シリーズ:DeeperAIでClaudeを使う
- Mac編(1):DeeperAIとは・DeeperAIとClaudeで何ができるか
- Mac編(2):セットアップとAIの設定
- Mac編(3):操作・機能 ← いまここ
- Mac編(4):スケジュールとシステム連携(準備中)
- iOS編(1):iPhoneでDeeperAIを使う(準備中)
はじめに
Mac編(1)では、テーマを決めて AI と一緒に深掘りしていく、という DeeperAI の使い方を紹介しました。(2)では、インストールして AI が動く状態になるまでを説明しました。この記事は、(1)を読んでいる前提で書いています。(1)で見せた「テーマ → サブテーマ → チャット → 添付」の流れそのものはここでは繰り返さず、1 節でその操作の場所だけをまとめ、2 節以降は(1)で触れなかった機能を順に説明します。「何ができるか」から読みたい方は、先に(1)をどうぞ。
1. 基本操作の場所((1)で見せた状態を自分で作る)
(1)の例「AI活用」をそのまま自分の手で作るなら、押す場所は次の 5 つです。
- テーマを作る — サイドバー右上の +。タイトルを入れて「追加」。最上位のテーマはいくつでも作れますが、最初は 1 つで十分です
- メモを書く — 作ったテーマの画面(「概要」タブ)のメモ欄。「Claudeをうまく使えるようになりたい。仕事の調べ物と文章作成が中心」くらいの 1〜2 行で、これが AI 提案とチャットの精度を左右します
- サブテーマを作る — テーマの詳細画面のサブテーマ欄の +(手動)か、画面右下の「AI提案」欄(候補から「採用」したものだけがサブテーマになります)
- チャットで聞く — サブテーマを選んで右ペインに質問。選んでいるテーマのタイトル・メモ・サブテーマが AI に渡るので、「このテーマについて」の前置きは不要です
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ファイルを添付する — チャットの入力欄にドラッグ&ドロップするか、入力欄の「+」。(2)で決めたルートフォルダの下に
ルートフォルダ/AI活用/何から始める?/…という階層で保存されます
フォルダはテーマを作った時点ではなく、添付かチャットを最初に使ったときに作られます。「テーマを作ったのに Finder に出てこない」は正常です。
2. 主な機能
2-1. ダッシュボードのチャットと別ウィンドウ
チャットは 2 種類あります。(1)で使っていたテーマ別チャットは、テーマを選ぶとそのテーマの履歴と文脈で話せるもので、深掘りはこちらです。もう 1 つがダッシュボードのチャット——ツリーで何も選んでいないとき(ダッシュボード表示中)のチャットで、特定のテーマに紐づかない相談や、「このツリー全体を見て…」という質問はこちらに向いています。
ダッシュボードのチャットは「別ウィンドウで開く」で独立したウィンドウにできます。本体ウィンドウでテーマを開いて作業しながら、横に置いた「ダッシュボードチャット」で全体の相談を続ける、という使い方ができます。
2-2. AI に頼むときのコツ
(1)で見せた AI 提案と「チャットからコンテンツが届きました」は、頼み方で結果が変わります。
- サブテーマ提案はメモを書いてから — タイトルだけだと一般論の候補が並びますが、背景・目的・制約をメモに書いておくと、それを踏まえた候補になります
- 成果物は出力の形を一言添える — 「表にして保存して」「箇条書きで」「サブテーマ案として出して」のように言うと、ダイアログの種類(文書なら「添付ファイルとして保存」/ツリー構造なら「サブテーマとして取り込む」)がぶれません。いらなければ「無視」で何もしないこともできます
- 絵文字は AI に任せられる — タイトル左の四角いボタンの右下にある ✦ で、タイトルに合う絵文字を提案します。AI が作ったサブテーマ案のタイトル先頭に絵文字が付いていれば、取り込み時にそのまま絵文字として設定されます
2-3. 添付・ビューワー・外部ツール連携
添付とフォルダの関係
添付ファイルの実体は、ルートフォルダの下の「テーマ名のフォルダ」にあります(1 節)。Finder でファイルを直接開いたり、他のアプリで編集したりして構いません。テーマ名を変えても既存の添付パスは壊れません(新しいテーマから新しい名前が使われます)。
ビューワー
添付欄のファイルをクリックすると、ビューワーウィンドウで開きます。対応しているのは md・txt・mmd(Mermaid)・svg・png・jpg・pdf、それと iPhone / iPad の手書き盤面を保存した hgb(3 節)です。md・txt・mmd はその場で編集して保存し直せます。Markdown の中に ```mermaid のコードブロックがあれば、図として描画されます。(1)で見せたように、AI に「図にして、ビューワーで見せて」と頼むとファイルとして保存せずに表示だけさせることもでき、気に入ったらビューワーの「このテーマに添付として保存」で残せます。
