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App::Greple チュートリアルAdvent Calendar 2021

Day 19

greple #19 モジュールの作り方 (1)

Last updated at Posted at 2021-12-26

宣言だけのモジュール

最も単純なモジュールは、.greplerc と同じように、オプションの定義だけでできたものです。

モジュールの宣言

しかし、greple のモジュールは Perl のモジュールでもあるので、最低限の作法に従わなければなりません。

標準モジュールの colors は、先頭で次のように宣言しています。

package App::Greple::colors;
1;
__DATA__

App::Greple::colors という Perl のパッケージだということを宣言して、呼び出されると真の値である 1 を返すだけです。greple から使用する際には、自動的に App::Greple が付加されるので -Mcolors のように呼び出すことができます。

宣言の後に __DATA__ というキーワードが続きます。これは、これ以降にはプログラムで扱うデータが含まれているという意味です。何も書くことがなければ、必要ありませんが、そうするとこのモジュールは何もしなくなります。

この3行だけが必要で、その後に含まれるデータは greple モジュール定義として解釈されます。実際には、ドキュメントも含まれていることが普通ですが、なくても問題ありません。

モジュール本体

greple は、__DATA__ 部分に含まれる内容を .greplerc と同じように処理します。

option	--light \
	--cm K/544,K/454,K/445 \
	--cm K/455,K/545,K/554 \
	--cm K/543,K/453,K/435 \
	--cm K/534,K/354,K/345 \
	--cm K/444 \
	--cm K/433,K/343,K/334 \
	--cm K/344,K/434,K/443 \
	--cm K/333

option	--dark \
	--cm 555/100,555/010,555/001 \
	--cm 555/011,555/101,555/110 \
	--cm 555/021,555/201,555/210 \
	--cm 555/012,555/102,555/120 \
	--cm 555/111 \
	--cm 555/211,555/121,555/112 \
	--cm 555/122,555/212,555/221 \
	--cm 555/222

これで、greple -Mcolors という形式でモジュールを呼び出すと --light--dark という2つのオプションが利用できるようになります。

実際に実行すると、次のようになります。デバッグオプション -do を使って、実際に適用されるオプションを表示しています。

image.png

image.png

マクロ展開

前にも紹介したように、この中ではマクロを使うことができて、--solarized オプションは次のように定義されています。

define {base03}  #002b36
define {base02}  #073642
define {base01}  #586e75
define {base00}  #657b83
define {base0}   #839496
define {base1}   #93a1a1
define {base2}   #eee8d5
define {base3}   #fdf6e3
define {yellow}  #b58900
define {orange}  #cb4b16
define {red}     #dc322f
define {magenta} #d33682
define {violet}  #6c71c4
define {blue}    #268bd2
define {cyan}    #2aa198
define {green}   #859900

option --solarized --solarized-fg

option	--solarized-fg \
	--cm {yellow}  \
	--cm {orange}  \
	--cm {red}     \
	--cm {magenta} \
	--cm {violet}  \
	--cm {blue}    \
	--cm {cyan}    \
	--cm {green}

image.png

image.png

まとめ

.greplerc を使うと、日常的に使うオプションを定義しておくことができます。しかし、様々な目的のオプションが混在してくるとファイルの内容が煩雑になってきますし、滅多に使うことがないようなものをいつも処理しなければならなくなります。

モジュールとしてまとめることで、特定の目的のためのオプションを一箇所で管理し、モジュール間で矛盾が起きることを気にする必要もなくなります。また、関係者の間で共有したり、オープンソースとしてリリースすることも可能になります。

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