はじめに:Claude Codeを使ってみたいけど、コマンド多すぎ問題
Claude Codeを導入してみようと思ったんですが、調べれば調べるほど「コマンド多すぎない?」ってなりました😅
公式ドキュメントやQiitaの記事を読んでも、
- 起動オプション(
claude -cとか) - スラッシュコマンド(
/clearとか) - カスタムコマンド(
.claude/commands/とか)
情報が散らばってて、**「結局どれをいつ使えばいいの?」**が分かりづらかったんですよね。
そこで、実際にClaude Codeを使う前に、開発ワークフローに沿ってコマンドを整理してみました。
正直、まだ実際には試してないので、細かい挙動とか間違ってる部分があるかもしれません🙏
でも、これから使ってみようと思ってる方には、コマンドの全体像を掴む参考になるんじゃないかなと思ってます。
Claude Codeのコマンド全体像
まず、Claude Codeのコマンドをワークフロー別にカテゴライズしてみました。
カテゴリ1:起動・再開系コマンド
| コマンド | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
claude |
基本起動 | プロジェクトで新しいセッションを開始 |
claude -c |
前回の続きから再開 | 休憩後、翌日の作業再開 |
claude -r "session_id" |
セッションIDで再開 | 複数のタスクを並行管理 |
claude -p "質問" |
質問して即終了 | ちょっとした確認をサクッと |
claude "初期プロンプト" |
プロンプト付き起動 | 最初から指示を与えて起動 |
カテゴリ2:プロジェクト設定系コマンド
| コマンド | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
/init |
CLAUDE.md作成 | プロジェクト初回セットアップ |
/add-dir <path> |
作業ディレクトリ追加 | 複数フォルダを横断する作業 |
/model |
モデル切り替え | Sonnet/Opusの切り替え |
カテゴリ3:コンテキスト管理系コマンド
| コマンド | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
/context |
トークン使用量確認 | コンテキスト状況の把握 |
/clear |
会話履歴クリア | 新しいタスクに切り替え |
/compact |
重要情報のみ保持 | トークン節約しつつ継続 |
カテゴリ4:開発作業系(自然言語)
| 指示例 | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
このバグを修正して |
ファイル編集 | エラー修正 |
認証機能を実装して |
機能実装 | 新規開発 |
テストを書いて |
テスト作成 | 品質担保 |
変更をコミットして |
Git操作 | バージョン管理 |
think hard 〜 |
深い思考モード | 複雑な設計・分析 |
カテゴリ5:効率化系コマンド
| コマンド | 機能 | 用途 |
|---|---|---|
/project:<command> |
カスタムコマンド実行 | プロジェクト固有の定型作業 |
/user:<command> |
パーソナルコマンド実行 | 個人の定型作業 |
--dangerously-skip-permissions |
権限確認スキップ | 開発効率化(注意) |
ワークフロー別:コマンドの組み合わせ方
ここからが本題です。実際の開発フローで、どのコマンドをどう組み合わせるかをパターン別にまとめました。
ワークフロー1:新規プロジェクトのセットアップ
シーン: 新しいプロジェクトでClaude Codeを使い始める
# ステップ1: プロジェクトに移動
cd my-new-project
# ステップ2: Claude Code起動
claude
# ステップ3: プロジェクト設定を作成
> /init
# ステップ4: プロジェクトの構成を理解させる
> このプロジェクトの構成を分析して、CLAUDE.mdに追記して
# ステップ5: コーディング規約を設定
> 以下のルールをCLAUDE.mdに追記して:
> - インデント: スペース2個
> - セミコロン: 必須
> - クォート: シングルクォート
💡 ポイント
-
/initでCLAUDE.mdを自動生成 - プロジェクト分析結果を追記させる
- チーム共通のルールを明記
これで、次回以降のセッションでClaude Codeがプロジェクトのルールを理解した状態で動いてくれるはずです(多分)。
