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App::Greple チュートリアルAdvent Calendar 2021

Day 16

greple #16 入出力フィルター

Last updated at Posted at 2021-12-19

入出力フィルターを使う

greple には、データの入力時と出力時にフィルターを設定する機能があります。普通に使う時にはパイプを使えばいいだけなので、それほど必要性はないのですが、モジュールと組み合わせることで威力を発揮します。

入力フィルター: --if

入力フィルターを指定します。

単純な形式は --if=filter です。たとえば、

greple --if='cat -n' ^ sushi.txt

のように実行すると、cat -n の結果を検索します。

image.png

フィルターオプションが --if=exp:filter のような形式の場合 exp を Perl の式として評価して、結果が真あれば、そのフィルターを適用します。

greple -n --if='s/\.gz$//:gunzip -c' まぐろ sushi.txt.gz

式を評価する時には、ファイル名が $_ 変数に設定されています。上の例では、ファイル名が .gz で終わっていたら gunzip -c コマンドを使って圧縮を解いたテキストを検索します。

image.png

実は greple には、これに相当するフィルタがデフォルトで含まれているので、何も指定しなくても圧縮ファイルを検索することが可能です。フィルタの形式とは少し違いますが、これがデフォルトのフィルタルールです。圧縮ファイル以外に、 PDF や暗号化されたファイルも検索することができます。

[ sub { s/\.Z$//   }, 'zcat' ],
[ sub { s/\.g?z$// }, 'gunzip -c' ],
[ sub { m/\.pdf$/i }, 'pdftotext -nopgbrk - -' ],
[ sub { s/\.gpg$// }, 'gpg --quiet --no-mdc-warning --decrypt' ],

入力フィルターを使えば、テキストファイルではないデータからテキストを抽出して検索することもできます。次の例では、画像ファイルのメタ情報を検索しています。

greple --if 'exif /dev/stdin' --cm=U --or Lens --or Exposure --or Speed IMG.jpg

image.png

出力フィルター: --of

出力フィルター形式は --of=filter です。たとえば、

greple --of 'cat -n' まぐろ sushi.txt

のように実行すると、検索した結果が cat -n を通して表示されます。

image.png

--if と比べて、行番号が変わっているのがわかります。

プロセスフィルター: --pf

--of で指定されたフィルターは、それぞれのファイル毎に実行されます。それに対して --pf で指定されたフィルターは greple プロセスの出力に対して1回だけ実行されます。

image.png

まとめ

入出力フィルターをコマンドオプションとして使うことは稀で、何らかの目的で作られたモジュールの中で使われた時に有効に機能します。次の例は実際のモジュールから抜き出したものですが、複数行のデータをソートして出力するためのものです。ブロック内の改行文字をキャリッジリターンに置き換えて、最後にフィルターを通してソートしてから元に戻しています。

--pf 'sort | tr \\015 \\012'

今回紹介したフィルターは、複数回指定して多段で適用することもできます。また、今回は紹介していませんが、外部コマンドではなくて、モジュール内で定義した任意のプログラムをフィルターとして指定することも可能です。

SEE ALSO

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  15. https://qiita.com/kaz-utashiro/items/16b5142ef7a89aa35380
  16. https://qiita.com/kaz-utashiro/items/d19fe5ee859f31ce172c ←イマココ
  17. https://qiita.com/kaz-utashiro/items/09a5f5cf08ce314e2add
  18. https://qiita.com/kaz-utashiro/items/6e4b1f51455e587ef743
  19. https://qiita.com/kaz-utashiro/items/010f141f17e855aab4fc
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