外部ツール連携(Keyless CLI 限定)
設定 › システム連携 の末尾にある「外部ツール連携」に、「Mermaid 図の生成を有効にする」「iWork(Keynote / Pages / Numbers)連携を有効にする」の 2 つがあります(どちらも最初はオフ)。
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Mermaid — オンにすると、AI がフロー図・シーケンス図などを画像(SVG)として書き出し、添付として開けるようにします。Mac に Mermaid CLI(
mmdc)が入っている必要があります(npm install -g @mermaid-js/mermaid-cli) - iWork — オンにすると、AI が Keynote・Pages・Numbers を操作して、スライド・文書・表を作ります。初回は macOS の「オートメーション」の許可ダイアログが出るので「許可」を押してください
この 2 つは AI の実行モードが Keyless CLI のときだけ効きます((2)3-4)。API Key 方式では、AI が Mac 上のコマンドを実行できないためです。
2-4. AI にツリーを編集させる
(1)の末尾で触れた機能です。設定 › AI 設定 の「AI によるツリー編集」で「AI にツリーの編集を許可する」をオンにすると、チャットの AI がテーマの追加・変更・移動・削除、タグの付け外しをできるようになります。最初はオフで、オフの間 AI はツリーを読むだけです。
オンにしても勝手には変わりません。AI が編集しようとするたびに確認ダイアログが出て、「許可」を押したときだけ反映されます。削除は取り消せないので、内容を見てから押してください。「完了したサブテーマを整理して」「この 3 つを『準備』の下にまとめて」のような頼み方が向いています。
2-5. アンテナ(AI が Web 情報を定期収集する)
こちらも(1)の末尾で触れた機能です。気になるトピックを登録しておくと、AI が定期的に Web を検索して、新しい情報だけをまとめてくれます。
- テーマの詳細画面の「アンテナ」タブ →「アンテナを追加」
- ウォッチしたい内容を自由な言葉で入力(例:「Claude の新機能、何か発表された?」)。追加するとすぐ最初の検索が始まります
- 結果は 3 つのエリアに分かれます。トピック(質問文・編集できる)/アップデート(2 回目以降に前回と差があった内容・新しい順)/初回リザルト(最初の結果=基準点)
自動チェックは、アプリ起動時かスリープ復帰時に、前回から設定した時間が経っていれば走ります。頻度は 設定 › アンテナ で「6 時間ごと/12 時間ごと/24 時間ごと(デフォルト)/手動のみ」から選べます。ダッシュボードの「アンテナ」タブで、全テーマのアンテナをまとめて見られます。
費用は実行モードで変わります。API Key 方式は 1 回のチェックあたり数円が目安、Keyless CLI(Claude Code)なら Claude Pro / Max の利用枠の範囲です。どちらでもアプリ内の無料枠は同じように減ります。Keyless CLI で Codex・Gemini を選んでいる場合、アンテナは使えません(Web 検索に対応している CLI が Claude Code だけのため)。
2-6. 絵文字リストの管理
絵文字ピッカーに出る候補は、設定 › 絵文字 で確認・追加・削除できます。追加は「+」を押してから ^⌘Space(文字ビューア)で絵文字をダブルクリックします。AI がサブテーマ案に付けてきた絵文字も、取り込み時にここへ自動登録されます。
ダッシュボードの「絵文字」タブでは、絵文字ごとにテーマをグループ表示できます。🚀 を展開すると 🚀 を付けたテーマが全部並ぶ、という使い方です。
3. 知っておくと便利な機能
ここからは短く、1 項目 1 段落で。
ステータス・種別・進捗
各テーマにはステータス(定義済み/進行中/完了/ブロック)と種別(一般/タスク/開発)があります。サブテーマがすべて「完了」になると親も自動で「完了」になり、詳細画面には「2/4 完了」のように直下のサブテーマの進捗が出ます。種別を「タスク」にすると期日などが設定できますが、それは Mac編(4)で扱います。
AI の利用状況(タイトルバー)
ウィンドウのタイトルバー中央に、AI をどれだけ使ったかが常に出ています。表示は実行モードで意味が違います。
