2 次言語は事前導入されていない
以前は 2930 を含む様々な 2 次言語が IBM i のデプロイ時から導入されていました。
このことは「PowerVS IBM i 日記(8): 2962 日本語を二次言語として導入する」でも確認しました。
しかし、現在は2 次言語は一切導入されていません。
そのため 2 次言語を導入したい場合は、COR サーバーを使うか自分で仮想イメージを用意する必要があります。
今回は COR サーバーからの導入を試します。
COR サーバーから2次言語を導入する
「IBM ライセンス・プログラムの 2 次言語のインストール」に従って導入してみましょう。
QSYSOPR メッセージの状態を変更します。
CHGMSGQ MSGQ(QSYSOPR) DLVRY(*BREAK) SEV(95)
前回「PowerVS IBM i 日記(69): CORの利用(1) - COR サーバーを構成してライセンスプログラムを導入する」で作成した「COR_IMG」を利用します。
「WRKIMGCLGE IMGCLG(*DEV) DEV(COR_IMG)」で最初のイメージをマウントしておきます。
2次言語オブジェクトには、システム状態オブジェクトや権限を借用するオブジェクトが含まれます。その復元を許可します。
CHGSYSVAL SYSVAL(QALWOBJRST) VALUE(*ALL)
「GO LICPGM」の「21. Install secondary languages」に進みます。
「2930 Japanese Universal」を導入してみましょう。
「Enter」で進みます。
仮想光ディスク装置を指定して「Enter」で進みます。
導入が開始されました。
完了しました。
「LICPGM」の「20. Display installed secondary languages」で確認すると「2930 Japanese Universal」が導入されているのが確認できます。
ジョブの CCSID を日本語にして、2次言語 2930 を組み込みましょう。
CHGJOB CCSID(1399)
CHGSYSLIBL LIB(QSYS2930)
日本語が表示されました。
この後、日本語環境をデフォルトにする設定は「PowerVS IBM i 日記(30): PowerVS IBM i 初期設定まとめ - ssh 鍵認証と日本語環境」の「日本語環境用システム値の変更」や「QINTER を 2次言語 2930 日本語に設定」を確認してください。
なお、今回の環境では、この記事に記載した *sshd を自動起動する必要はありません。
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