はじめに
この記事は、「セイチョウ・ジャーニー」「挫折論への招待」アドベントカレンダー Advent Calendar 2019の8日目の記事です。
事の発端
アニキを探そう。いい言葉だー
— びば(森のフレンズ)ふりかえり読本シリーズ (@viva_tweet_x) December 7, 2019
私も誰かのアニキになれたらいいなぁ https://t.co/4IpumWH7aZ
私が通った道は、エンジニアとしては異色過ぎる道な気がする。でも、あのときDevLOVE関西で登壇しなかったら、今の自分はない。登壇したのはアウトプットの後押しがあったから。
— びば(森のフレンズ)ふりかえり読本シリーズ (@viva_tweet_x) December 7, 2019
私は、みんなの背中を押すことはできているだろうか
ということがありまして、12/07(土)の夜22:00に思い立って、アドベントカレンダーに登録し、12/08(日)の今、自身のセイチョウ・ジャーニーを綴っています。
私のジャーニーが誰かの背中の後押ししたり、誰かの役に立つのを願って。
旅の始まり
私のジャーニーの始まりは、2017/04から。
1年4か月後の2018/08/18, カイゼン・ジャーニーカンファレンスで、登壇してきた内容に、それまでのジャーニーを綴っています。
(以下のサムネイルをクリックすると、スライドのリンクへ飛びます)
大雑把にまとめると
- ふりかえりから始まり
- 仲間を作る
そんな1年半だったように思います。
ここでも、圧倒的な成長をし続けられたと実感しています。
この1年4か月は、変化と挑戦に満ちた期間でした。
DevLOVEでの初登壇、ヴァル研究所への見学、プロジェクトマネージャ保護者会へのJoin、ファシリテーターの師匠を見つけて弟子入り。挙げたらキリがないくらい、たくさんの出来事が起こりました。
図:2017/04~2018/08までの変革点となったイベント。たくさんある。
ただ、色んなイベントに共通して言えるのは、この3つです。
自分から発信すること。発信が誰かに届いたとき、誰かの呼び声がかかり、誰かに世界を広げてもらえました。
自分から飛び込むこと。チャンスがあったら、迷わずにすぐに飛び込むこと。そうすることで、新しい世界を自分で広げることができました。
ふりかえること。すべてのイベントを血肉にして、自分の力を蓄え続けました。
そして、今は2019/12/08。
ジャーニーの始まりから2年8か月後、そして、カイゼンジャーニーカンファレンスから1年4か月後。1年4か月刻みで自分のジャーニーを綴っていくのも、何かの運命っぽいものを感じてなりません。
1年4か月前の自分では、きっと想像できなかったセイチョウ・ジャーニーだったと思います。
それを、今ふりかえってみようと思います。
人のつながりが成長を加速する
この1年4か月で、新たに始めたものがたくさんあります。太字の部分が、きっと大事な部分です。きっと、少しの勇気を持てば誰にでもできる一歩だったはずです。
社内のコミュニティ、NRI Agile Hubの立ち上げ。
仲間を集い、半年ほど色々なイベントを行ってきました。4月に体制が大きく変わり、運営メンバーがなかなか参加できない状態になり活動が止まってしまいましたが、自分でコミュニティを立ち上げ、100名以上の人を巻き込めたいい経験となりました。
これは、2020年1月から活動を再開する予定です。
この活動は、ふと思い立って、すぐに社内で興味のある人を募ったときに集まってくれた少人数から始まったコミュニティですが、社内の別のコミュニティとつながるなど、人とのつながりを拡大するハブとなってくれました。
社外のコミュニティ、Butterfly Effectの立ち上げ。
Twitter上で(Facebookだったかな?)面白そうなイベントを企画しようとしているのを見て、私も混ぜて、と乗っかりました。
諸事情がありあまり運営に参加できていないものの、微力ながらイベントの実施を支援できればと思い続けています。
きっと、この活動は、継続すれば大きなムーブメントとなると確信しています。
社外コミュニティ、アジャイルチームを支える会への参画。
理事が変わるタイミングで、理事募集のタイミングで手を上げ、参加しました。普段つながっていなかった方々と繋がれたり、新しい活動の形が見えたり、と非常に勉強になっています。自分もバリューを出さなければ、と頑張れる気持ちになります。
技術書の執筆。
