はじめに
統計検定2級を2021年7月にCBT方式で受験し、78点/100点(合格ライン:60点)で合格しました。
今後受験される方の参考になればと思い、以下のポイントを中心に勉強方法などをまとめます。
- 高校レベルの数学(nCrや∫の計算)ができる状態で勉強期間は実質2週間
- 勉強は統計WEBのみで十分で参考書は購入しなかった
- 従来のPBT(ペーパー)方式の対策を行えば、CBT(パソコン)方式向けの対策は不要
※機械学習やプログラミング関係の内容も投稿していますので、よろしければこちらの一覧から他の投稿も見て頂けますと幸いです。
試験対策をする前の状況、知識
- 理系、大学院卒…高校レベルの数学(nCrや∫の計算)はできる
- ただし化学系なので大学の統計学に関する知識などはほぼない
- 社会人になって標準偏差や統計などの概念は学んだが、定着しているとは言い難い
勉強方法(概要)
勉強期間は3週間、勉強時間は1日3時間程度、実質10日強ほど勉強したので総学習時間は40~50時間程度です。
以下の順番で勉強しました。
①統計WEBを1周読む。知らなかった知識はノートにまとめる(学習ノートはこちらです)【期間:2週間弱】
②過去問を解く(3年分、計6回、1周のみ)【期間:1週間弱】
③過去問の解き直し【期間:1週間弱】
参考書
統計WEBの統計学の時間にお世話になりました。「統計検定2級に合格できる力がつくことを目標」と書かれており、このサイトのおかげで効率的に学習を進めることができました。満点を目指すには他の参考書での学習が必要かと思いますが、統計検定2級に合格を目標とするならば「統計学の時間」だけ勉強すれば十分と感じました。
勉強を始める前は何か参考書を買おうと思ってどの参考書がいいのか調べたところ、「公式問題集が最悪」、「赤本(統計学入門)はオーバースペック」など様々な意見があり結局どの参考書がいいのかよく分からず…とりあえず無料で勉強できる「統計の時間」で勉強して
不足していると感じる部分があればその内容を補える参考書を後で買おうという結論に至りました。しかし、結果として「統計の時間」だけで(合格するには)十分でしたので、市販の参考書は吟味していません。
CBT方式って難しいの?
CBT方式は従来のPBT(ペーパー)方式に比べて合格基準点が低く(CBT:60点、PBT:70点)難しいとされています。**受験した感想としてはCBT方式が特別難しいとは感じませんでした。**PBT方式に比べて大問数が少ない(1問1問が多い)気がし、少し独特な傾向は感じましたが、統計WEBと過去問で勉強していれば十分だと感じました。ですので、CBT方式独自の対策は不要で(やりようがない?)従来のPBT方式の対策と同じでいいと思います。時間はとても余裕があるわけではないですが、全問普通に解くことができました。
そもそもなんで受験しようと思ったの?
機械学習関係に興味があったのですが、機械学習を扱う前提や基本として統計を学ぶ目的で受験しました。実際に勉強して統計の基本的な知識を学ぶことができて良かった思います。また、こちらに紹介した面白い問題に出会ったり、選挙の出口調査の考え方を学べたりと興味深く勉強できた点もよかったです。
勉強方法(詳しく)
①統計WEBを読む
初級編と基礎編を順番に全て読みました。練習問題もなるべく解くようにしました。知らなかった知識はこのようにノートにまとめました。基礎編までの知識で統計検定2級は十分合格できると思います。
②過去問を解く
2017~2019年の過去問を使っていました。収録されている3年分計6回を1周解きました。以下がその時の結果です。分からない箇所は空欄で×にしたので少し点数は低めです。
- 2019年11月:28/35(80点) ※前半部分のみ一度解いていたので少し点数高め
- 2019年6月:22/35(63点)
- 2018年11月:21/34(62点)
- 2018年6月:22/35(65点)
- 2017年11月:21/34(62点)
- 2017年6月:26/35(74点)
③過去問の解き直し
②で解く際に自信のない問題と間違えた問題の番号だけ控えておき、その問題のみ③で解き直しました。解き直しは1周のみやりました。
勉強した感想としては、どのように統計量を算出するのか、どの確率分布を使うかあたりが結構ややこしかったです。また、分散分析表は一度手を動かして身をもって理解する必要があると感じました。
まとめ
統計検定2級に合格した際の勉強方法などをご紹介いたしました。他の方の合格体験記などは以下の参考に載せていますのでご参考にして下さい。