はじめに
こんにちは、コネクター屋の@kuwazzyです。去年のアドベントカレンダーに続き今年もコネクターネタで参戦させて頂きます。
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Power BI におけるコネクタの役割と対応状況
日々アップデートが行われているPower BI。「あれっ?対応していないと思っていたいのに、いつの間に!?」と思うことはありませんか? 私は、コネクター専業ベンダー(CData Software)に所属していることもあり、もっぱら、Power BIのデータソース対応状況は(この部分だけですが、、)常にウォッチしておりますので、本記事では2019年に追加されたPower BIのデータソースのアップデート情報を共有出来ればと思います。
Power BI データソースの 2018年 -> 2019年 での変化
せっかくなのでPower BIでビジュアライズしてみました。ちなみに元ネタはPower BI Desktop のデータ ソースです。
2018年(12月)には94だったコネクターが113まで増えてました。1年間で19個追加されたということですね。2019年に新規に追加されたデータソースは以下の通りです。
- Azure Cost Management
- Azure Data Lake Storage Ge1
- Power Platform データフロー
- Emigo Data Source
- Industrial App Store
- Intune データウェアハウス
- Microsoft Graph Security
- Quick Base
- BI360 - Business & Financial Reporting
- Information Grid
- QubolePresto
- Roamler
- SurveyMonkey
- Tenforce(Smart)List
- Workforce Dimensions
- AtScaleキューブ
- Essbase
- Indexima
- InterSystems IRIS
- MarkLogic
カテゴリー別にみてみると、若干オンラインサービス(38.3% -> 34.51%)と減っていますが、基本カテゴリー(オンラインサービス、データベース、Azure、ファイル)、および、カテゴリーの内訳の割合に変化はないようです。
カテゴリー間の移動をチェックしてしてみると、「Common Data Service_が「オンラインサービス」のカテゴリに「アプリ用 Common Data Service」としてベータ版としてあったものが「Power BI」カテゴリにGA版(正式リリース版)として含まれるようになりました。この辺は、Power Platformの変化のスピードを感じますね。また、データウェアハウスとして著名なVerticaも2018だと「その他」のカテゴリにあったものがデータベースのカテゴリに移動したようです。2018には「comScore Digital Analytix」というのがありましたが2019の一覧からは消えていました。
今度は、Beta、GA(正式リリース版)の割合をみてみましょう。全体の4割弱がBeta版というのは変化がないようです。2019年にGAになったデータソースは以下のものです。
- Dremio
- Power BI データフロー
- Azure Cosmos DB
- Azure Data Explorer
- Paxata
PDFは待望の正式リリースといったところでしょうか?業務でPDFからデータソースに使っている(泥臭いといったら失礼?)ユースケース個人的にはとても興味があるところです。 Power BIデータフローは、Power BI内の機能間連携という意味合いは大きいと思います。同じようなデータプレパレーション系の連携としては、PaxataのGAリリースされました。やはり、DataPrep、ETL系との連携はニーズが高いようです。
CData Power BI Connectors がサポートするデータソースの変化
筆者が所属する(CData Software)では、3rd partyのコネクタベンダとして、Power BI用のカスタムコネクターを開発、販売しています。
CData Power BI ConnectorsのWebサイト
今回、PowerBIネイティブのデータソースとCDataのカスタムコネクターのカバー範囲を調べてみました。左側がPower BIネイティブでサポートしているデータソース(113)、右がCDataカスタムコネクターがサポートしているデータソース (178)です。
カテゴリー別にみてみるとCDataのカスタムコネクターは、オンラインサービスが70%弱とSaaSなどのクラウドサービスのデータソースが充実していることがわかります。
当然、Power BIネイティブのデータソースとCDataのカスタムコネクター、両方で提供されるデータソースが多くあります。以下がその一覧となりますが、著名でよく利用されるデータソースです。なお、サポートしているといっても細かな仕様の違いにより、取得出来る範囲やAPIリクエストなどの違いによりレスポンスや制約も変わってきますので、もし、Power BIネイティブのコネクターで取得出来ないデータでCDataカスタムコネクターが存在するデータソースの場合、一度、お試しいただくのがう良いと思います。
- ファイル
- Excel- TEXT/CSV
- XML
- JSON
- SharePoint フォルダー
- データベース
- Access データベース
- SQL Server Analysis Services
- MySQL データベース
- PostgreSQL データベース
- Sybase データベース
- Teradata データベース
- SAP HANA データベース
- Amazon Redshift
- Impala
- Google BigQuery
- Snowflake
- Power BI
- Common Data Service
- Azure
- Azure テーブル ストレージ
- Azure Cosmos DB
- オンライン サービス
- SharePoint Online リスト
- Microsoft Exchange Online
