CGU とか DFU とか IBM Rational Development Studio for i (5770-WDS) のライセンスが必要で AMT ではできないこと
PowerVS IBM i を使う時に、ほとんどのライセンスは標準で提供されるのですが、5770-WDS はユーザー数単位の追加課金になります。
「AMT で WDS に課金せずに PDM を利用する」で書いたとおりに、標準で提供される 5770-AMT で PDM は利用できるのですが、AMT で代替できない機能はいろいろあります。
「IBM Rational Development Studio for i 7.2 は、最新の IBM i ソリューションを作成するためのツールおよびプログラミング言語を引き続き提供します」に説明がありました。
ADTS のその他のコンポーネントは、 Rational Application Management Toolset for i に一切含まれていません。除外されているコンポーネントは以下のとおりです。
画面設計機能 (SDA)
報告書設計ユーティリティー
データ・ファイル・ユーティリティー (DFU)
ファイル比較および組み合わせユーティリティー (FCMU)
対話型ソース・デバッガー (ISDB)
拡張印刷機能 (APF)
文字作成ユーティリティー (CGU)
クライアント/サーバー開発ツールセット (ADTS CS)
開発機能は理解できるのですが、CGU や DFU までとは...。これらは OS の機能かと思っていました。
CGU のライセンス確認
STRCGU コマンドを確認します。
DSPCMD CMD(STRCGU)
QSYS に ある STRCGU はプロキシーコマンドで、実態は QPDA にあることがわかります。
QPDA は、5770-WDS の オプション 21 であることがわかります。機能コードは 5103 です。
5770-WDS を 購入していない PowerVS IBM i を新規に作成しました。
STRCGU 実行します。
STRCGU
メニューが表示されるので、オプション 1 などの操作を行います。
JOBLOG を確認すると、使用上限を超えたとのメッセージが出ています。
対象は 5770-WDS の 5103。先ほど確認した 5770-WDS の オプション 21 ですね。
DFU のライセンス確認
DSPCMD CMD(STRDFU) や WRKOBJPDM LIB(QPDA) OBJTYPE(*CMD) で確認しても DFU が WDS 提供によるものであるようには見えませんでした。
「CRTDFUDSPF (DFU 表示装置ファイルの作成)」コマンドは QPDA にありましたが...
思い切って、5770WDS オプション 21 を削除してみました。
DLTLICPGM LICPGM(5770WDS) OPTION(21) LNG(*ALL)
DFU を開始します。
STRDFU
メニューから DFU プログラムの作成・変更・削除がなくなりました。
確かに、DFU も 5770-WDS で提供されているようです。
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