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Salesforce認定アドミニストレーター公式模擬問題を私なりに翻訳&解説してみた(問題11~問題20)

Last updated at Posted at 2021-11-10

こんにちは。
Salesforce認定アドミニストレーターの問題が公式的に英語で確認できることはご存じでしょうか?
https://developer.salesforce.com/files/ti/thi/THI-000393/administratorpracticetest.html

今回はこの中から10問をピックアップしてご紹介します。

なお、下記文章はすべて私(本橋)個人で行った翻訳や解説でございますので、至らない点がございましたらご指摘いただけましたら幸いです
また、今回ピックアップした問題10問の英語原文は下記に記載しております
https://qiita.com/Takaa/items/b52961e0eb10361087dc

問題1から問題10はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/f2eb81e49c614fb767de

問題11

ユーザープロファイルは、どの3つの設定で制御できますか?
3つのオプションを選択してください。
1レコードタイプの割り当て
2項目レベルでのセキュリティ
3割り当てられたアプリ
4機能ライセンスの割り当て
5ロケール設定

答え

1レコードタイプの割り当て
2項目レベルでのセキュリティ
3割り当てられたアプリ

解説

解説動画はこちらになります

1のレコードタイプや2の項目レベルセキュリティはなじみがあるのでわかるかと思います。
3割り当てられたアプリについては下記ヘルプ参照ください
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.users_profiles_assigning_apps.htm&type=5

問題12

Ursa Major Solarは、セールスプロセスを利用しています。 ただし、すべてのユーザーが取引先を編集できるわけではありません。 新規ユーザーには、取引先への読み取りのみのアクセスが必要です。
読み取り専用ユーザと編集権限のあるユーザ。それぞれの設定を行うにはどうすればいいでしょうか?

1取引先読み取りアクセス用の共有ルールと、特定のユーザーへの編集アクセス用の別の共有ルールを設定します。
2取引先編集アクセスを許可するプロファイルと、特定のユーザーへの読み取りアクセスを制限する権限セットを構成します。
3特定のユーザーにアカウント編集アクセスを許可し、標準ユーザープロファイルを変更するためのアクセス許可セットを構成します。
4取引先読み取りアクセスを許可するプロファイルと、特定のユーザーにアカウント編集アクセスを許可する権限セットを構成します。

答え

4取引先読み取りアクセスを許可するプロファイルと、特定のユーザーにアカウント編集アクセスを許可する権限セットを構成します。

解説

まずはプロファイルで読み取りのみの権限を付与し、その後編集権限のプロファイルを作成し、編集できるユーザのみ権限セットを付与する という問題
答えの4と似ている2が間違えなのは、権限セットは権限を足すことしかできない(すでに付与されている権限を抜くことはできない)からです。
つまり、すでにプロファイル編集権限を付与しているユーザに対し、閲覧のみの権限セットを付与したところで、そのユーザは編集権限が付与されてしまうので間違えです

なお、プロファイルと権限セットの詳細についてはこちらのURLをご確認ください
https://successjp.salesforce.com/article/NAI-000105

問題13

Ursa Major Solarの管理者は、営業ユーザーが商談をキャンペーンに関連付けることを許可したいと考えています。この目標を達成するための2つの方法は何ですか?2つのオプションを選択してください。

1商談の主キャンペーンソースを選択します。
2商談に関するキャンペーンインフルエンス関連リストを利用します。
3商談のキャンペーン階層関連リストを使用します。
4商談を作成するときに、キャンペーンレコードタイプを選択します。

答え

1商談の主キャンペーンソースを選択します。
2商談に関するキャンペーンインフルエンス関連リストを利用します。

解説

商談とキャンペーンをどう紐づけるか?という問題です。
まずは1のキャンペーンソースについて
キャンペーンソースは下記ヘルプ参照 キャンペーンから発生した商談が商談項目「キャンペーンソース」で追えます
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.faq_campaigns_how_can_i_track.htm&type=5

2のキャンペーンインフルエンスは下記ヘルプ参照

影響のあるキャンペーンが商談に自動的に追加されるように設定できます。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.campaigns_influence_setup.htm&type=5

なお、3についてのキャンペーン階層とは、キャンペーンとキャンペーンを結びつける設定なので間違いです
4のレコードタイプはそもそも明らかに正解ではないです

キャンペーンの詳細はこちらの動画をご確認ください

問題14

Ursa Major Solarsの管理者は、ケースレコードで特定のTier2サポートユーザーを追跡するためのカスタムフィールドを作成する必要があります。
このカスタムフィールドを作成するときに利用する適切なデータ型は何ですか?