- Dynamics 365 (オンライン)
- Dynamics NAV
- Dynamics 365 Business Central
- Dynamics 365 Business Central (オンプレミス)
- Salesforce オブジェクト
- Salesforce レポート
- Google アナリティクス
- Adobe Analytics
- QuickBooks Online
- Zendesk
- その他
- SharePoint リスト
- OData フィード
- Active Directory
- Microsoft Exchange
- Spark
- SurveyMonkey
次に、CDataカスタムコネクターでのみサポートされているデータソースです。ファイルについては、Box、Dropbox、GoogleDriveなどのクラウドストレージ系のサポートが目立ちます。データベースは、NoSQL、Hdoopエコシステムのデータ処理基盤、オンラインサービスでは、kintoneやSansanといった国内のSaaSへのコネクタをサポートしています。
- ファイル
- Amazon S3
- Box
- Dropbox
- Evernote
- Excel Services(Sharepoint)
- FTP
- GoogleDrive
- OFX
- SFTP
- Wasabi
- xBase
- データベース
- Amazon DynamoDB
- Apache HBase
- Apache Hive
- Apache Phoenix
- Cassandra
- Cloudant
- Couchbase
- Elasticsearch
- GoogleSpanner
- Greenplum
- IBM Cloud SQL Query
- MariaDB
- MongoDB
- Redis
- Splunk
- Sybase
- ybase IQ
- Teradata
- オンライン サービス
- Act CRM
- ActOn
- Acumatica
- Alfresco
- Amazon Marketplace
- AWS Data Management
- AuthorizeNet
- Basecamp
- Big Commerce
- Bing (Search)
- Bing Ads
- Bugzilla
- CloudSign
- DataRobot
- Digital Ocean
- DocuSign
- D365 FinOp (AX)
- DynamicsCRM
- DynamicsGP
- EBay
- EpicorERP
- Exact Online
- EdgarOnline
- FedEx
- FinancialEdgeNXT (BlackBaud)
- Freshbooks
- Gmail
- GMO MakeShop
- GoogleAdsManager (DoubleClickFP)
- GoogleCalendar
- GoogleCM (DoubleClickCM)
- GoogleContacts
- GoogleDirectory
- GoogleSearch
- GoogleSheets
- Highrise
- HubSpot
- JIRA
- Kintone
- Lohaco
- Magento
- MailChimp
- Marketo
- MFInvoice
- MFExpense
- Microsoft Planner (MS Planner)
- Microsoft Project (MS Project)
- Microsoft Teams (MS Teams)
- MYOB
- NetSuite
- Office 365
- Odoo
- OneNote
- OpenExchangeRates
- Oracle Eloqua
- OracleSalesCloud
- PayPal
- PCA Accounting
- PCA Sales
- Ponparemall
- Qoo10
- QuickBooks (Desktop)
- QuickBooks POS
- Quandl
- Reckon
- Sage50UK
- SageBusinessCloudAccounting
- Sage Intacct
- SalesforceChatter
- Salesforce Pardot
- SFEinsteinAnalytics
- SFMarketingCloud
- Sansan
- SAP Business One
- SAP Business One DI
- SAP ByDesign
- SAP Concur
- SAP ERP (Netweaver)
- SAP Fieldglass
- SAP Gateway
- SAP Hybris C4C
- SAP SuccessFactors
- SendGrid
- Service Now
- Shopify
- Slack
- Smaregi
- Smartsheet
- Square
- Streak
- Stripe
- SugarCRM
- SuiteCRM
- Trello
- Twilio
- UPS
- USPS
- Veeva Vault
- WooCommerce
- WordPress
- Wowma
- Xero
- Xero Workflow Max
- YahooShopping
- YouTube Analytics
- YouTube (Data)
- Zoho CRM
- その他
- Amazon Athena
- CData API Server
- HPCC
- LDAP
- REST
- RSS
全てのコネクターはこちらのWebサイトから30日間の無償評価版がダウンロード可能ですのでPower BIから接続したいデータソース がありましたら是非お試しください。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 日々進化するPower BI、それを含むPower Platform、進化が速すぎてキャッチアップが大変ですが、プロダクトが実際に使われている証拠だとだと思いますし、使う側にとっては便利な機能が追加されるのは嬉しい悲鳴ですね。それでは、来年「Power BI コネクターアップデート情報 2020年版」でお会いしましょう!