はじめに
この記事は、「IBM i RiSING 2026」Gチームの成果物になります。
Gチームの記事一覧はこちらになります。
【IBM Cloud】Power Virtual Server (PVS) で IBM i インスタンスを構築する手順
この記事では、IBM Cloud の Power Virtual Server (PVS) 環境において、IBM i のインスタンスを新規構築する手順を、実際のスクリーンショットと直面したトラブルや、設定した値について時系列順に解説します。
1. アカウントの準備とプロモーションコードの適用まで
IBM Cloud で Power Virtual Server (PVS) を使用するためには、有効なアカウントおよび支払い用のクレジットカード登録が必要になります。
1.1. IBM Cloudへログイン
下記のリンクからIBM Cloud ログインサイトへアクセスをします。
※今回はchromeで検証を行いました。
https://cloud.ibm.com/login
今回の検証では、IBMidのアカウントをメンバーが所有していたため、既存のアカウントをそのまま活用しました。
IBMidの作成手順については下記のリンクを参考にしてください。
https://www.ibm.com/docs/ja/storage-defender/base?topic=in-creating-ibmid
メールアドレスを入力して、Continueをクリックすると下記のサイトが表示されますので、アカウントのパスワードを入力してログインをクリックしてください。
1.2. クレジットカード登録時のエラー対応
ログイン後はアカウント情報の画面が表示され、PVSを利用可能にするためクレジットカード情報を入力して、アカウントの登録が必要になります。
クレジットカード登録で特に問題がなければいいのですが、今回は登録時にエラーがでてしまったため、エラーが出た際の参考になればと思います。

エラー画面の通り、クレジットカードの認証プロセスで問題が発生し、アカウントが一時的にロック・制限される状態となりました。
対応手順: 画面の指示に従い、登録済みメールアドレスから直接 IBM の Cloud Trust Enablement チーム(verify@us.ibm.com)へ連絡を送り、オペレーターの方に手動で制限を解除してもらいました。
※身分証の提示や、利用目的についての質問などが来ました。
1.3. プロモーションコードの適用
無事にアカウント制限が解除されたので、プロモーションコードを適用し、PVSを最大3か月間無償で試せる2500$のクレジットを使用できるようにします。
ログイン画面から、管理 → 請求および使用量をクリックします。

