こんにちは。
Salesforce認定アドミニストレーターの問題が公式的に英語で確認できることはご存じでしょうか?
https://developer.salesforce.com/files/ti/thi/THI-000393/administratorpracticetest.html
今回はこの中から10問をピックアップしてご紹介します。
なお、下記文章はすべて私(本橋)個人で行った翻訳や解説でございますので、至らない点がございましたらご指摘いただけましたら幸いです
また、今回ピックアップした問題10問の英語原文は下記に記載しております
https://qiita.com/Takaa/items/737ed28492b08b421e73
※なお、練習問題は他にもございます。
練習問題を動画で勉強したい方はこちらもご確認してみてください
問題1
Ursa Major Solarは最近、マルチ通貨を有効にしました。
その結果、どの通貨がすべての通貨換算の基盤として使用されますか?
1マスタ通貨
2個人通貨
3有効通貨
4記録通貨
答え
1 マスタ通貨
本橋的解説
マルチ通貨有効を問われる問題、下記ヘルプを確認いただければと思います。
>マルチ通貨の使用
国際的な企業では、商談、売上予測、レポート、見積、およびその他の通貨項目でマルチ通貨を使用できます。システム管理者は、本社が使用する通貨である「マスタ通貨」を設定します。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.admin_currency.htm&type=5
勉強方法
マルチ通貨の学習についてはこちら
>マルチ通貨設定の概要
https://trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/company_wide_org_settings/org_settings_currency
問題2
Ursa Major Solarは、Salesforceのユーザーレコードに機能ライセンスを割り当てたいと考えています。 この状況で割り当てることができる2つの機能ライセンスは何ですか?
1ナレッジユーザー
2 ServiceCloudユーザー
3商談ユーザー
4コンソールユーザー
答え
1ナレッジユーザー
2 ServiceCloudユーザー
本橋的解説
ユーザレコードの下記画像のチェックボックスが問われた問題です。チェックボックスがあるのは
1ナレッジユーザー
2 ServiceCloudユーザー
似ている解説動画はこちらです
https://www.youtube.com/watch?v=4OzzVqmGeqo
問題3
Ursa Majorは、3週間で15人の新入社員を採用しています。管理者は、Salesforceでユーザーレコードをアクティブ化せずに作成する必要があります。
2つ選びなさい。
1 IsActive = Falseであることを確認して.csvファイルを作成し、データローダーを使用して挿入します。
2ユーザーインポートウィザードを使用してそれらを作成し、[アクティブ]がオフになっていることを確認します。
3. [複数のユーザーを追加]をクリックし、[新しいパスワードの生成]と[ユーザーにすぐに通知する]がオフになっていることを確認します。
4.時間依存ワークフローをスケジュールして、3週間でユーザーを作成します。
答え
1 IsActive = Falseであることを確認して.csvファイルを作成し、データローダーを使用して挿入します。
適切にフォーマットされたcsvファイルを使用すると、データローダーを使用して複数のユーザーを作成できます。 IsActive = falseを含めて、ユーザーを非アクティブ状態にします。
3 [複数のユーザーを追加]をクリックし、[新しいパスワードの生成]と[ユーザーにすぐに通知する]がオフになっていることを確認します。
管理者は、[新しいパスワードを生成してユーザーにすぐに通知する]チェックボックスをオフにして、複数のユーザーを手動で作成できます。
間違え
2ユーザーインポートウィザードを使用してそれらを作成し、[アクティブ]がオフになっていることを確認します。
インポートウィザードでユーザーを作成することはできません。
4.時間依存ワークフローをスケジュールして、3週間でユーザーを作成します。
ワークフローはユーザーを作成できません。
解説動画
データローダとインポートウィザードの違いについての解説はこちら
解説
正解の1は納得かと思います。データローダで有効(つまりISACTIVE)を無効(つまりFALSE)にしたら作成可能です。
詳細はこちらのヘルプ参照
>ただし、ライセンスの準備ができていない場合は、CSV ファイルで IsActive を FALSE に設定し、ライセンスが利用可能になったときにユーザを有効化することができます。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000327115&type=1
また、インポートウィザードは特定のレコード作成ができないので2は違う ということも理解できます。
問題は(正解となっている)3の設定では有効ユーザのみしか作成できない(無効ユーザの作成はできない)です。
ちなみに画像部分のこちらです
こちらの[複数のユーザーを追加]ボタンでは複数ユーザ作成は可能ですが、これで正解なのでしょうか??
