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言語処理100本ノック-60(RedisとPython使用):KVSの構築

Last updated at Posted at 2019-03-29

言語処理100本ノック 2015の60本目の記録です。
基本的に「素人の言語処理100本ノック」とほぼ同じ内容にしていたので、ブロクに投稿していなかったのですが、「第7章: データベース」のKVSについてはRedisを使ったので記録しておきます。
Reidsを使った理由は、現時点(2019年では)LevelDBより一般的だろうと考えたからです。

「言語処理100本ノック」記録

参考リンク

リンク 備考
書籍「RDB技術者のためのNoSQLガイド」 RDBに浸かっていた私には非常にわかりやすかったです
060.KVSの構築.ipynb 回答プログラムのGitHubリンク
最新RedisのUbuntuへのインストールとPythonで使うまで インストールについて
【初心者向け】Redisのデータ型とPythonでの使い方サンプル Redisのデータ型について整理
言語処理100本ノックでPython入門 #60(後編) - RedisでKVSの構築 Redis-pyの回答として参考にしました
素人の言語処理100本ノック:60 言語処理100本ノックで常にお世話になっています

環境

インストールに関しては記事「最新RedisのUbuntuへのインストールとPythonで使うまで」を参照ください。

種類 バージョン 内容
OS Ubuntu18.04.01 LTS 仮想で動かしています
Redis 5.0.4 2019/3/22時点でStableの最新です
pyenv 1.2.9 複数Python環境を使うことがあるのでpyenv使っています
Python 3.7.2 pyenv上でpython3.7.2を使っています
パッケージはvenvを使って管理しています
reids-py 3.2.1 2019/3/22時点で最新

問題

第7章: データベース

artist.json.gzは,オープンな音楽データベースMusicBrainzの中で,アーティストに関するものをJSON形式に変換し,gzip形式で圧縮したファイルである.このファイルには,1アーティストに関する情報が1行にJSON形式で格納されている.JSON形式の概要は以下の通りである.

フィールド 内容
id ユニーク識別子 整数 20660
gid グローバル識別子 文字列 "ecf9f3a3-35e9-4c58-acaa-e707fba45060"
name アーティスト名 文字列 "Oasis"
sort_name アーティスト名(辞書順整列用) 文字列 "Oasis"
area 活動場所 文字列 "United Kingdom"
aliases 別名 辞書オブジェクトのリスト
aliases[].name 別名 文字列 "オアシス"
aliases[].sort_name 別名(整列用) 文字列 "オアシス"
begin 活動開始日 辞書
begin.year 活動開始年 整数 1991
begin.month 活動開始月 整数
begin.date 活動開始日 整数
end 活動終了日 辞書
end.year 活動終了年 整数 2009
end.month 活動終了月 整数 8
end.date 活動終了日 整数 28
tags タグ 辞書オブジェクトのリスト
tags[].count タグ付けされた回数 整数 1
tags[].value タグ内容 文字列 "rock"
rating レーティング 辞書オブジェクト
rating.count レーティングの投票数 整数 13
rating.value レーティングの値(平均値) 整数 86

artist.json.gzのデータをKey-Value-Store (KVS) およびドキュメント志向型データベースに格納・検索することを考える.KVSとしては,LevelDB,Redis,KyotoCabinet等を用いよ.ドキュメント志向型データベースとして,MongoDBを採用したが,CouchDBやRethinkDB等を用いてもよい.

【注意事項】このデータは「アーティスト名」で一意になりません。なので、単純に「アーティスト名」をKVSのキーにすると2件目以降で上書きしてしまうためファイルの件数とKVSの件数が合致しません。

60. KVSの構築

Key-Value-Store (KVS) を用い,アーティスト名(name)から活動場所(area)を検索するためのデータベースを構築せよ.

プログラム:060.KVSの構築.ipynb

Jupyter Notebookの形式をPython形式に変換すると以下のコードです。
Jupyter Notebook形式の結果は、「060.KVSの構築.ipynb」を見てください。
※リポジトリをクローンして実行する場合には、artist.jsonファイルを同じディレクトリに置いてください。GitHubの100MB制限があって置けませんでした。

060.KVSの構築.ipynb
#!/usr/bin/env python
# coding: utf-8

import json
from redis import Redis

r = Redis( )
r.flushdb()

FNAME = './artist.json'

# ファイル読み込み、パース
with open(FNAME, encoding='utf8') as data_file:
    for line in data_file:
#    for i, line in enumerate(data_file):
        data_json = json.loads(line)

        value = data_json.get('area', '')       # areaがないときばブランク
        
        # アーティスト名では一意でないためHashesデータ型として追加
        r.hset(data_json['name'], data_json['id'],value)
#        if i == 10000:
#            break

r.save()

# 確認のため登録件数を表示
print('{:,}件登録しました。'.format(r.dbsize()))

プログラム解説

「アーティスト名」で一意にならないため、Hashesデータ型を使いました。そして、Hashesのフィールド名に一意となる「id」を設定しています。
KVSを初めて使ったので、これが適しているのか自信がないのですが、次以降の問題もこれで解けています。
貧弱な環境で実行しているので、処理終了まで10分くらいかかった気がします。

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