ふりかえり読本シリーズとして、技術書典5,6,7と3連続で新刊を執筆し、1人で計600ページを書き上げました。
これは、プロジェクトマネージャ保護者会の稲山さんに誘われたときに、「じゃあ何か書いてみるか」と軽い気持ちでOKしたことから続いている活動です。本を書いたことにより、自分自身の活動が大幅に広がりました。
Podcastの出演。
これも、人のつながりから始まった活動です。 @scrummasudar さんにお声がけいただきアジャイルラジオに出演させていただいたり、「何か話したいなぁ」と呟いたら反応をくれたKANEさん(@higuyume )に乗っかり、#成し遂げたいamに出演させていただいたり。
様々な人と会って話す。
カンファレンス繋がりで話す場を設けたり、Twitterで相談を受けた方と1to1で話したり、はたまた自分から1on1の話をしたいと依頼してお願いしたり。色んな人たちに自発的に声をかけ、相互の情報交換をする活動を行いました。全員が何かの道のスペシャリストであり、誰かの講演を聞きに行く以上のインプットの密度だと感じています。
大規模人数でのファシリテーションの経験の拡大。
Agile Japan 2018で100人規模×90分のワークショップのファシリテーターを務めさせていただきましたが、それを超える人数の(200人規模)×20分のワークショップをDevelopers Boost 2019で実施させていただきました。
これは、プロポーザルに落ちていたものの、実行委員の近藤さん(@kondoyuko )と偶然つながっていたこと、近藤さんが私の活動を知ってくれていたこと、たまたま技術書販売イベントで隣のサークルにいたこと、などのいろんな偶然の重なりを認識し、相談された日に即OKをしたことから始まりました。
各種講演・ワークショップの依頼の拡大。
チームファシリテーターとして活動を始めてから、ふりかえりやチームビルディングのことを一貫して様々な場所で発信し続けてきました。研修で出会った人と話したり、自分が開いたふりかえり実践会から興味を持ってもらい、そうした活動につながったものもあります。
大規模カンファレンスでの登壇の拡大。
Regional Scrum Gathering 2019, Agile Japan2019, XP祭り2019, Developers Boost2019と、各種カンファレンスで登壇&ファシリテーションをさせていただきました。これまでの積み重ねをプロポーザルという形にして、何件もプロポーザルを出し続けた結果、色々なところでお話をさせていただく機会を得ました。プロポーザルが落ちた件数も数知れず、ですが、落ちたものはより一層次に向けてのやる気が出てきますし、落選したプロポーザル自体が自分の別の仕事の構想に使えたり、と無駄になったものは1つもありませんでした。
どの活動も、きっかけは自分から、他人からのささいなものです。それを落とさず、拾い続けてきた結果、セイチョウ・ジャーニーが加速してきています。
貫き続けたポリシー
活動をするうえで、意識はしていませんが、貫き続けているものがあります。
ふりかえりをすること。
毎日自分自身のふりかえりを行うだけでなく、様々なインプットを得たイベントや、アウトプットしたイベント、すべてに対してふりかえりを行い、カイゼンを行い続けます。これは、私のライフワークに組み込まれています。
発信し続けること。
Twitterで、Facebookで。社内のチャットや、研修などで一緒になった人たちに対して。様々な場所で、自分の活動を発信し続けました。自分が「こういう人間である」ということを知ってもらう機会が増え、結果としてアウトプットの場につながることも多々ありました。
アウトプットし続けること。
記事でも、講演でも、どんな形でもいいので、何かしらのアウトプットを出し続けることです。最低月2以上は行えるよう、ペースを維持してきました。
フィードバックすること。
TwitterやFacebook、各種イベントなど、様々な人の話を聞き、いいと思ったものは「よかったです」というフィードバックをし続けています。私はフィードバックされると嬉しいので、自分が嬉しいことは、相手にもしたい、という気持ちから出た行動です。結果として、フィードバックしあう仲が増え、アウトプットの質が向上していきました。
エナジャイズすること。