1参照関係
2ルックアップ検索条件
3数式項目
4階層関係

答え

1参照関係

解説

Tier2という用語はSalesforce特有の用語ではなく一般的な用語です。
Tier2の解説は他サイトをご覧ください

ケースオブジェクトにはデフォルトの標準項目でユーレコードの参照関係のある「所有者」項目がございます。
さて、今回の問題ではTier2のユーザの管理方法です。

オブジェクト同士のリレーションを作成する参照関係が正解です。
ケースとユーザに新規で参照関係を作成することにより、ケースにユーザを紐づけることが可能です。

(なお、他にリレーションといえば主従関係があるがケースオブジェクトでは主従関係は作成できません)

2のルックアップ検索条件は参照関係項目の設定機能の1つです。ひっかけですね
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/projects/customize-a-salesforce-object/create-lookup-filters

3の数式項目については(かなり深堀すれば)参照関係項目作成後に一部のレコード情報を引っ張ることは可能ですが、そうなると「最初に参照関係を作成しなさい」となるので不正解になるかと思います

4の階層関係は、ユーザオブジェクトのみ作成できる特殊な項目です。今回はケースオブジェクトから何の項目を作成しますか?という問題なので正解ではないです。

参照関係や主従関係について知りたい方はこちらをご確認ください

問題15

Ursa Major Solarは、次の要件を満たす必要があります。
取引先の調査データをキャプチャするには、カスタムオブジェクトを作成する必要があります。

ユーザーは、調査レコードから取引先を選択し、取引先レコードで関連する調査を表示する機能が必要です。これらの要件を満たすために、管理者が構成できる2つのアクションはどれですか。
2つのオプションを選択してください。

1調査オブジェクトに参照関係項目を作成します。
2調査関連リストを取引先ページレイアウトに配置します。
3取引先オブジェクトに参照関係項目を作成します。
4取引先関連リストを調査ページのレイアウトに配置します。

答え

1調査オブジェクトに参照関係フィールドを作成します。
2調査関連リストを取引先ページレイアウトに配置します。

解説

意訳すると

(取引先に調査データを残したい という課題があります。
調査データを残すために、「調査」というカスタムオブジェクトが必要ですね。
この調査オブジェクトを作成するために2つの設定が必要です
設定1 調査データは取引先と紐づいて初めて意味がです(調査がどの会社の調査かを分からないとそのデータの意味がないですよね。)なので、調査データは取引先に紐づけさせる必要があります
設定2 取引先の関連リストに紐づいた「調査」を表示させてあげましょう。もしも取引先のページから紐づいている調査データが閲覧であれば、取引先がどのような調査があったのか一目でわかって便利ですね。

さあ、この設定1、設定2を満たすため、どのような設定が必要でしょうか)

この問題を解く際に必要な解説はこちら
「取引先紐づくカスタムオブジェクトを作成しよう」
https://qiita.com/Takaa/items/1575a5dc14ed0929dd02

まずは
>調査レコードから取引先を選択し

調査レコード(カスタムオブジェクト)から取引先を選択する方法です。
これは調査オブジェクトと取引先オブジェクトでリレーションが必要です。
調査オブジェクトで取引先とひもづく参照関係が必要なので1が正解です。

次に
>取引先レコードで関連する調査を表示する機能が必要
の設定です。
これは取引先ページレイアウトを編集し、関連リストに調査オブジェクトを表示させる設定になります。

問題16

Ursa Major Solarは最近、Salesforceの現在のフェーズ設定とは異なるフェーズで、営業チームが独自のセールスプロセスを持つ会社を買収しました。
最高技術責任者(CTO)は、新しい営業チームがセールスプロセスをまったく変更してはならないことを決定しました。
新しい営業チームのプロセスを組み込むために、管理者は何をすべきですか?

