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PowerVS IBM i 日記(8): 2962 日本語を二次言語として導入する

Last updated at Posted at 2020-09-24

2962 日本語を二次言語として導入する

システム値の変更によりシステム全体の日本語化や、日本語用サブシステムの作り方は「IBM Cloud のIBM i を日本語環境にしてみる」の記事がよくまとまっています。

今回は 2962 日本語を二次言語として導入してみます。

「GO LICPGM」の「20. Display installed secondary languages」で確認すると、2930 日本語は導入されていますが、2962 日本語は導入されていません。

image.png

image.png

私は 2930 日本語でも困らないのですが、2962 にも一定の需要がありそうなのでテストしてみました。

二次言語イメージの入手

Entitled Software Support (ESS) Web サイトから二次言語をダウンロードします。

ライセンス契約済みシステム・サポート > ライセンス契約済みソフトウェア > IBM i 評価版と NLV ダウンロード に進みます。

image.png

対象バージョンの「5770NLV」を選択します。
ページの一番下の「続行」をクリックします。

image.png

「hide/show」をクリックすると、言語リストが展開されます。

image.png

2962 日本語用の二次言語として欲しいなら「5762」を選択します。
ページの一番下の「続行」をクリックします。

image.png

「同意します」をクリックします。

image.png

ダウンロードの見積もり時間はこちらです。

image.png

Java を使う IBM Download Director の方が速いので、そちらを今回は使いました。
Java を使いたくない人や Java Web Start が使えない人は「HTTP を使用するには、ここをクリックします。」でダウンロードしてください。

image.png

二次言語の導入

DVD のイメージを IBM i に転送します。宛先の名前は 2962.zip にしました。
10 分ほどで転送されました。

C:\DD\V7R3-2962>scp NLV_2962_IBM_i_730_Japanese_Kanji_LCD8_2090_01.udf.ZIP ykasft0731@158.175.XXX.XXX:/home/ykasft0731/2962.zip
NLV_2962_IBM_i_730_Japanese_Kanji_LCD8_2090_01.udf.ZIP                                100%  151MB 255.0KB/s   10:08

qsh 上で zip を展開し、後で作成するカタログ用のディレクトリーに移動します。

 > cd /home/ykasft0731/                                         
   $                                                            
 > ls                                                           
   2962.zip        id_rsa.pub                                   
   $                                                            
 > jar -xvf 2962.zip                                            
    inflated: NLV_2962_IBM_i_730_Japanese_Kanji_LCD8_2090_01.udf
   $                                                            
 > ls                                                           
   2962.zip                                                     
   id_rsa.pub                                                   
   NLV_2962_IBM_i_730_Japanese_Kanji_LCD8_2090_01.udf           
   $    
 > mkdir MYCATALOG                                                
   $                                                              
 > mv NLV_2962_IBM_i_730_Japanese_Kanji_LCD8_2090_01.udf MYCATALOG
   $                                                                                                                      

イメージカタログを作る時に、ボリュームのロードまでしてしまいます。

CRTIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DIR('/home/ykasft0731/MYCATALOG') CRTDIR(*NO) ADDVRTVOL(*DIR)  

image.png

仮想光ディスクを作成してオンに構成変更します。

CRTDEVOPT DEVD(OPTVRT01) RSRCNAME(*VRT) 
VRYCFG CFGOBJ(OPTVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)

イメージ・カタログを仮想装置にロードします。

LODIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DEV(OPTVRT01)

「GO LICPGM」の「21. Install secondary languages」から、二次言語を導入します。

image.png

2962 を選択します。

image.png

Enter で確認します。

image.png

仮想光装置を指定し Enter で進みます。

image.png

導入が始まります。

image.png

もう一度「GO LICPGM」の「20. Display installed secondary languages」で確認します。

image.png

2962 日本語の導入が確認できます。

image.png

二次言語の利用

今回のセッションは HCP 939 で設定されていますので、ジョブの CCSID とライブラリーリストの設定で日本語の二次言語が利用できます。

CHGJOB CCSID(5035) CHRIDCTL(*JOBCCSID) 
CHGSYSLIBL LIB(QSYS2962)
GO MENU(MAIN)

日本語のシステムメニューが表示されました。

image.png


当日記のIndexはこちらです。


許可の無い転載を禁じます。
この記事は筆者の個人的な責任で無保証で提供しています。
当記事に関してIBMやビジネスパートナーに問い合わせることは、固くお断りします。

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