CLAUDE.mdは、プロジェクト固有の設定やルールを定義できます。
ワークフロー2:新機能の実装(計画→実装→テスト→コミット)
シーン: ユーザー認証機能を実装する
# ステップ1: 新しいタスクなのでコンテキストクリア
> /clear
# ステップ2: 実装計画を立てる
> ユーザー認証機能を実装したい。
> まず以下を含む実装計画を作成して:
> - 必要なファイル構成
> - 使用する技術スタック
> - セキュリティ考慮事項
# ステップ3: 計画を確認してから実装開始
> いいね!この計画で実装を進めて
# ステップ4: 実装中に問題が発生したら
> このエラーを修正して: [エラーメッセージ]
# ステップ5: テストを書く
> 実装した認証機能のテストを書いて
# ステップ6: Gitにコミット
> 変更をfeature/user-authブランチにコミットして
> コミットメッセージは「feat: ユーザー認証機能を実装」で
💡 ポイント
- 新しいタスクでは必ず
/clearでリセット - 計画→実装→テスト→コミットの流れを明確に指示
- エラーが出たらそのまま貼り付けて修正依頼
この流れは、Qiitaの記事で「ベストプラクティス」として紹介されてるパターンです。
ワークフロー3:バグ修正(緊急対応)
シーン: 本番でバグが見つかった、急いで修正したい
# ステップ1: 前回のセッションを終了してから新規起動
# (前回の会話は不要なので -c は使わない)
claude
# ステップ2: エラー内容を貼り付け
> 以下のエラーを修正して:
> TypeError: Cannot read property 'id' of null
> at UserService.getUser (src/services/user.ts:42)
# ステップ3: 修正内容を確認
> 修正内容を説明して
> 同じ問題が他にもないかチェックして
# ステップ4: テストを追加
> このバグを検出できるテストを追加して
# ステップ5: hotfixブランチでコミット
> hotfix/null-check-errorブランチを作成してコミットして
💡 ポイント
- 緊急時は前回の続き(
-c)は使わず新規起動 - エラーメッセージをそのまま貼り付ける
- 同じ問題が他にないかチェックさせる
- hotfixブランチで対応
緊急対応では、余計なコンテキストを引きずらないのが重要らしいです。
ワークフロー4:リファクタリング(段階的改善)
シーン: コードの品質を改善したい
# ステップ1: コンテキストをクリア
> /clear
# ステップ2: 現状分析(深い思考モード使用)
> think hard src/utils/の構造を分析して、
> 以下の観点で改善点を提案して:
> - 可読性
> - 保守性
> - パフォーマンス
> - セキュリティ
# ステップ3: 提案を確認してから段階的に実装
> 提案1から順番に実装して
> 各ステップでテストが通ることを確認してから次に進んで
# ステップ4: トークン使用量を確認
> /context
# ステップ5: 必要ならコンテキスト圧縮
> /compact
💡 ポイント
-
think hardで深い分析を依頼 - 段階的に実装(一気にやらない)
- 各ステップでテストを確認
-
/contextで定期的にトークン確認
リファクタリングは時間がかかるので、トークン管理が重要になりそうです。
思考拡張はトークン消費が増えるため、レートリミットに注意が必要です。
ワークフロー5:休憩後の作業再開
シーン: 昨日の作業の続きをしたい
# ステップ1: 前回の続きから再開
claude -c
# ステップ2: 現在のコンテキストを確認
> /context
# ステップ3: コンテキストが多すぎる場合は圧縮
> /compact
# ステップ4: 作業再開
> 昨日の続きで、検索機能の実装を進めて
💡 ポイント
-
-cオプションで前回のセッション継続 - まず
/contextで状況確認 - 必要なら
/compactで圧縮 - 「昨日の続き」と明示的に伝える
前回のコンテキストが残ってるので、スムーズに続きから作業できるはずです。
直前の作業の続きから再開できます。休憩後や翌日の作業再開に便利です。
ワークフロー6:複数タスクの並行管理
シーン: 認証機能と検索機能を並行して進めたい
# 認証機能の作業
claude "認証機能の実装を進める"
# ... 作業 ...
# セッションIDをメモしておく(例: abc123)
# 別のターミナルで検索機能の作業
claude "検索機能の実装を進める"