1商談フェーズ項目に新しい選択値を作成し、項目レベルセキュリティを使用して、どのチームがどの項目を表示するかを制御します。
2商談フェーズ項目に新しい値を作成します。新しい営業チームの値が選択リストの一番下になるように注文します。
3商談フェーズ項目に新しい選択値を作成します。新しい営業チームのカスタムレコードタイプに割り当てられた新しいセールスプロセスを作成します。
4新しい営業チームのレコードタイプとページレイアウト、および新しいフェーズのカスタム項目を作成します。

答え

3商談フェーズ項目に新しい選択値を作成します。新しい営業チームのカスタムレコードタイプに割り当てられた新しいセールスプロセスを作成します。

セールスプロセスの解説動画はこちらになります

解説

商談オブジェクト特有の選択リスト「フェーズ」項目と、それに絡んだセールスプロセス作成
まずはセールスプロセスとは
>商談の [フェーズ] 項目に使用できる選択リストの値の一部またはすべてを含む、各種のセールスプロセスを作成します。

というものです
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.customize_processes.htm&type=5

今回の問題を勝手に意訳しますと
1もともとの会社の営業部署セールスプロセス(商談フェーズ)がA→B→C→受注 です
2 合併した会社の営業部署は旧来からセールスプロセス(商談フェーズ)がA→C→D→受注 でした
3 元の部署も新しい部署も、セールスプロセス(商談フェーズ)を変えたくないです

となる。
そのため、商談オブジェクトに対して二つのセールスプロセス(商談フェーズ)が必要になります・
よって
1フェーズに新しい選択リスト(上記のD)作成
2商談にレコードタイプ作成
3 セールスプロセスをレコードタイプごとに設定。(つまりA→C→D→受注 作成)となります

詳細はこちらのページを参照ください
・同じSalesforce組織内で異なる商談フェーズを使い分ける方法
https://qiita.com/Takaa/items/8cdd67b43a30513f7b50

※なお、今回はページレイアウトを作成する必要はないので4は間違いです。

問題17

Ursa Major Solarsの管理者は新しいアカウントレコードタイプを作成しましたが、マーケティングユーザーが新しいアカウントレコードを作成している場合、新しいレコードタイプを選択することはできません。 この問題の2つの潜在的な原因は何ですか?
2つのオプションを選択してください。

1レコードタイプが無効化されます。
2レコードタイプのデフォルト設定は無効になっています。
3レコードタイプがページレイアウトから関連付け解除されます。
4マーケティングユーザープロファイルでレコードタイプが無効になっています。

答え

1レコードタイプが無効化されます。
ユーザーがレコードタイプにアクセスするには、レコードタイプが有効である必要があります。
4マーケティングユーザープロファイルでレコードタイプが無効になっています。

解説

1について
レコードタイプは
・無効化
・有効化
設定があり、有効でないとそもそも表示されないです
4について
プロファイルが有効でも、プロファイル設定で設定されていない場合、そのユーザはレコードタイプの選択ができないです

問題18

Ursa Major Solarには、その機会に関して次のプロセスがあります。
3つの異なる業種(ウィジェットA、ウィジェットB、ウィジェットC)があり、それぞれにその業種の業界と顧客に固有の項目が含まれています。
事業部門ごとに、営業ユーザーが表示する必要のある特定の項目と、マーケティングユーザーが表示する必要のあるさまざまな項目があります。
管理者は、商談オブジェクトのページレイアウトとレコードタイプを構成して、不要な項目を含む雑然としたレイアウトなしで、各チームが必要なものを確認できるようにする必要があります。
この目標を達成するために、管理者は何をすべきですか?

1レコードタイプごとに1つずつ、合計6つのページレイアウトを持つ6つのレコードタイプ(マーケティングウィジェットA、マーケティングウィジェットB、マーケティングウィジェットC、セールスウィジェットA、セールスウィジェットB、およびセールスウィジェットC)を作成します。
2 6つのページレイアウト(マーケティングウィジェットA、マーケティングウィジェットB、マーケティングウィジェットC、セールスウィジェットA、セールスウィジェットB、およびセールスウィジェットC)を使用して1つのレコードタイプを作成します。
3 6つのページレイアウト(販売ウィジェットA、販売ウィジェットB、販売ウィジェットC、マーケティングウィジェットA、マーケティングウィジェットB、およびマーケティングウィジェットC)を使用して3つのレコードタイプ(ウィジェットA、ウィジェットB、ウィジェットC)を作成します。
4 1つのページレイアウトで6つのレコードタイプ(販売ウィジェットA、販売ウィジェットB、販売ウィジェットC、マーケティングウィジェットA、マーケティングウィジェットB、およびマーケティングウィジェットC)を作成します。

