はじめに
お恥ずかしい話ですが、1年くらい前までは「AIってどうやって使うの?」って感じでした。(今もそんなに変わりませんが
)
昨年、自社Qiitaアドベントカレンダーの記事を担当することになりAIに関する記事(大学生の息子が授業の課題に生成AIを利用したと言うので、どんなものか聞いてみて、やってみた)を書いたのですが、この時、初めてAIと触れることになりました。
その後は仕事、プライベートを問わず、日々の生活の中で調べものなどで便利にAIを利用してきました。
この記事では、私のこの一年間でのAI利用履歴を振り返りつつ、AIについて考えたことをつれづれなるままに、とりとめもなく書き留めてみました。
仕事での利用例
- 専門用語の意味
- エクセルの関数など使用方法
- サイバーセキュリティー関連の資格と受験条件
サイバーセキュリティーに興味があり、関連資格を取得しようと思い質問してみた。
プライベートでの利用例
- Wix無料版でホームページを作成する方法
大学サッカー部OB会のホームページの立ち上げを依頼され、Wix無料版でホームページを作成する方法について質問した。
おかげてパイロット版を素早く作成することができた。 - 動画ファイルから音声データのみを抽出する方法
上記ホームページ作成の際に必要だったため質問した。 - サッカーのシュート精度を上げる動画
私が所属するサッカーチームのチームメートから「シュート精度を上げる動画」教えてと聞かれたのでAIに質問してみた。動画の探し方のコツや、いくつか動画リンクを教えてくれた。 - 飛行機は地球のどちら周りが速いか、とその理由
家族が海外から帰国する際にその話題となって質問した。地球の自転より偏西風の影響が大きいことを知った。 - LINEで日程調整する方法
LINEグループ内で忘年会幹事となりスケジュール調整のため質問してみた。結局みんなのスケジュール合わず新年会になった。 - Yシャツの襟の黄ばみを除去する方法
ここ数年ほとんどYシャツ着る機会なく、クローゼットにつるしているYシャツの襟が黄ばんで来たので質問してみた。 - 「今年初」の意味
Facebookの投稿で「手袋を今年初めて使用」と書こうとして、今年の1月、2月にも使用していたので「今年初」と言っていいものかと思って質問した。
「今年初の雪」のように「その年の冬になって初めて」という使い方があるので、上記も問題ないよう。 - 「古池」と「蛙」で俳句作成
どんな俳句を作るか試してみた。作った三点の俳句はどれも今一つって感じ。
例)古池の 苔になじんで 座る蛙(字余りだし)
俳句についてはもっと学習させる必要あり。
この一年のAI利用を振り返って
- 仕事よりプライベートでの利用が圧倒的に多い
- 利用目的は質問がほとんど
質問以外では文書作成、要約、翻訳、プログラミング、アイデア出しに利用できるようですが、ほとんど使っていません。特に仕事では、情報セキュリティの観点から専門用語の意味やエクセルの使用方法など、一般的な事項の質問でしか利用していません。
自社2025アドベントカンレンダーのAIに関する記事
2025年12月14日時点で、今年の自社アドベントカンレンダーのAIに関する、もしくはAIに触れている記事は、14記事もあり1/3がAIに関する記事となります。(タイトルとタグで判断)
今さら言うまでもありませが、最近のAIの利用の多さ、AIへの関心の高さがうかがえます。
- 「Flutter API 通信で Qiita の記事を GET !」をAIエージェントでリプレイス!
- VSCode拡張「Continue」× Amazon Bedrock × MCPで開発支援を試してみた
- Gemini APIとCloud Runを使ってMastodonにサンタの日常(?)を呟いてみた
- Qiita APIを使ってアドベントカレンダーを盛り上げてみた 2025年Claude Codeを使って
- ヘボヘボエンジニアがAIエディタを使ってみたら、予想以上に便利すぎて感動した話
- 新卒エンジニアが vibe coding して分かったこと
- シリコンの女神は、もう夢を見ない 〜魅惑と蜜に溺れた、あのAI黎明期のエピタフ〜 【GPT-4o】
- 「品質」改善とAI活用
- スペック駆動開発(Spec‑Driven Development)とは?
