3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【ゆるふわ解説】Azureとネットワーク_part3

Last updated at Posted at 2025-05-29

AzureとVNetとVNet

はじめに

今回はpart1とpart2で学んだことを復習しつつ、それらを応用した内容※を解説します。

※プライベートネットワークを合体させます。

ネットワークアレルギーをなくし、大まかに理解してもらうための【ゆるふわ解説】シリーズ第3弾です。

ゆるふわ解説シリーズとは?

初心者向けにAzureとネットワークをゆるくふわっと説明するシリーズになります。
※全て分かりやすさ追求のため非IT業界の友人に確認してもらっています。

part サブタイトルとリンク 公開日   
1 【ゆるふわ解説】AzureとIPアドレス 2025/3/11
2 【ゆるふわ解説】Azureとサブネット 2025/4/2
3 【ゆるふわ解説】AzureとVNetとVNet  2025/5/29


        ・
        ・
        ・
  ・
  ・
  ・
【ゆるふわ解説】~~~ coming soon

【ゆるふわ解説】シリーズまとめリンク


1. 前回までの復習

part1 

part1では主にIPアドレスを学びました。
IPアドレスは基本的にプライベートネットワークで使用するという話がありました。

プライベートネットワーク
IP被り.png

そして、Azureのどこがプライベートネットワークなのかを解説しました。

AzureのVNetにおけるプライベートネットワーク
パブプラIP.png

part2

part2ではサブネットを学びました。
サブネットとはプライベートネットワーク内をブロックに区切ったものでした。

サブネット

そしてAzureのどこでサブネットを使用しているのかを学びました。

AzureのVNetにおけるサブネット

アドレス空間でIPアドレス範囲を定義し、その中からサブネットを切り出すようなイメージ

2. プライベートネットワークを合体させる

今回はプライベートネットワークを合体させてみます。
イメージはこんな感じです。

合体イメージ.png

では、この図は合体できるでしょうか?

合体イメージ().png

答えはNoです。
赤線部分のサブネット(IPアドレスの範囲)が被っているからです。

ではこちらであればどうでしょうか。

合体イメージ(subnet-B).png

先ほど被っていたサブネットの範囲が変更され、被りが無くなりました。
これで問題なさそうです。

具体的にどう結合するのかというと方法は様々ですが、LANケーブルで繋げたり、ルータを置いたり、回線を繋げたりします。

”合体させる「手段」が沢山あるんだな”と理解いただければよいかと思います。

3. Azure上でVNetとVNetを合体させるには

Azureで行う方法のうち今回は
”VNet Peering”を使用する方法を紹介します。

3.1 VNet Peeringとは

Azure上の仮想ネットワーク (VNet) 同士を接続する方法です。
「2つのVNetをつなげる技術」のことを指します。

VNet-peering.png

VNet Peeringを設定することで、VNet同士が直接通信できるようになります

3.2 VNet Peeringの設定手順

Azure portalより
仮想ネットワーク(VNet)のページへいきます。
そこから以下の「ピアリング」を押して設定していきます。

peering.png

このあと必要なパラメータ等を入力していくことで設定することが可能です。

VNetに設定されているサブネットの範囲(IPアドレス範囲)が重複していないことを確認する必要があります。重複しているとエラーが表示され、接続できません。

4. 最後に

プライベートネットワークを合体させる方法について解説しました。
AzureではVNet Peeringを用いればよいこともお分かりいただけたかと思います。

いいね、ストック、コメント等モチベーションに執筆しております。
ご質問等も歓迎しております。是非よろしくお願いいたします。

part4へ進む ※準備中

part2に戻る

【ゆるふわ解説】シリーズまとめリンク

5. Q&A

Q:プライベートネットワークを合体させることなんてある?

例えば「とある会社の事務所が2つあって、相互にネットワークが繋がっていないと不便なので繋げる」等が考えられます。

Q:VNet peeringの具体的な操作方法は?

ブログや公式ドキュメント(Learn)等を見るとよいですが、まずはCopilot(AI)に聞いてみるといいかもしれません。

Azureには専用のCopilot(AI)が存在し、以下のボタンから利用します。

wym05l9p.png

このボタンを押して「VNet Peeringの作り方を教えて」というと以下のようにAIから回答があり、手順を示してくれます。

Azure Portalを使用する方法
Azureポータルの上部にある検索ボックスに「Virtual network」と入力し、検索結果から「Virtual networks」を選択します。
ピアリングを作成したい仮想ネットワークを選択します。
「設定」セクションで「Peerings」を選択します。
「+ Add」を選択します。
必要な情報を入力または選択し、「Add」をクリックします。
PowerShellを使用する方法
Add-AzVirtualNetworkPeering コマンドレットを使用して仮想ネットワークのピアリングを作成します。
Azure CLIを使用する方法
az network vnet peering create コマンドを使用して仮想ネットワークのピアリングを作成します。

「どうするんだっけ?」と迷った際は是非使ってみてください。

「Virtual network」と検索すると到達できませんでした。代わりに「仮想ネットワーク」と検索しないといけません。うまくいかない場合は日本語で入力してみてください

Q:VNet peering以外には何があるの?

VPN Gateway、ExpressRoute、インターネット(グローバルIPによる通信)等があります。

Q:サブネット単位で繋げたりもできるの?

可能です。Azureでいうと”subnet peering”というサービスで実現します。

参考文献

■VNet peering
「仮想ネットワーク ピアリング」と日本語訳されて解説されています。

リンク中の画像の中に「Peering」という緑の線があります。まさに今回したVNet Peeringのことですので是非探してみてください。

■subnet peering

英語ですが、そういったサービスが実在するんだなーくらいに思っていただければと思います

3
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?