1.はじめに
本記事は Microsoft 認定資格(Azure)の早見表になります。
2024年6月に以下の記事を投稿後、社内・社外で Azure 資格の一覧や学習サイトって何があるの?と稀に聞かれることがあり、世の中で同じように困っている方がいらっしゃるのではと思い、本記事にて整理を行います。
2.Microsoft 認定資格の全体像
Microsoft は MCP(Microsoft Certifications Program = Microsoft 認定資格)として、製品(Azure)を含む、資格が提供されています。
Microsoft 認定資格としての資格は数が多く、全体像の把握がムズカシイ現状です。
結論、全体像の把握については、以下の方法により確認可能なので、読者の皆さんの方で適宜ご参照ください
①Certification poster
Microsoft 公式リンクの Certification poster により Microsoft 認定資格の全体像を把握可能です。
※毎年情報が更新されるものです。
②認定資格 - 学習ガイド
Microsoft 公式リンクの「Learn」>「 認定資格 - 資格ガイド 」の一覧でも把握可能です。
参考画面
3.Microsoft 認定資格(Azure)範囲の定義
ここからは、本記事のタイトル通り Microsoft 認定資格(Azure)に関する整理を行います。
まずは、Microsoft 認定資格での製品(Azure)の資格範囲ですが、筆者が把握する限り、Microsoft 公式リンクで明確な定義はないかと思います。
ただし、明確な定義がないものの、本記事では以下の理由により AZ-XXX、AI-XXX、DP-XXX、SC-XXX の4種類を Microsoft 認定資格(Azure)と定義しています。
本記事での Microsoft 認定資格(Azure)の定義は筆者独自の見解になり、Microsoft の公開情報ではありません。
主な理由
- Microsoft 公式リンクの資格を確認するで製品を"Azure"でフィルターする場合、AZ-XXX、AI-XXX、DP-XXX、SC-XXX の4種類がヒットする。
※2024年10月時点で上記の条件で検索する場合、"PL-600"がヒットしますが、除外としています。
- Linked in での Microsoft Azure Training Program Manager(David Cervigón Luna 氏)投稿の「Microsoft Azure and Security Certifications Transportation Map」に記載の対象シリーズが1つ目の情報と合致する。
※最終更新日:2023年6月17日
また、AZ-XXX、AI-XXX、DP-XXX、SC-XXX の4種類の説明をスムーズに行うため、本記事では〇〇シリーズと呼んで説明を行います。
例:AZ-XXX の場合、AZ シリーズ
ここまで整理を行った上での Microsoft 認定資格(Azure)のシリーズ数、シリーズ内の区分数(資格 / 試験数)、概要は以下の通りです。
尚、2024年10月時点で全4シリーズの区分数は合計 24区分 になります。
資格シリーズ | 区分数 | 概要 | |
---|---|---|---|
1 | AZ | 11 | Azure のスタンダード資格 |
2 | AI | 2 | Azure の機械学習・人工知能分野に特化した資格 |
3 | DP | 6 | Azure のデータベース分野に特化した資格 |
4 | SC | 5 | Microsoft 製品全体のセキュリティ分野に特化した資格 ※Azure に関わる要素多数 |
4.AZ シリーズ
4-1.資格取得ロードマップ
以下の資格取得のロードマップは、筆者独自の見解で作成したものですが、それぞれの役割や立場によってロードマップが異なるかと思います。SE であればインフラ系、開発系、特定分野の専門系、その他営業の方や Azure を利活用する方に大きく分類可能かと思うので、参考情報としてお役立ていただけますと幸いです。
ロードマップ情報は筆者独自の見解になり、Microsoft の公開情報ではありません。
4-2.資格表
AZ シリーズ内の各区分のまとめになります。
表内の項目の説明は以下の通りです。
- 資格名(または試験名):申し込みリンク表記の資格名(または試験名)
- 試験コード:AZ シリーズでの対象区分の試験コード
- 試験申し込み:対象試験コードの試験申し込みリンク
- 学習ガイド:対象試験コードの試験範囲や更新情報リンク
- トレーニングコース:Microsoft 提供の学習リンク
- 問題集:Udemy で提供されている対象試験コードの問題集一覧リンク
- レベル:試験の難易度(初級、中級、上級、専門の4種類)
5.その他(AI・DP・SC) シリーズ
