3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Oracle Database@Azureでポータル別設定項目をまとめてみた

Last updated at Posted at 2024-10-14

はじめに

Oracle Database@Azureを作成と運用している中で設定項目をどちらのポータルでやればよいか非常に迷う部分が多く、私も最初は都度手探りで確認を行っていました。設定側が分からないと利用者が運用しにくいため現在確認できた範囲でAutonomous Databaseの設定項目を一覧表にまとめてみました。

AzureとOCIでのポータル別設定項目一覧

現時点で確認できている項目はこちらになります。
※こちらは現時点での可否をまとめたものであり公式の表ではありません。今後のアップデートで可否の変更や公式から別の設定項目表がDocsに記載される可能性もあります
image.png

各設定項目のポータルでの確認

ここからは各設定項目がAzureとOCIそれぞれのポータルのどこで設定できるかを設定箇所ごとにまとめました。必要な部分のリンクをクリックしてご参照ください

項目一覧

ネットワークアクセス
Autonomous Data Guard(同一リージョン内)
ウォレット
接続文字列
リソースのオートスケーリング
リソース割り当ての変更(オートスケーリング変更含む)
ネットワークセキュリティグループ(イングレス/エグレス)
起動/停止(自動起動/自動停止含む)
パフォーマンスハブとAWRレポート
暗号化キー
バックアップのリストア
構成ツール
利用コスト
管理者パスワード
バックアップの保持
ライセンスor従量課金
mTLS認証の有効化
メンテナンス通知
サポート

ネットワークアクセス

Azure側での作成時にアクセス・タイプで管理対象プライベート仮想ネットワークIPのみを選択可能です。パブリックアクセスの方式が設定可能になるかは現在未定となっています。
image.png

Autonomous Data Guard(同一リージョン内)

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[設定]→[ディザスタ・リカバリ]→[編集]→[ディザスタリカバリ]→[ディザスタ・リカバリ・タイプ]→[送信]より設定可能です。クロスリージョンのData Guardは[追加]より設定できるのですが、現時点での機能追加日は未定となっています。
image.png

ウォレット

接続する際はクレデンシャル・ウォレット(Credential.zipファイル)を利用した接続方法があります。
接続と設定方法はこちらをご参照ください
[参照]クレデンシャル・ウォレットを利用して接続してみよう

Azure側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[設定]→[接続]→[ウォレットのダウンロード]→Wallet Typeの選択とパスワードの入力→[Download]→よりダウンロード可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[データベース接続]→[ウォレット・タイプの選択]→[ウォレットのダウンロード]を選択します。
image.png

[パスワード入力]→[ダウンロード]を選択します。
image.png

接続文字列

Azure側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[設定]→[接続]より確認可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[データベース接続]より接続文字列の一覧で確認可能です。
image.png

リソースのオートスケーリング

Azure側

作成時の構成タブで自動スケーリングの計算項目とストレージの自動スケーリング項目にチェックをつけることで設定可能です。
image.png

リソース割り当ての変更(オートスケーリング変更含む)

作成後のAutonomous Databaseを選択し[設定]→[管理]→[項目と数字の変更]→[適用]より変更可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png
[リソース割当ての変更]→[項目と数字の変更]→[適用]より変更可能です。
image.png

ネットワークセキュリティグループ(イングレス/エグレス)

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png
ネットワーク項目のネットワークセキュリティグループからリンクをクリックします。
image.png

[ルールの追加]を選択します。
image.png
必要なネットワークセキュリティルールを設定し[追加]を選択します。
image.png

起動/停止(自動起動/自動停止含む)

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[その他のアクション]→[起動or停止]によってAutonomous Databaseの起動/停止を実施することが可能です。
image.png
image.png

自動起動/自動停止の場合は[その他のアクション]→[自動開始/停止スケジュール]を選択します。
image.png
起動と停止を入力して[適用]を選択で設定可能です。
image.png

パフォーマンスハブとAWRレポート

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png
[パフォーマンス・ハブ]を選択します。
image.png
DBのパフォーマンスを確認できます。[レポート]→[自動ワークロード・リポジトリ]→[ダウンロード]を選択することでAWRレポートをダウンロードすることも可能です。
image.png
ダウンロードされたAWRレポート
image.png

暗号化キー

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[その他のアクション]→[暗号化キーの管理]を選択することで設定可能です。
image.png
image.png

バックアップのリストア

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[その他のアクション]→[リストア]を選択します。
image.png

タイムスタンプの入力orバックアップ選択と設定を行いリストアを[リストア]を選択することで実行可能です。
image.png

構成ツール

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[ツール構成]を選択すると各ツールとアクセスに必要なURLを確認できます。
image.png

利用コスト

Azure側

以前に書いたこちらの記事をご覧ください。
[参照]Oracle Database@Azureのサブスクリプションとアカウントの仕組みについて

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

左上の[≡]→[請求とコスト管理]→[コスト分析]を選択します。
image.png

現在のコスト一覧が確認できます。
image.png

管理者パスワード

Azure側

Autonomous Database作成時の構成タブから設定可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[その他のアクション]→[管理者パスワード]を選択します。
image.png

パスワードを入力し[変更]を選択することで設定可能です。
image.png

バックアップの保持

Azure側

Autonomous Database作成時の構成タブから設定可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

バックアップ項目の[編集]を選択します。
image.png

バックアップ保持期間を決め[変更の保存]を選択することで設定可能です。
image.png

ライセンスor従量課金

Azure側

Autonomous Database作成時の構成タブから選択可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

[その他のアクション]→[ライセンスとOracle Databaseエディションの更新]を選択します。
image.png

ライセンス持込み(BYOL)かライセンス込み(従量課金)を選択して[保存]で設定可能です。
image.png

mTLS認証の有効化

Azure側

Autonomous Database作成時のネットワークタブからチェックを入れることで設定可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

ネットワークタブから相互TLS(mTLS)認証:必須の[編集]を選択します。
image.png

チェックを入れて[保存]を選択することで設定可能です。
image.png

メンテナンス通知

Azure側

Autonomous Database作成時のメンテナンスタブから電子メール・アドレスを入力することで選択可能です。
image.png

OCI側

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[概要]→[OCIへ移動]→[サインイン]でOCIポータルへ移動します。
image.png

メンテナンスタブから[管理]を選択します。
image.png

通知先の追加や既存のメールアドレスの変更をこちらで設定します。
image.png

サポート

Azure側で作成したAutonomous Databaseを選択し[ヘルプ]→[Oracleヘルプおよびサポート]を選択します。
image.png

Oracle Cloudサポート・センターorサポート・チケットの作成を選択してOracle Cloud側に移動しサポートリクエストを起票します。
image.png

その他手順

101:Oracle Database@AzureをPAYGで作成してみた
102:Oracle Database@Azureに接続する
103:Oracle Database@AzureでAutonomous Data Guardを構成して切り替えテストを実施する
201:Oracle Database@Azureのサブスクリプションとアカウントの仕組みについて
202:Oracle Database@Azureでポータル別設定項目をまとめてみた

3
3
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?