問題4
Ursa Major Solarは最近、15の新しいSalesforceライセンスを購入しました。 複数のユーザーを追加するときに、管理者が同時に作成できるユーザーの数
1最大15ユーザー。
2最大5ユーザー。
3最大10ユーザー。
4無制限の数のユーザー。
答え
3最大10ユーザー。
一度に最大10人のユーザーを組織に追加できます。
解説
問題3でもあった[複数のユーザーを追加]ボタンに関連する話です。
[複数のユーザーを追加]ボタンをクリックすれば(ライセンスの余りが10以上あれば)最大10ユーザ作成が可能です
詳細は動画でも公開しています
問題5
Ursa Major Solarでは、管理者が新しいユーザーを設定しました。 デフォルトでは、電子メールリンクの有効期限が切れる前に、ユーザーはアカウントをアクティブ化する必要があります。
リンクの有効期限が切れるまで、ユーザーはどのくらいの時間がかかりますか?
1 10日
2 6日
3 7日
4 14日
答え
3 7日
解説
新規ユーザーに電子メールで送信されたアカウント確認リンクは7日後に期限切れになり、ユーザーは最初のログイン時にパスワードを変更する必要があります。
デフォルト設定は7日のようです。詳細は下記ヘルプ参照ください
メールのリンクは 1 日、7 日 (デフォルト)、または 180 日後に期限切れになるように設定できます。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000330307&type=1
問題6
Salesforceユーザーが非アクティブ化されると、ユーザーがSalesforceで所有するすべてのレコードはどうなりますか?
1自動的に削除されます。
2それらは自動的に別のユーザーに割り当てられます。
3再割り当てされるまで、非アクティブ化されたユーザーに割り当てられます。
4これらは自動的に管理者に割り当てられます。
答え
3再割り当てされるまで、非アクティブ化されたユーザーに割り当てられます。
解説
無効化されたユーザが所有するレコードはどうなるか という話。
結論としては無効化されてもユーザが所有するレコードは変更はございません。
なので、一般的な運用としては無効化された後「所有者の一括更新」機能などを使い、無効化ユーザから有効化ユーザに所有者の一括移行を行うなどの運用をします。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.admin_transfer.htm&type=5
問題7
Ursa Major Solarのユーザーは、組織で許可されているIPアドレスからSalesforceにログインしようとしています。
しかし、そのIPアドレスは、ユーザーのプロファイルのログインIP範囲外であります。
さて、どうなるでしょうか。
1ユーザーはまったくログインできなくなります。
2ユーザーは、コンピューターがアクティブ化された後にログインできるようになります。
3ユーザーは、コンピューターをアクティブ化せずにログインできます。
4ユーザーは、セキュリティの質問を1つ答えると、ログインできるようになります。
答え
1ユーザーはまったくログインできなくなります。
信頼できるIP範囲は、ユーザーがログインできるIPアドレスのリストを定義します。プロファイルのIPアドレス制限を定義すると、他のIPアドレスからのログインは拒否されます。
解説
1について下記ヘルプご参照ください
>プロファイル毎の ログイン IP アドレスの制限(Enterprise, Unlimited, Developer Edition で有効)
各プロファイル毎にログイン IP アドレスの制限を設定できます。これによりアクセスは制限され、ユーザは指定された IP アドレスからのみログインできます。
ユーザは、指定されている範囲外の IP アドレスからはログインできません。ログインしようとするとエラーが表示されます。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=000333031&type=1
問題8
Ursa Major Solarでは、Salesforceユーザーのセッションタイムアウトは12時間です。管理者は、セッションタイムアウトを24時間に増やすことを望んでいます。管理者はまた、非アクティブなユーザーがその時点でログアウトされることを望んでいます。この要求を満たすために管理者は何をすべきですか?