フィードバックに似ていますが、こちらは誰かを勇気づけるということです。誰に響いているかは分かりませんが、Tweetで、講演で、様々な形式で誰かをエナジャイズする発信・アウトプットをし続けました。私も2年前に比べると、誰かにエナジャイズされることが多くなったように思います。
小さなことの積み重ねが、大きな成長を生む。それを今、実感しています。
成長のために何かを捨てる
2018年までは毎週3-4回、様々なところで講演したり、イベント等に参加したりをしてきました。
エンジンフルスロットル、120%のスピードで突っ走り続けたのですが、その結果体にガタが来たり、家族に迷惑をかけてしまったり、と歪みが出てくるようになりました。
2017年から、様々なコミュニティに参加し、運営にも携わるようになりましたが、これまでの生活を続けられなくなった以上、何かを手放さなければなりません。
抱えきれない分は、減らさないといけないのです。
2019年は、意図的にいろんなものを減らした年でもありました。
インプット・アウトプットの時間を減らす。
具体的には、イベントへの参加や、講演の実施を、基本週1以下、最大でも週2までにしました。週2だと妻にかなりの負担をかけてしまいますので、よほどのことがない限り控えるようにしています。
この結果起こったことは、アウトプットの質が上がったことです。時間が制限されることで、逆に1つのものに集中し、最大のアウトプットをし、そこから最大のインプットを得られるようなマインドへ変化していきました。
残業を減らす。
家族との時間をできる限り増やすため、残業をできる限りせず、帰るようになりました。ゆっくり時間をかけてのんびり仕事をするようなことがなくなり、会議の時間も設定した時間以内に終わらせたり、最大効率で成果を出せるよう仕事の進め方が変化していきました。
無理を減らす。
無理して働かないようになりました。少しでも体の不調を感じたら、できる限り休む。徐々に体の変調が長引くようになってきていたため、できる限り無理はしない、という方向に舵を取りました。この姿勢は、去年LINEの伊藤さん(@hageyahhoo )の活動を見ていて、私も無理しちゃだめだなと思った結果でもあります。
(仕事の)飲み会を減らす。
家族の時間やアウトプットを優先し、職場での飲み会に殆ど参加しなくなりました。それまでは月1程度で仕事関係の飲み会には行っていたように思いますが、2019年は恐らく3-4回程度しか行っていません。飲み会に行くとしても、「誰かとxxxを話す」のように、目的を持って、その目的を最大化させるような動きになりました。
仮面を被ることをやめる。
よなよなコーチングリトリート2019に参加してリトリートされてからは、「ファシリテーター」という自分の仮面を、少し緩めることができたように思います。それまではどの場にいてもファシリテーターとして場の促進に努めた結果、「本心が見えない」と言われたこともありました。今は、いくらか人間味のあるファシリテーターになれているのではないかと思います。
自分へのストレスも、かなり減ったように思います。
これらの減らす活動の結果、物足りなさや他の人へおいていかれるかも、という不安は少し増したものの、アウトプットの質は上がり、大きな成長に繋がったように感じます。
**無理はしない、QoLを大事にする、それでも成果を出す。**きっと、やり方はいくつもあるでしょうし、両立が不可能なものではないはずです。
私の挫折論
私は、挫折はたくさんしています(1年に2-3回は心を折られてます)。ただ、ほとんどのことをマイナスにとらえていないため、言い方を変えると挫折を挫折と捉えません。
起きた出来事すべてが学びであり、すべてが自分の成長につながると考えます。
悪かったことも、良かったこともすべてひっくるめてふりかえり、明日の自分に繋げる。
本当につらいときは、逃げてもいいと思っています。逃げ道をいっぱい作っておくのも、アウトプット量が多ければ無理なくできると感じています。
私のセイチョウ・ジャーニー
これからも変化と変化の旅は続きます。
今の私では想像できない未来が、きっと1年後には待っているでしょう。
日々のジャーニーを楽しみながら、これからも成長の道を歩んでいきたいと思います。
そしてバトンを渡す
これを見ているあなたに、何か感じて貰える部分があったなら、なにかやってみたいと思ったのなら、それを今すぐ行動に移してみてください。一歩動いてみてください。そこから、あなたのセイチョウ・ジャーニーが加速していきます。
後押しが欲しくて相談したい人は、私に相談してください。いつでも、相談に乗ります。