はじめに
前回はOracle Database@AzureをPAYG方式のOracle Autonomous Databaseで作成し、このサービスをどのようにデプロイするかをつかんでいただけたかと思います。今回は作成したDatabaseに接続して確認してみようということで接続方法の設定についてご紹介していきます。
今回の構成
作成する構成はこちらです。前回の記事の構成に踏み台Serverを追加し、Database Actions機能でURLを利用した接続を実施します。
※ Database Actionsの機能詳細についてはこちらの解説資料をご覧ください。
Autonomous Database - Database Actions 機能概要
また、Autonomous DatabaseにはDatabase Actions以外にも様々な用途別機能があります。
[参照]アプリケーション開発を強力にサポートするツール群
※ Oracle Autonomous Database全体のサービスと技術の概要についてはこちらの解説資料をご覧ください
Oracle Autonomous Database:サービス概要のご紹介
Autonomous Database Serverless 技術詳細
Oracle Database@Azure接続手順
踏み台Server構築
パブリックサブネットにDB接続用の仮想マシンを構築していきます。
Azureのホームから[Virtual Machine]と入力してサービスの[Virtual Machine]を選択します。
[接続]→[RDPファイルのダウンロード]を選択します。
※リモート接続のセキュリティ設定を行っていないためネットワークセキュリティが気になる方はこちらの参考記事からご設定ください。
仮想マシンへの管理用リモート接続のセキュリティを高める
PCのダウンロードより先ほどダウンロードしたファイルを選択します。
RDP接続の手順でユーザ名、パスワードなどを入力して接続します。
Windows Serverにサインインできましたので踏み台Serverの準備は完了です。
次はここからDatabase Actions機能を使ってURL接続していきます。
Database Actionsの利用
こちらではOracle Autonomous Databaseに接続して固有情報を確認していきます。
Azureのホーム画面でリソース名を入力し[リソース]→[作成したAutonomous Database]を選択します。
[概要]→[OCIに移動]を選択してOCIにサインインします。
サインインできたら[Database actions]を選択します。
リモート接続した踏み台ServerでMicrosoft Edgeを開き先ほどのURLを貼り付けます。
ユーザー名とパスワードを入力して[サインイン]を選択します。
※サインインできないまたはパスワードを忘れてしまった場合はOCIに戻り[その他のアクション]→[管理者パスワード]を選択します。
サインインが完了したら左上の[≡]→[SQL]を選択します。
下記SQL文をコピーして貼り付けて入力します。[▶実行]を選択します。
SELECT
DBID, NAME, DB_UNIQUE_NAME
FROM
DBID、NAME、DB_UNIQUE_NAMEの固有情報が表示されました。これでこのDatabaseが作成したものであることを確認できました。接続手順は以上となります。こちらの情報は次の手順でも利用しますのでメモしておくのをおすすめします。
前の手順
101:Oracle Database@AzureをPAYGで作成してみた
次の手順
103:Oracle Database@AzureでAutonomous Data Guardを構成して切り替えテストを実施する
201:Oracle Database@Azureのサブスクリプションとアカウントの仕組みについて
202:Oracle Database@Azureでポータル別設定項目をまとめてみた