1セッション設定で、[24時間]を選択し、[セッションタイムアウト時に強制的にログアウトする]チェックボックスをオフにします。
2セッション設定で、[24時間]を選択し、[セッションタイムアウト時に強制的にログアウトする]チェックボックスをオンにします。
3ユーザープロファイルで、[タイムアウト]セクションに24時間を入力し、[セッションタイムアウト時にログアウトを強制する]チェックボックスをオンにします。
4ユーザープロファイルで、[タイムアウト]セクションに24時間と入力し、[セッションタイムアウト時に強制的にログアウトする]チェックボックスをオフにします。
答え
2セッション設定で、[24時間]を選択し、[セッションタイムアウト時に強制的にログアウトする]チェックボックスをオンにします。
24時間後にユーザーをログアウトするには、強制タイムアウトを確認し、セッション設定でタイムアウト値を24時間に設定します。
問題9
Ursa Major Solarには、公開グループとして設立されたソーシャルマーケティングチームがあります。 営業担当者は、1つの機会にソーシャルマーケティングチームを関与させたいと考えています。 ソーシャルマーケティングチームが商談にアクセスできるようにするには、営業担当者は何をする必要がありますか?
1レコードを公開グループと手動で共有します。
2公開グループを商談チームに追加します。
3商談の所有者を公開グループに変更します。
4公開グループを商談キューに追加します。
答え
1レコードを公開グループと手動で共有します。
手動共有により、他のユーザーは、アカウント、連絡先、リードなど、特定の種類のレコードにアクセスできます。
解説
公開グループがすでに作成済みでどのようにその公開グループに商談1レコードを見せるか?という話
公開グループの作成方法や設定方法については下記ご参照ください
・Salesforce公開グループを作成してみよう
https://qiita.com/Takaa/items/a060d24d487106477c00
2の商談チームは(個人ごとに入れることは可能だが)公開グループ単位で入れられないので不可
3の所有者も(個人ごとに入れることは可能だが)公開グループ単位で入れられないので不可
問題10
Ursa Major Solarには、商談に関するプライベート共有モデルがあります。 リーダーシップは、顧客の支払い情報を追跡し、商談にリンクする新しいカスタムオブジェクトを作成するように管理者に依頼しました。 商談にアクセスできるユーザーのみが、新しいオブジェクトのレコードを表示できるようにする必要があります。
この目標を達成するには、管理者は何を作成する必要がありますか?
1プロファイル権限を持つ主従関係
2基準ベースの共有ルールとの参照関係
3基準ベースの共有ルールとの主従関係
4プロファイル権限を持つ参照関係
答え
1プロファイル権限を持つ主従関係
※主従関係や参照関係の詳細はこちらの動画で解説しています
解説
商談オブジェクトとカスタムオブジェクトを主従関係でリレーションすると、商談レコードが見える=カスタムオブジェクトレコードが見える という設定になります
なので今回の要件として
>商談にアクセスできるユーザーのみが、新しいオブジェクトのレコードを表示できるようにする
なので主従関係を持たせれば解決です(共有ルールは不要です)
参考記事:
Salesforceで参照関係から主従関係に変更する際に注意すること~所有者消失編~
※主従関係ならば所有者がない=親レコードが見える場合子レコードも閲覧可能といえるでしょう。
参照関係ならば所有者という考えが子レコードにもあるので、親レコードが見えても子レコードが見えない設定は可能です。
https://qiita.com/Takaa/items/62059d5d119e3cdef508
問題11から問題20はこちら
https://qiita.com/Takaa/items/6b6f295fc425ffc79735