- AIで“それっぽい技術提案”を作っていたら、お客さんもAIで見抜くようになり、さらにAIで迷彩しようとした結果、よく考えたら普通に良い提案ができてた話
- 哲学好きな人事がGeminiと哲学してみた。
- アプリ作りは“誰の負担を減らすか”で考えると決まりやすい
- Claude Codeで開発するシステムエンジニアの日常
- AI駆動でFlutter開発を行ったときに得意だと思ったこと。不得意だと思ったこと。
上記「11.哲学好きな人事がGeminiと哲学してみた。」に記載の下記Geminiの論は「なるほど」と思いました。
情報の価値が高まるほど、人間の「選択の余地(自由)」は消失し、人間はただ「最適解をトレースするだけの機械」になります。 したがって、情報は人間に選択肢を与えるのではなく、「唯一の効率的な振る舞い」を強制する拘束具として機能しています。
AI時代の「考える葦」:私たちは思考を手放したのか、それとも進化させたのか?
17世紀のフランスの哲学者、ブレーズ・パスカルは『パンセ』の中でこう記しました。
「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である」
宇宙の広大さに比べれば、人間は一滴の水、一吹きの風で簡単に消えてしまう脆い存在です。しかし、人間には「自分が死ぬこと」や「宇宙の広さ」を認識する力があります。パスカルは、この「考えること」にこそ、人間の尊厳があると説きました。
あれから約350年。今、私たちの手元には「Gemini」や「ChatGPT」という、驚異的な計算能力を持つAIがあります。
面倒な計算、文章の要約、プログラミング、アイデア出し……。かつて「思考」と呼ばれていた領域の多くを、AIが肩代わりするようになりました。
では、AIに答えを求めるようになった私たちは、「考える」ことをやめてしまったのでしょうか? ただの「弱い葦」に戻ってしまったのでしょうか?
私はそうは思いません。むしろAIの登場によって、「考える」ことの意味が、より純粋な形へと進化しようとしているのです。
「処理」はAIに、「思索」は人間に
私たちが普段「考えている」と思っていることの半分以上は、実は単なる「情報処理」です。 「あのメールの返信、どう書こうか」「このデータの傾向はどうなっているか」。これらは、パズルを解くような作業であり、AIが最も得意とする領域です。
これらをAIに任せることは、思考の放棄ではありません。思考の「下請け」です。
パスカルは思考を「幾何学の精神(論理)」と「繊細の精神(直感・情緒)」に分けました。 AIは「幾何学の精神」においては、もはや人間を凌駕しています。しかし、その論理の結果を見て、「で、どうする?」と決断する「繊細の精神」は、まだ人間にしか持ち得ないものです。
AIという「肥料」を得た葦
AIを日常的に使いこなす人は、決して思考停止に陥っていません。むしろ、以下のように「考える質」を変えています。
問いを立てる力(Prompt Engineering) AIは問われなければ答えません。「何を知りたいか」「何が問題か」を発見するのは、人間の役割です。優れた問いを立てるためには、深く考える必要があります。
選択する力(Curations) AIは平気で3つも4つも案を出してきます。しかし、最終的に「これが今の状況にベストだ」と選ぶのは人間です。そこには責任と倫理観、そして美意識が問われます。
統合する力(Synthesis) AIが出した断片的な情報を、現実社会の文脈に落とし込み、意味のあるストーリーにする。これは人間にしかできない高度な知的生産です。
より強く、しなやかに考えるために
「人間は考える葦である」という言葉の真意は、「物理的には弱くても、思考によって宇宙をも包み込める」という点にあります。
今、私たちはAIという強力な「外部脳」を手に入れました。 AIに単純作業や論理構築を任せることで、私たちは空いたリソースを、より人間的な「創造」「共感」「決断」という、本来の「考えること」に使えるようになったのです。
AIに聞くことは、カンニングではありません。それは、風に折れないように根を深く張るための行為です。
「AIさん、このデータをまとめて。……さて、この結果を使って、私は誰を幸せにしようか?」
そう問いかけた瞬間、あなたはただの葦ではなく、AIという最強のツールを使いこなす、尊厳ある「考える葦」になるのです。
おわりに
上記のAI時代の「考える葦」についてはAIに記事をまとめてもらいましたが、記事はよくまとめられていて大変助かりました。私のしたことは「AIの日常使い」とパスカルの「人間は考える葦である」という言葉を結びつけただけです。
AIって本当に便利なのでこれからは単なる質問だけでなく、文書作成、要約、翻訳、プログラミング、アイデア出しにも積極的に利用していきたいです。
一方で依存のし過ぎや、「最適解をトレースするだけの機械」にならいないように注意しながら「考える葦」であり続けたいと思います。