今日も自宅のデスクにつき、PCを立ち上げる。
そして予定とタスクを確認し、テキストエディターと Claude Code を立ち上げる。
Claude Code で開発するシステムエンジニアの日常
1. 最初のタスク
朝一番に確認するタスクは、機能ごとやレビューしやすい単位で分解されている。
その中から最も優先度の高いタスクを選び、git worktree をひとつ作成する。
エディターを開き、その横に Claude Code を立ち上げる。
2. 計画の指示
タスクの内容を確認し、Claude Code に「〜の機能追加の計画を立てて」と指示する。
そうすると、Claude Code が計画を考え始める。
Claude Code が計画を立てるには数分かかることもある。
しかし、それが終わるのを待つ必要はない。そう、Claude Code はひとりではないのだ。
3. ２つ目のタスク
すぐに次のタスクに着手する。
新たに worktree を作成し、エディターと Claude Code を開く。
タスクごとに仮想デスクトップも分けている。そうすることでエディターと Claude Code をまとめて切り替えることができるからだ。
Claude Code に 2 つ目のタスクの指示を出し終える頃には、最初の計画案が完成している。
4. 計画のレビュー
私の指示を Claude Code が正しく理解できており、開発の方向性も問題ないことを確認できたら、実装に着手してもらう。
もし気になるところがあれば、計画を修正することも可能だ。
2つ目のタスクの計画を確認した後、1つ目のタスクの実装がまだ終わっていなければ、3つ目のタスクにも着手する。
5. タスクの同時並行
このように複数のタスクを同時並行で進められる感覚は、生成AIを使う前にはなかったものだ。
Claude Code が重めのタスクを熟考している間に、軽いタスクが次々と片付いていくこともある。
かつては後回しにしがちだった「重要ではないけれど、時間はかからないタスク」が消化されていくのは、とても気持ちがいい。
6. 実装を終えると
Claude Code が実装を終えると、レポートに目を通す。
続いて動作確認をし、最後にコードの差分を確認する。
並行している他のタスクの変更が混ざらないのは、worktree で環境を分けているからだ。
問題がないことを確認したらコミットし、プルリクエストを作成してマージする。
今は実装速度が求められるモックアップ開発の段階なので、メンバーにレビューしてもらうことなどは省略している。
品質が気になる場合は、コミット前に Claude Code にレビューさせたりすることもある。
7. うまくいかないとき
時には、Claude Code に何度か修正を指示しても、複雑な UI など、どうしても上手くいかないことがある。
そんな時は、人間が手を動かす時間だ。
Claude Code が試していないアプローチをいくつか試し、解決できそうな方法を思いついたら、「こういう方法でやってみたらどうかな？」と気づきを与える。
すると「素晴らしいですね！」と返ってくる。
普段はとても優秀であると思っている Claude Code の限界を感じる瞬間だ。
8. 開発速度の加速だけではない
Claude Code は圧倒的な速さでコードを書いてくれる。
なので開発速度を加速させるために使っているのだが、それと同時に圧倒的な量のコードを読んでいくことで、自分自身の開発経験も加速していることにも気付いた。
わからない箇所を Claude Code に「どうしてこのパターンを採用しているの？」と聞いてみたり、「どっちのパターンがいいかな？」と相談してみたりする。
すると Claude Code がわかりやすく説明してくれるので、そこで学習できるのだ。
ますます Claude Code が手放せない。
9. 使いこなしより大切なこと
Claude Code に MCP を入れたり Hooks を使ったりはしているが、私自身まだ使いこなせているとは思っていない。
だが、機能を使いこなすことより大事なのは、Claude Code にやってほしいことを正しく伝えることだと思っている。
また、さまざまな場面で使ってみるということも良いだろう。
私も現在、Claude Codeはコーディング以外にもドキュメント作成も得意なようなので、ドキュメントをうまく書かせるにはどうすればよいかを模索中だ。
10. 最後に
生成AIの進化は目まぐるしく、その情報は日々更新されていく。
だからこそ、自分自身の生成AIとの向き合い方も、常にアップデートしていかなければならない。
おわり。