5-1.資格取得ロードマップ
AI シリーズ、DP シリーズ、SC シリーズは Microsoft 認定資格(Azure)での特定分野に特化しており、どなたでも受験可能です。
それぞれのシリーズは以下の分野に興味がある・学習したい、業務の担当分野である方が主な受験層になるかと思います。
- AI シリーズ:機械学習や人工知能
- DP シリーズ:データベース
- SC シリーズ:セキュリティ
ロードマップ情報は筆者独自の見解になり、Microsoft の公開情報ではありません。
5-2.資格表
AI、DP、SC シリーズ内の各区分のまとめになります。
※項目は AZ シリーズと同一です。
AI | 資格名 | 試験コード | 試験申し込み | 学習ガイド | トレーニングコース | 問題集 | レベル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals | AI-900 | 申し込み | 試験 AI-900: Microsoft Azure AI の基礎の学習ガイド | AI-900T00-A: Microsoft Azure AI の基礎 | Udemy | 初級 |
2 | Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate | AI-102 | 申し込み | 試験 AI-102: Microsoft Azure AI ソリューションの設計と実装に関する学習ガイド | AI-102T00-A:Microsoft Azure AI ソリューションの設計と実装 | Udemy | 中級 |
SC | 資格名(または試験名) | 試験コード | 試験申し込み | 学習ガイド | トレーニングコース | 問題集 | レベル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity Fundamentals | SC-900 | 申し込み | 試験 SC-900: Microsoft セキュリティ、コンプライアンス、ID の基礎の学習ガイド | SC-900T00-A:Microsoft Security, Compliance, and Identity Fundamentals | Udemy | 初級 |
2 | Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate | SC-300 | 申し込み | 試験 SC-300: Microsoft ID およびアクセス管理者の学習ガイド | SC-300T00-A:Microsoft ID およびアクセス管理者 | Udemy | 中級 |
3 | Microsoft Certified: Security Operations Analyst Associate | SC-200 | 申し込み | 試験 SC-200 の学習ガイド: Microsoft Security Operations Analyst | SC-200T00-A:Microsoft セキュリティ運用アナリスト | Udemy | 中級 |
4 | Microsoft Certified: Information Protection and Compliance Administrator Associate | SC-400 | 申し込み | 試験 SC-400: Microsoft 365 での情報保護とコンプライアンスの管理の学習ガイド | SC-400T00-A:Microsoft 365 での情報保護とコンプライアンスの管理 | Udemy | 中級 |
5 | 試験 SC-100: Microsoft サイバーセキュリティ アーキテクト | SC-100 | 申し込み | 試験 SC-100: Microsoft サイバーセキュリティ アーキテクトの学習ガイド | 申し込みリンク内のラーニングパスを全て受講 | Udemy | 上級 |
6.おわりに
以上が Microsoft 認定資格(Azure)の早見表になります。
本記事の投稿前は、筆者自身も Microsoft 認定資格(Azure)の全体像が把握できていなかったのですが、本記事の投稿をきっかけに全体像を整理することができました。(あくまで筆者独自の見解での整理になります。)
一方で、他社のパブリッククラウドサービスである AWS の資格(AWS 認定資格)と比較した場合、資格のラインナップが未だ複雑だと感じてしまいます。。
筆者のただの願望になりますが、いつの日か、AWS 認定資格のように Azure 認定資格 としてシンプルなラインナップになることを願っております。
皆さん、快適な Azure ライフを!
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