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API Key 方式 — 「AI利用状況」のラベルとバー、「使用 / 上限 token」。減るのはアプリ内の枠です。無料プランなら
… / 25K token(体験枠)、月額プランなら… / 1M token(月ごとにリセット)。買い切り版(自分の API キー)はバーがなく、使った token 数だけが出ます——上限がないかわりに Anthropic への請求額が増えるので、金額は Anthropic Console で確認してください。80% を超えるとオレンジになり、クリックするとプラン画面が開きます。「使用量を確認できません」と出たら、枠の残りが読めていない状態です(通信を確認して少し待ってください) -
Keyless CLI(Claude Code) — バーと
11%のようなパーセント、その右に2:22のような時間。パーセントは Claude Pro / Max の 5 時間枠をどれだけ使ったか、時間はその枠がリセットされるまでの残りです。DeeperAI 以外(Claude Code や claude.ai)での利用も合算されています。80% を超えるとオレンジ。週ごとの上限(Weekly limit)はここには出ないので、(2)3-5 のとおり普段は Sonnet 中心が無難です。値は約 1 分ごととウィンドウに戻ったときに更新されます。初回は Claude Code のログイン情報を読むためにキーチェーンの許可ダイアログが出ることがあります(「常に許可」で構いません)。⚠ が出ているときは取得できていない状態で、クリックすると再取得します。CLI に Codex・Gemini を選んでいると、対応する値がないので何も出ません - 無料プランで Keyless CLI を使っていて残りが 7 日以下になると、「お試し残り N 日」も並びます((2)3-4)
テーマを移動する
ツリーでドラッグするか、詳細画面の「移動」(またはメニューの「このテーマを移動…」)で移動先のテーマを選びます。「すべてのサブツリーを移動…」は、そのテーマのサブテーマだけをまとめて別のテーマの下へ移す操作です。添付ファイルのフォルダは移動しても壊れません。
検索とタグ
ダッシュボードの「スタート」タブの検索欄で、全テーマのタイトルとメモを横断検索できます。テーマにはタグも付けられ(テーマ画面の「詳細」タブにあるタグ欄。「AIでタグを提案」もあります)、タグで絞り込めます。タグはすべてのテーマで共有されます。
データファイルの切り替えとバックアップ
すべてのテーマは 1 つのデータファイル(.dpai)に入っています。設定 › データファイル で現在のファイルを確認でき、別のファイルに切り替えたり新しく作ったりできます(仕事用と私用で分ける、など)。バックアップは .dpai をコピーするだけです。iCloud Drive に置いておけば自動でバックアップされ、iOS編(1)で説明する iPhone / iPad との共有もこれで済みます。Finder で .dpai を動かした場合は、設定で場所を選び直してください。
エクスポートとインポート
詳細画面のメニューから「このテーマのツリーをエクスポート…」で、そのテーマ以下を JSON ファイルに書き出せます。「このテーマにインポート…」で別のファイルから取り込みます。メニューバーには「全体をエクスポート…」「トップにインポート…」もあります。別のデータファイルへツリーの一部を移すときや、人にツリーを渡すときに使います。
iPhone/iPad の手書きを受け取る(2.2.0〜)
iPhone / iPad 版の DeeperAI で描いた手書きの盤面を、Mac 版で受け取って AI に読ませられます。Mac 側は 設定 › AI 設定 の「iPhone/iPad の DeeperAI から手書きを受け取る」がオン(最初からオン。初回はローカルネットワークの許可が出ます)で、実行モードが Keyless CLI であれば準備完了です。
iPhone / iPad 側の入口は 2 つあります。
- トップ画面の Mac のアイコン(手早い方) — ツールバーの設定の隣にある Mac のアイコンを押すと白紙の盤面が開き、開いている間だけ同じ Wi-Fi の Mac を自動で探します(初回はローカルネットワークの許可が出ます)。Mac の名前が出たら、描いて「Mac へ送る」(紙飛行機)。この盤面は Mac へ送る専用で、閉じても次に開くと続きから描けます。消すのは上のバーのゴミ箱です
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テーマのチャットから — 入力欄の「+」→「手書きを送る」で盤面が開きます(本来は iPhone / iPad の AI にそのまま送るためのもので、描いた盤面はそのテーマのフォルダに
