こんにちは、システムズナカシマの松浦です。
前回に続きアノテーションの方法について解説します。
今回はroboflowのもつ特徴的なアノテーション支援機能「Smart Polygon(ワンクリックポリゴン)」、「Label Assist(自動ラベリング)」、「Repeat Previous(繰り返し)」を中心に解説します。
本記事をお読みになる前に、アカウントをお持ちでない方(サインアップ)、ワークスペース・プロジェクトの準備がお済みでない方は以下の記事をご確認ください。
また、roboflowで何ができるか、概要を知りたい方は「はじめてのroboflow」の記事をご参照ください。
Smart Polygonによる自動輪郭抽出
まず、最近新しく追加された「Smart Polygon」について説明します。
「Smart Polygon」を使うことでクリックされた位置にある対象物の輪郭を自動で抽出することができます。
セグメンテーションモデル用のアノテーションを行う際に大変重宝します。
以下、実際に利用している様子です。
柴犬をクリックすると自動で輪郭が抽出されます。
Label Assistによる自動ラベリング
「Label Assist」は、roboflow上で学習したAIモデル、公開されているAIモデル(COCO)を利用し、自動でアノテーションを行う機能です。
一度利用すると手放せなくなる優れた機能です。
アノテーションする方は、クラス(ラベル)の確認と位置・サイズの調整に集中することができます。
以下、実際に利用している様子です。
認識しない場合は「confidence(画面右上)」の値を小さくすることでラベリングされます。
柴犬の画像でデモをしようと思いましたが、COCOモデルは柴犬を認識できませんでした。
ちなみにこの犬はイスラエルに行った時にレストランにいた犬です。人懐っこくて可愛かったです。
Repeat Previousによるアノテーションの繰り返し
「Repeat Previous」は、一つ前の画像で行ったアノテーションを繰り返すことができます。
動画から切り出したフレーム画像に対してアノテーションを実施する際など同じクラスで同じような位置をアノテーションする際に大変便利な機能です。
以下、実際に利用している様子です。
最初の画像は手動でアノテーションを行い、2枚目以降は「Repeat Previous」を利用してアノテーションを行っています。
Mark Nullとは?
「Mark Null」は、画像にアノテーションを行う対象物が写っていない場合にONにします。
学習したAIモデルが、画像の背景を対象物として誤認識する際には、この「Mark Null」を利用し対象物が写っていない画像を学習データとして利用できるようにします。
最後に
次回は、「データ増強(オーグメンテーション)」について解説します。
次回も楽しみにしておいてください。
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