はじめに
今回は前回作った環境において踏み台サーバー経由で接続できるようになったOracle Autonomous Databaseへ無事データが反映できるかのテストを実施します。
※こちらの記事は個人の検証によるもので、組織の公式ドキュメントではありません。
今回の構成
作成する構成はこちらです。Azure Blob Storageを作成し反映させるデータをローカルPCからアップロードした後、踏み台サーバーにデータをダウンロードしてAutonomous Databaseにロードしていきます。
※今回の検証はサンプルデータのためパブリックなアクセスで実施していますが、機密データの場合はセキュリティ上、プライベートエンドポイントでの構成をおすすめします。
Oracle Database@Azureへのデータのロード手順
1.ストレージアカウントの作成とファイルのアップロード
ストレージアカウントの設定画面で以下を指定して[確認と作成]ボタンをクリックします。
ストレージアカウントの「コンテナー」セクションを選択し、そこから「コンテナー」を作成します。コンテナに名前とアクセスレベルを設定して[作成]ボタンをクリックします。
一時的にパブリックアクセスを許可するため、[設定]項目の[構成]を選択し、BLOB匿名アクセスを許可するを[有効]に変更し[保存]ボタンをクリックします(ダウンロードが終わったらセキュリティのため匿名アクセスを無効にして再度保存してください)。
保存後、[データストレージ]項目の[コンテナー]を選択して先ほど作成したコンテナーをクリックします。
[アップロード]→[ファイルの参照]でローカルPCからDatabase用のファイルを選択し[アップロード]をクリックします。
(今回はOracle社のハンズオンページにあるサンプルのCSVファイルを利用しています(参照:サンプルデータのダウンロード))
アップロードされたデータの右側の[・・・]を選択し[プロパティ]をクリックします。
[アクセスレベルを変更します]から匿名アクセスレベルを[コンテナー(コンテナーとBLOBの匿名読み取りアクセス)]に変更し[OK]を選択します。
※ダウンロード後はプライベートに戻すことを推奨します。
2.Database Actionsを利用して踏み台サーバーからデータのロードを行う。
現在利用している踏み台サーバーを選択し[接続]→[RDPファイルのダウンロード]を選択します。
※リモート接続のネットワークセキュリティが気になる方はこちらの参考記事からご設定ください。
仮想マシンへの管理用リモート接続のセキュリティを高める
PCのダウンロードより先ほどダウンロードしたファイルを選択します。
RDP接続の手順でユーザ名、パスワードなどを入力して接続します。
Windows Serverにサインイン後、Microsoft Edgeを開きます。
先ほどコピーしたURLを貼り付けてサンプルデータのCSVファイルをダウンロードします。
Database Actionsに接続するためにOracle Autonomous Databaseに接続情報を確認します。
Azureのホーム画面でリソース名を入力し[リソース]→[作成したAutonomous Database]を選択します。
[概要]→[OCIに移動]を選択してOCIにサインインします。
サインインできたら[Database actions]を選択します。
リモート接続した踏み台ServerでMicrosoft Edgeを開き先ほどのURLを貼り付けます。
ユーザー名とパスワードを入力して[サインイン]を選択します。
※サインインできないまたはパスワードを忘れてしまった場合はOCIに戻り[その他のアクション]→[管理者パスワード]を選択します。
サインインが完了したら左上の[≡]→[データ・ロード]を選択します。
[ファイルアイコン]をクリックして先ほどダウンロードしたサンプルデータを選択します。
アップロードされたら[開始]を選択したあと[実行]をクリックしデータをAutonomous Databaseにロードします。
ロードが完了したら確認のため左上の[≡]→[SQL]を選択します。
下記SQL文をコピーして貼り付けて入力します。[▶実行]を選択します。
select * from sales_channels;
先ほどロードしたサンプルデータが表示されました。これで今回の手順は以上となります。
前の手順
101:Oracle Database@AzureをPAYGで作成してみた
102:Oracle Database@Azureに接続してみた
103:Oracle Database@AzureでAutonomous Data Guardを構成して切り替えテストを実施する
次の手順
でき次第追記します。
運用時の手順
201:Oracle Database@Azureのサブスクリプションとアカウントの仕組みについて
202:Oracle Database@Azureでポータル別設定項目をまとめてみた
203:Oracle Database@Azureでこまったときにサポートリクエストを上げて自己解決する方法