hgbとして残ります)。Mac へ送りたいときは、下のバーの「Mac 版に接続」をオンにすると Mac を探し、見つかると紙飛行機が押せるようになります
どちらから送っても、届く先は Mac で選択中のテーマのチャットです(iPhone / iPad 側でどのテーマを開いていたかは関係ありません。Mac でテーマを選んでいないとき、またはそのテーマのチャットをまだ一度も開いていないときは、ダッシュボードチャットに届きます)。盤面は画像として添付され、AI のターンが始まります。AI が応答中なら、終わってから届きます。
届いた盤面は Mac 側では自動保存されません。残したければ、そのチャットで AI に「保存して」と頼むと、選択中テーマのフォルダに hgb として保存され、ビューワー(2-3)で開けます。
AI は盤面に描き返すこともできます。手書きの強みは配置を 1 分で伝えられることで、AI の強みはそこに知識を足せることです。上の例では、ギターのパーツ(ピックアップ 2 つ・3-way スイッチ・ボリューム・トーン・ジャック)を回路記号で置いただけの盤面に「パーツを清書して、配線を描き足して返送」と頼みました。AI は同じ位置にパーツを描き直し、ホット側とアース側を色分けした配線を足して iPhone / iPad の盤面に描き戻します。AI の描き込みは自分の手書きの下に表示されるので、自分のペン跡を消しゴムか「…」メニューの「手書きを消す」で消せば、配線図だけが残ります。AI が足した知識は人が確かめる前提です。この例では TONE の使っていないラグがアースに落とされていて(標準は開放)、こういう点は上から手書きで直すか、チャットで直しを頼めます。邪魔なら「…」メニューの「AI の描き込みを隠す」で隠せます。盤面を開いて Mac とつながっている間は、この往復を何度でも続けられます(「トーンのコンデンサを 0.022µF に」のような直しも、そのままチャットで頼めます)。iPhone / iPad 側の操作の詳細は iOS編で説明します。
4. つまずきポイント
- テーマを作ったのに Finder にフォルダがない → 添付かチャットを最初に使ったときに作られます(1 節)
- AI 提案が一般論ばかり → メモに背景・目的・制約を書いてから提案し直してください(2-2)
- 「保存して」と頼んだのにダイアログが出ない → 出力の形を添えて頼み直してください(「表にして保存して」「サブテーマ案として出して」)(2-2)
- AI に整理を頼んだら「編集できません」と言われた → 設定 › AI 設定 の「AI にツリーの編集を許可する」がオフです(2-4)
- 外部ツール連携や手書きの受け取りが効かない → どちらも Keyless CLI 限定です。API Key 方式では使えません(2-3・3)
- iPhone / iPad で紙飛行機が押せない・Mac の名前が出ない → 同じ Wi-Fi にいるか、Mac 側の「iPhone/iPad の DeeperAI から手書きを受け取る」がオンかを確認してください。チャットから開いた盤面は「Mac 版に接続」をオンにしないと Mac を探しません(3)
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送った手書きがテーマのフォルダに残っていない → Mac 側では自動保存されません。チャットで AI に「保存して」と頼むと
hgbで残ります(3) - タイトルバーに ⚠ が出ている → Keyless CLI の利用状況が取れていません。クリックで再取得。Claude Code にログインし直すと直ることが多いです(3)
おわりに
ここまでで、(1)で紹介した使い方を自分で再現し、その先の機能もひととおり把握できたはずです。まとめると、
- テーマ → サブテーマ → チャット → 添付、の 1 本の流れがすべての基本
- AI の出力は「添付」か「サブテーマ」としてツリーに残す。会話を流して終わりにしない
- AI にツリーを編集させる・外部ツールを使わせる・手書きを受け取る、は Keyless CLI で広がる
- タイトルバーの利用状況は、API Key 方式ならアプリ内の枠、Keyless CLI なら Claude Pro / Max の 5 時間枠
次回の Mac編(4)では、種別「タスク」の期日・前提テーマと、カレンダー・リマインダー・連絡先・通知との連携を扱います。iOS編(1)では、同じ .dpai を iPhone で開くところから始めます(iCloud Drive に置いた理由は、そこで回収されます)。










