録しておくと、AIが定期的にWeb検索して収集してくれます(頻度は6時間ごと〜手動のみから選べます)。登録直後に初回の収集が走り、2回目以降は前回との差分だけが「アップデート」として溜まっていきます。結果はテーマの「アンテナ」タブとダッシュボードにまとまり、残しておきたいものは添付ファイルとして保存できます。
AIがツリーを編集・整理する
チャットから「この配下を整理して」「このメモを子ノードに分解して」と頼むと、AIがツリーの編集そのものを代行します。変更は1件ずつ承認制なので、意図しない編集が入ることはありません。
おわりに
DeeperAIは、「Claudeをアプリとして使う」ための選択肢のひとつです。ブラウザのclaude.aiとの最大の違いは、会話の文脈がツリーに残り、次回もそこから続けられることです。
次の記事(Mac編(2))では、インストールからAPIキーの設定までを、その次(Mac編(3))で操作の場所と、この記事で触れなかった機能を説明します。









