2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

pythonを使ってリアクティブなWebアプリを作りたい【開発編5】Herokuの開発環境と本番環境

Last updated at Posted at 2021-07-27

こちらの続きです。

pythonを使ってリアクティブなWebアプリを作りたい【開発編4】パスワードの暗号化

今回は、Flask-Vue.jsの開発で、開発環境と本番環境をどのようにマネージするのかについて書いていきます。

どうやって開発を続けるか

今回のアプリケーションは、開発をローカル環境で行い、本番環境はHerokuにデプロイする形で行います。
HerokuへのデプロイはGithub経由で行うものとします。

##何に悩むのか
ここで示したのですが
pythonを使ってリアクティブなWebアプリを作りたい【開発編2】

Herokuにビルドするにあたって、あらかじめdistフォルダに静的ファイルをビルドしています。その際に、環境変数を読み込んでるんですよね。
つまり、ローカル環境で使っているビルドファイルをそのままHerokuにアップしても使えません。
そこで前回はブランチ分けて使ってねという話をしたのですが、これはこれで開発が面倒です。
そこで、何をどうするかという話です。

##ビルド環境を追加しましょう
frontend/package.json
にビルドコマンドが指定してあるのですが、を少し書き換えます

frontend/package.json
    "build": "cross-env NODE_ENV=development vue-cli-service build --mode development --dest ../dist_dev",
    "build:prod": "cross-env NODE_ENV=production vue-cli-service build --mode production --dest ../dist",

こんな形にします。
これまでは、
$ yarn build
すると、ルートディレクトリに distフォルダが作られましたが、これをdist_dev フォルダに変更します。
次に、本番環境用のビルドコマンドを追加します。
$ yarn build:prod
とすると、本番環境用のビルドが走るようになり、distフォルダが作られるようになります。

本番環境用のビルド設定ファイルを作る

frontend/.env.development
というファイルがあると思うのですが、これの本番用ファイルを作ります。

frontend/.env.production

frontend/.env.production
ENV = 'production'

# base api
VUE_APP_BASE_API = 'HerokuのURL'

これを作ることで、yarn build:prodしたときにこちらの設定ファイルが読み込まれます。

Flaskが見るディレクトリの設定を書き換える

Flaskが見ているディレクトリの指定は
backend/init.py
にかかれているのですが、これを書き換えます。(+の行は追加、-の行は削除)

backend/__init__.py
+ import os
- app = Flask(__name__, static_folder='../dist/static', template_folder='../dist')
+ app = Flask(__name__, static_folder=os.environ["STATIC_FOLDER_PATH"], template_folder=os.environ["TEMPLATE_FOLDER_PATH"])

これでフォルダの指定を環境変数から取ってくる形になりました。

環境変数を追加します

ローカル環境は.envに追加します。
本番環境はHerokuのSetting>Config Vars に追加して下さい。
ここでやりましたね

.env
export STATIC_FOLDER_PATH="../dist_dev/static"
export TEMPLATE_FOLDER_PATH="../dist_dev"

ファイルの最下部にこちらを追加すればOKです。

.gitignoreを調整

最後に、本番環境にはローカルように作られた dist_dev は不要ですのでこれを追加します。

.gitignore
+ dist_dev

ビルド&デプロイ

まずはローカル環境でビルドしましょう。
$ cd frontend
$ yarn build

こちらのコマンドで ルートディレクトリに dist_dev が作成されればOKです。
ルートディレクトリに戻ってFlaskを起動しましょう

$ cd ../
$ flask run

これで
http://localhost:5000/
にアクセスして動いていればOKです。

次に本番環境用のファイルをビルドします

$ cd frontend
$ yarn build:prod

こちらのコマンドでルートディレクトリに dist が作成されていればOK。
今度はGithubにファイルをプッシュしましょう。

$ cd ../
$ git add dist
$ git add backend/init.py
$ git add frontend/package.json
$ git add frontend/.env.production
$ git commit -m'本番環境/開発環境の一本化'
$ git push -u origin main

最後にHerokuのURLを叩いて無事に稼働しているかの確認をしましょう。

関連リンク

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?