答え

3 6つのページレイアウト(販売ウィジェットA、販売ウィジェットB、販売ウィジェットC、マーケティングウィジェットA、マーケティングウィジェットB、およびマーケティングウィジェットC)を使用して3つのレコードタイプ(ウィジェットA、ウィジェットB、ウィジェットC)を作成します。

解説

レコードタイプが3つ必要な理由
3つの異なる業種(ウィジェットA、ウィジェットB、ウィジェットC)があるから
ページレイアウトが6つ必要な理由
2つの異なる部署(営業ユーザ、マーケティングユーザ)が見るから(レコードタイプ(3)×2=6)

まず、レコードタイプの説明をします。
下記のように商談オブジェクトで「A,B、C」と3つのレコードタイプを作成します
レコードタイプ1.png

する、商談作成時に「A,B、C」と3つの種類の商談が作成可能です
レコードタイプ2.png

つまり、1つのレコードタイプでプロファイルごとにどのページレイアウトを表示するか設定可能です
レコードタイプ1.png

つまり全体的な設定はこうなります
レコードタイプは3つ(A、B、C)ですが、Xマーケティングプロファイル、X営業プロファイルごとにそれぞれ別のページレイアウト(合計6個)が設定可能です

ちなみに6個のページレイアウトとは
1 レコードタイプAでマーケティングプロファイルに割り当てるページレイアウト
2 レコードタイプAで営業プロファイルに割り当てるページレイアウト
3 レコードタイプBでマーケティングプロファイルに割り当てるページレイアウト
4 レコードタイプBで営業プロファイルに割り当てるページレイアウト
5 レコードタイプCでマーケティングプロファイルに割り当てるページレイアウト
 レコードタイプCで営業プロファイルに割り当てるページレイアウト

の6個でした。

レコードタイプ2.png

問題19

Ursa Major Solarの営業担当者は商談に取り組んでおり、同僚が同じ競合他社と競合して、同等の製品で他の機会を効果的に管理しているかどうかを確認する必要があります。
これを可能にするために、管理者はどの2つの機能を使用する必要がありますか?
2つのオプションを選択してください。

1商談ダッシュボード
2 Chatterグループ
3 商談アップデートのリマインダー
4大規模商談アラート

答え

1商談ダッシュボード
2 Chatterグループ

解説

解説動画はこちらをご確認ください

問題の争点としては
1きちんと管理できるか?(ダッシュボードで管理可能)
2きちんと情報を共有できるか??(Chatterグループならダッシュボードの共有が可能)
とのことです

3商談アップデートのリマインダー
は情報の共有ができないので違うようです
商談アップデートのリマインダー詳細は下記ヘルプ
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.customize_oppreminder.htm&type=5

4大規模商談アラート
は特定の条件の商談が発生したらメール送信して伝える機能なので違うようです
大規模商談アラート詳細は下記ヘルプ
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.activating_big_deal_alerts.htm&language=ja&r=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F&type=5

正直、1と2が正しい答えなのか?とは思いますが
3も4も「情報の共有」という点から確かに正解ではないとはっきりわかるので、消去法で1と2の選択が可能な問題ですね

なお、Chatterとダッシュボードを組み合わせた使い方は下記ヘルプ参照ください
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=dashboards_post_to_dashboard_feed.htm&language=ja

問題20

Ursa Major Solarは、商品と価格表を使用しています。
管理者がこれらの機能について考慮すべき2つの項目はどれですか?
2つのオプションを選択してください

1商品は、異なる価格表で異なる定価を持つことができます。
2商品の標準価格と定価は、複数の通貨で表示できます。
3価格表に資産が含まれている場合、商品を含めることはできません。
4価格のない商品は、標準価格表に自動的に追加されます。

答え

1製品は、異なる価格表で異なる定価を持つことができます。
2製品の標準価格と定価は、複数の通貨で表示できます。

解説

初歩的な商品と価格表の考え方
1について
一つの商品について、異なる価格表や異なる金額をもつことができます
2について
通貨設定をしているれば1つの商品に対して複数通貨設定が可能です
例)自動車メーカーで同じ車Aを販売するとき、
・ドイツでは車Aは10000ユーロ
・日本では車Aは3000000円
・アメリカでは車Aは30000ドル
と通貨を分けた管理が可能です

問題21から問題30はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/a83a693b936f267414ef

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