# ... 作業 ...
# 後日、認証機能の続きをしたい
claude -r "abc123" "認証機能の続きをする"
💡 ポイント
- 別々のセッションで並行作業
- セッションIDで過去の作業に戻れる
- タスクごとにコンテキストを分離
これは試してないので、実際の挙動は分からないですが、理論上はこういう使い方ができるはずです。
過去の会話履歴から選んで再開できます。複数のタスクを並行して進める時に重宝します。
カスタムコマンドで定型作業を効率化
よく使う作業はカスタムコマンドにしておくと便利そうです。
例1:コードレビューコマンド
# .claude/commands/review.mdを作成
mkdir -p .claude/commands
cat > .claude/commands/review.md << 'EOF'
このコードをレビューして、以下の観点で問題点を指摘:
1. バグの可能性
2. パフォーマンス問題
3. セキュリティ脆弱性
4. 可読性
EOF
# 使用
> /project:review
例2:最適化コマンド
# .claude/commands/optimize.mdを作成
cat > .claude/commands/optimize.md << 'EOF'
このコードのパフォーマンス問題を分析して最適化を提案:
- 不要な処理の削除
- アルゴリズムの改善
- メモリ使用量の削減
EOF
# 使用
> /project:optimize
カスタムコマンドは.claude/commands/フォルダにMarkdownファイルを置くだけで作れます。
チーム全体で使いたい場合は、このフォルダをGitにコミットすれば共有できるみたいです。
.claude/commands/ ディレクトリをリポジトリに含めることで、チームメンバー全員が同じコマンドを使えるようになります。
注意点:まだ試してないので間違いがあるかも
正直に言うと、この記事の内容はまだ実際には試してません🙏
複数のQiita記事や公式ドキュメントを読んで、「こういう使い方ができるはず」とまとめたものです。
なので、以下のような点は実際に試してみないと分からないです🙇
1. コンテキスト管理の実際の挙動
/compactと/clearの違いって、実際どれくらい体感できるのか?
トークン消費量はどれくらい変わるのか?
このあたりは使ってみないと分からないですね。
2. カスタムコマンドの使い勝手
.claude/commands/にファイル置くだけで本当に動くのか?
チーム共有した時の実際の運用感は?
この辺も実際に試してみないと何とも言えないです。
3. トークン消費量の目安
「1日5〜10ドル」って書いてある記事もあれば、「1時間で100ドル超える」って書いてある記事もあります。
目安: 1日あたり 5~10ドル/開発者。 ただし、コード量や長時間の対話で 1時間あたり100ドル超 になる場合も。
実際どれくらいかかるかは、使い方次第なんでしょうね。
4. セッションIDでの再開
claude -r "session_id"って実際どこまで使えるのか?
セッションIDってどうやって確認するのか?
この辺の実運用のコツは、実際に使ってみないと分からないです。
まとめ:コマンドの全体像が掴めれば、あとは試すだけ
Claude Codeのコマンドをワークフロー別に整理してみました。
最初に覚えるべき5つ
-
claude- 基本起動 -
claude -c- 前回の続きから再開 -
/clear- 新しいタスクを始める -
/context- トークン使用量確認 -
/init- プロジェクト設定作成
開発フローでの組み合わせ
- 新規プロジェクト:
/init→ プロジェクト分析 → CLAUDE.md更新 - 新機能実装:
/clear→ 計画 → 実装 → テスト → コミット - バグ修正:新規起動 → エラー修正 → テスト → hotfixコミット
- リファクタリング:
think hard→ 段階的実装 →/context確認 - 作業再開:
claude -c→/context確認 → 続き
次のステップ👇
正直、まだ実際には試してないので、細かい挙動や使い勝手は分からないです😅
でも、コマンドの全体像と使い分けのイメージは掴めたんじゃないかなと思ってます。
これから実際に使ってみて、「あ、これ違った」とか「もっと良い使い方見つけた」ってことがあれば、また記事にまとめますね!
この記事が、これからClaude Codeを使ってみようと思ってる方の参考になれば嬉しいです🙌
参考資料
この記事を書くにあたって参考にした記事です。実際に使ってる方の知見が詰まってるので、ぜひ読んでみてください。
- Claude Code 5分でわかる便利コマンドまとめ🚀
- 【完全版】Claude Codeの基本を10分でマスター!
- 【初心者向け】Claude Code とは?インストールから使い方まで徹底解説
- Claude Code コマンドチートシート完全ガイド
- Claude Codeを実際のプロジェクトにうまく適用させていくTips10選
- Claude Codeの全機能ガイド
- Claude Codeの動作検証と本体への質問でわかった実用的な設定
- 【基礎編】Claude Code カスタムコマンドで指示を効率化・自動化しよう
- Claude Code:ターミナルで動くAIコーディングアシスタント
- Claude Code公式ドキュメント