はじめに
9/9にOracle Database@Azureが月額課金(Pay As You Go)の方式であればプライベートオファーなしでAzure マーケットプレイスから作成できるようになりました。
ニュースリリース:Oracle Database@Azure Pay As You Go
デプロイ方法にやや特徴があるため今回は調べながら作成していきたいと思います。
必要なリソース
PAYGで作れるからと言ってすぐに作成できるわけではなく作成できるようになるには下記リソースが必要ということが検証で判明しました。そのため、こちらも含めて構築していきたいと思います。
・Azure Virtual Network(+委任された専用サブネットが別途作成必要)
・Oracle Database@Azure PAYG subscription
・Oracle Cloudアカウント(連携のための新規アカウント)
今回の構成
作成する構成はこちらです。上記の必要なリソースを準備し、Autonomous Databaseの構築と自動バックアップ設定を追加します。
※Oracle Database@Azureの内部アーキテクチャと仕組みについてはこちらをご確認ください。
[参照]Oracle Database@Azureでミッション・クリティカルなアプリケーションを強化
Oracle Database@Azure構築手順
Oracle SubscriptionPAYG構築
まずAzureにサインインして[リソース、サービス、ドキュメントの検索]から[Oracle Database]と検索し、[Oracle Database@Azure]を選択します。
[Oracle Subscriptionの表示]を選択します。
[oracleSubscriptionの作成]を選択します。
[Oracle Database@AzurePay As You Go]を選び[購読する]を選択します。
下記のように選択します。
サブスクリプション:既存の有効なサブスクリプション
リージョン:グローバル
計画:Oracle Database@Azure Pay As You Go
請求期間:1Month Subscription
[確認と作成]を選択します。
[サービス条件に同意します]にチェックを入れ[確認と作成]を選択します。
Oracle Cloudアカウント構築
画面を見るとOracle Cloudアカウントが保留中になっているので現時点ではまだ利用できません。PAYGの場合は新規で作成する必要があり、Oracle Database@Azureデプロイのために連携するOracle Cloudアカウント作成の設定を完了しないと使えません。
[参照]OCIアカウントをリンクする
[BillingSubscription_Overview.messageText]を選択します。
[BillingSubscription_Oraclecloudaccount.createNewAccount]を選択します。
Oracle Cloudアカウントの作成画面に移動するためAzureのアカウントを作ったときのように情報を入力し
画面下部の[チェックボックス]にチェックを入れた後[テナンシの作成]を選択します。
入力が問題なく完了するとこちらの画面になります。連絡完了のメールが登録したメールアドレスにくるまで待ちます。
今回の検証では1時間以内に届いたので登録したメールを開き[Sign In]を選択します。
登録した[メールアドレス]と[パスワード]を入力し[サイン・イン]を選択します。
次に[モバイル・アプリ]を選択し表示されたQRをAuthenticatorアプリで読み取る必要があります。
Oracle Cloud用のAuthenticatorアプリはこちら
Androidユーザー向けリンク
Iphoneユーザー向けリンク
QRが読み取られるとページが移動しますので[完了]を選択します。
多要素認証を利用してOracle Cloudにログインできた後上に青い文字で[Oracle Database@Azureコンソールリソースにアクセスできます。OCI Free Tierが提供する内容について詳しくは、Oracleの営業担当者にお問い合わせください]と英語または日本語で出てきたらOracle Cloud側の準備は完了です。
Azure側のOracle Subscriptionに戻るとOracle Cloudアカウントがアクティブ化済みに変わっています。
Azure Virtual Network構築
次はAzure側に戻りOracle Database@Azureをデプロイするためのネットワークを作成していきます(これがないと作成時にデプロイ先のネットワークが選択できないためです)。
ホーム画面に戻り[リソース、サービス、ドキュメントの検索]に[仮想ネットワーク]と入力し[仮想ネットワーク]を選択します。
IPアドレス空間を設定したあと、[確認+作成]を選択します。
作成完了後、リソースに移動しOracle Database専用Subnetを作成するため[サブネット]を選択します。
Oracle Database@Azure構築
ホーム画面に戻り、[リソース、サービス、ドキュメントの検索]から[Oracle Database]を入力し[Oracle Database@Azure]を選択します。
[Oracle Autonomous Databaseの作成]を選択します。
ネットワーク項目を下記のように入力した後[次へ]を選択します。
メンテナンス項目を下記のように入力した後[確認と作成]を選択します。
リソース画面からOracle Database@Azureの情報が確認できます。
Oracle Databaseの設定を変更したい場合はOracle Database Azureのリソースから[OCIに移動]を選択します。
Oracle Cloud側のコンソール画面より起動停止やCPUメモリの変更など様々な設定変更が可能です。
参考文献
・Oracle Database@Azureについて学習
・概要 - Oracle Database@Azure
・Oracle Database@Azureのプロビジョニングおよび管理
・Oracle Database@Azure を使用して、既存の Azure 環境で Oracle データベースを実行する
・Oracle Autonomous Database をプロビジョニングする
・Oracle Database@Azureに関するFAQ
・OCIドキュメント Oracle Database@Azure
・Oracle on Azure
・Oracle Database@Azure
次の手順
102:Oracle Database@Azureに接続する
103:Oracle Database@AzureでAutonomous Data Guardを構成して切り替えテストを実施する
201:Oracle Database@Azureのサブスクリプションとアカウントの仕組みについて
202:Oracle Database@Azureでポータル別設定項目をまとめてみた