こんにちは、@kuwazzyです。今年もAdventCaldendarの季節となりました。この記事は、Microsoft Power BI Advent Calendar 2022の6日目の投稿となります。
2018年から続けているこのPower BIコネクターアップデート情報も今年で5年目となります。
- Power BI コネクターアップデート情報 2021年版
- Power BI コネクターアップデート情報 2020年版
- 2019年Power BI コネクターアップデート情報 2019年版
- 2018年Power BI におけるコネクタの役割と対応状況
今年は、どんなコネクタが追加されたかをカテゴリ別に見ていきましょう!
コネクタ数
去年作成したPower BIのpbixファイルを利用して2022年のデータソースを追加してみました。
去年は154,今年は163と今年の増加は 9データソースでした。主要なデータソースは2020年ぐらいには対応済みで、去年・今年と10ぐらいずつ増加している感じです。
新しいデータソース
それでは、今年はどんなコネクタが追加されたかをカテゴリ別にみていきたいと思います。
Azure
Azureのカテゴリでは、Azure Synapse Analytics(SQL DW)が無くなり、その代わりとしてAzure Synapase Analytics SQLとAzure Synapase Analyticsワークスペース が追加されました。
SQL DWの代わりにAzure Synapase Analytics SQL(専用SQLプール)への変更の経緯はこちらの記事から確認できるようです。
Azure Synapase Analyticsワークスペースについてはこちらの記事が参考になりそうですが、まだベータ版での提供の様です。
Power Platform
昨年からの変更はありませんでした。
オンラインサービス
Dynamics 365 (Dataverse)が追加されました。Dataverseコネクタは、Power Platform内にも存在します。Power Platform内のDataverseコネクタは、TDS(Tabular Data Stream)プロトコルでのデータ処理のようでこちらはODataによるデータ処理なのかと思いましたが、オンラインサービス内のDynamics 365 (Dataverse)で接続した後にPower Platform内のDataverseコネクタを利用してみると同じ接続を利用していたので、いまいち違いが分かりませんでした。
上記以外には、eWay CRMへのコネクタがベータが外れていました。
また、Digital Construction Works Insightsという建設データ活用のVerticalなサービスのコネクタががベータとして追加されていました。
データベース
去年、ベータとして追加されたAmazon Athenaコネクタのベータが外れました。利用者が多いのでしょう。そのほかに変更はないようです。
ファイル
ExcelがExcelブックと名称が変更されたぐらいでその他の変更はありませんでした。
その他
今年の変更のほとんどは、その他のカテゴリに含まれているようです。
一番の目玉は、Google(スプレッド)シートではないでしょうか。URLを指定してブラウザでのGoogle認証を行うことでGoogleシートのデータにシームレスにアクセスできました。
他に追加されたコネクタは以下の通りです。
- Delta Sharing
- SIS-CC SDMX(ベータ)
- Usercube(ベータ)
- Amazon OpenSearch Service(ベータ)
- OpenSearch プロジェクト(ベータ)
Delta Sharingコネクタは、Databricksによって提供されるコネクタでレイクハウスからデータを取得することができるようです。
SIS-CC SDMXコネクタは、 Statistical Information System Collaboration Community (SIS-CC) によって提供されるコネクタでコミュニティで収集した世界中の統計情報にアクセスできるようです。
Usercubeコネクタは、Usercubeによって提供されるコネクタで組織のIT資産の権限管理を一元管理するソリューションのようです。
Amazon OpenSearch ServiceコネクタはAmazonによって提供される検索エンジンのコネクタでログ分析、リアルタイムのアプリケーションモニタリング、クリックストリーム分析などの分析結果を分析できるようになるようです。
OpenSearch プロジェクトコネクタは、Microsoft Power Query Connector Certification Program のメンバー(具体的には不要)によって提供されるコネクタで、上記のAmazon OpenSearch Serviceコネクタと同様にOpenSearchのコネクタです。
上記コネクタの追加以外の変更として以下3つのコネクタのベータが外れました。
- BQE Core
- SumTotal
- Vessel Insight
まとめ
Power BIのコネクターにフォーカスしたアップデート情報も今年で5年目となりました。 現在、所属会社の業務利用のダッシュボードやレポート環境をLooker Studio(旧Googleデータポータル)からPower BIにマイグレーションしているので、来年は「Power BI コネクターアップデート情報 2023年版」に加えて、別なテーマ(自社での活用事例)でもAdventCalendarへの投稿が出来たらいいなぁと今から考えています。それでは、また来年お会いしましょう👋