画面左側のタブプロモーションとクレジット → 割引コードを適用をクリックします。

検証開始の2026.6.17日時点でいただいていたコードPOWERVS2500を入力して検査をクリックします。

適用後はアカウントに ¥397,138 分のクレジット(残高)が追加され、ステータスが「アクティブ」になりました。
- PVS の構築や検証で発生する利用料金は、登録したクレジットカードからではなく、この追加されたキャンペーン残高から優先的に消費される仕様のため、個人のカードに高額な請求が届く心配なく安心して検証を進められます。
※下記の画像は検証作業の開始から2か月程度利用した際の画像になります。
2. ワークスペースの作成
アカウントの準備ができたら、まずは IBM i を立ち上げるための「器」となる「ワークスペース」を作成します。
ワークスペースの作成については下記の記事を参考に作成しました。
https://qiita.com/6onoda/items/c6b1903c8235cdd88664
2.1. PVS管理画面へのアクセスおよびワークスペースの作成
画面上部の検索ボックスでPower Virtual Serverと入力し、検索結果からPower Virtual Serverをクリックします。
画面左側のタブからワークスペースをクリックして、ワークスペースの作成ボタンをクリックします。
2.2. ロケーション(データセンター)の選択
サービス提供元のデータ・センターを選択し、続行をクリックします。
-
ロケーション・タイプ:
IBM data center -
場所(データ・センター):
東京 04 (tok04)
2.3. ワークスペース詳細情報の入力
作成するワークスペースの名前とリソース・グループを設定し、続行をクリックします。
-
名前:
RiSING2026-G -
リソース・グループ:
Default
2.4. 統合(オプション)設定の変更
構築後の監視およびセキュリティのオプションを設定し、完了をクリックします。
※今回は検証のためどちらもオフにしていますが、本番環境ではオンにしておくほうが良いかと思います。
-
Monitoring(監視):
オフ -
クラウド・セキュリティ体制管理(CSPM):
オフ
2.5. 利用条件の同意とデプロイの実行
設定内容の要約を確認し、右下の 使用条件に同意する にチェックを入れて、 作成 ボタンをクリックします。
2.6. ワークスペース作成完了まで
作成開始直後は、一覧画面上のステータスがプロビジョニングになりますが、数分待つとアクティブになり、ワークスペースの作成が完了します。
2.7. 仮想サーバー・インスタンスのメニュー確認
ワークスペースの状況がアクティブになったことを確認し、ワークスペース名をクリックすると、画面左側に複数のタブが表示されるようになります。
仮想サーバー・インスタンスのメニューから、インスタンスの作成をすることが確認できれば、ワークスペースの作成は完了です。
3. インスタンスの作成
ワークスペースの作成が完了したら、次はIBM i のインスタンスを作成します。
インスタンスの作成にはいくつかステップがあり、下記の記事を参考に作成しました。
一般:https://qiita.com/6onoda/items/082d8b507a445e5f4071
ブート・イメージ:https://qiita.com/6onoda/items/5c439155d7cb251e5686
プロファイル:https://qiita.com/6onoda/items/945070cdebed90f9fd31
ストレージボリューム:https://qiita.com/6onoda/items/8a2543f02290ffae8922
ネットワーク・インターフェース:https://qiita.com/6onoda/items/97e201abddaf051b84e0
3.1. 一般の設定
インスタンス作成をクリックして一般の設定から行います。
一般の項目では作成するサーバーの数と名前を指定します。
下記の通り設定ができれば、続行をクリックします。
-
インスタンス名:
RiSING2026-G -
インスタンスの数:
1
※その他の設定はデフォルトのままです。
3.2. ブート・イメージの設定
ブート・イメージの項目ではOSの種類、OSのバージョン、ストレージのスペックを指定します。
下記の通り設定ができれば、続行をクリックします。
-
オペレーティング・システム:
IBM i -
イメージ:
IBMi-76-01-2984-1 -
層:
層 1 (10 IOPS / GB)**
※その他の設定はデフォルトのままです。
3.3. プロファイルの設定
プロファイルの項目ではマシンスペックの指定をします。
下記の通り設定ができれば、続行をクリックします。
-
マシン・タイプ:
S1122 -
メモリー(GB):
4 GiB
※その他の設定はデフォルトのままです。
3.4. ストレージ・ボリュームの設定
ストレージ・ボリュームの項目ではOSのイメージのボリュームとは別に、追加のストレージのスペックを指定をします。
ボリュームの作成をクリックしてください。
下記の通り設定ができれば、続行をクリックします。
-
名前:
vol01 -
サイズ:
100 GB -
層:
層 1 (10 IOPS / GB)**
※その他の設定はデフォルトのままです。
3.5. ネットワーク・インターフェースの設定
ネットワーク・インターフェースの項目では、パブリック・ネットワークの設定をオンにします。
オンにできれば完了をクリックしてください。
-
パブリック・ネットワーク:
オン
3.6. 利用条件の同意とデプロイの実行
設定内容の要約を確認し、右下の 使用条件に同意する にチェックを入れて、 作成 ボタンをクリックします。
3.7. インスタンス作成完了まで
作成後は、一覧画面上のステータスが警告になりますが、数分待つとアクティブになり、インスタンスの作成が完了します。
3.8. コンソール起動
無事にアクティブ化したインスタンスの右端にあるメニューを展開し、 コンソールのオープン をクリックします。
再度コンソールのオープンをクリックしてください。
少し待つとコンソールの画面が立ち上がることを確認できます。
これでインスタンス作成は完了です。
4. おわりに
次回はインスタンス作成後に行うべき追加作業について解説していきます。
次回の記事はこちらになります。
当記事の著作権はIBMに帰属します。詳細はこちらを参照ください。






















