はじめに
2019/06/17-19に開催された、yycr2019(アジャイルコーチとスクラムマスターの宴、通称:よなよなコーチングリトリート)の参加レポートです。
このイベントは、アトラクタ主催で、COLONY箱根という素敵プレイスに集まり、みんなでRetreat(退却)しましょうというもの。
基本的にOST(Open Space Technology)形式でセッションを進めていき、各々が自由に参加しながら、Retreatを作り上げていきました。
参加の目的
普段、仕事やカンファレンスなど、自分を鼓舞しながらやってきました。
アジャイルコーチとして、チームファシリテーターとして、という他の人から見えているロールに応えるように無意識で動いていたのを、この3日間だけはそういうのをやめてみようかな、と。
「本当に自分の好きなように動いて、少しでもやりたくないことは絶対しない、というのをやる」というのが一番の目的でした。
あとは、副次的な目的として、「何か研修で使えそうなワークショップを作ってみたい」というのがありました。
今回は、どちらも達成できました。
やったこと
太字の内容はOSTのテーマと起案者です。
Day 1
- みんなで自己紹介
- ボードゲームいろいろ体験(やっとむ)
- けん玉
- 飲み会
- 闇を吐き出す
Day 2
- Social walk near the lake (Joe)
- アジャイル界隈の派閥を可視化する (関)
- ヨガを通してアジャイルを考える (いわむー)
- コーチするときに一番大事にしていることは? (山田)
- イイ感じのふりかえり方法考えてみよう(森)
- 実験:昼からビールは本当に美味いのか?(原田)
- アジャイル・スクラムを教えるワークショップ・研修(森)
- モブで研修を綺麗に作る(森)
- ワークショップ記事もくもく作成
- けん玉
- みんなでふりかえり
- 飲み会
Day 3
- のんびり朝読書
- けん玉
- 人狼ゲーム
- スクラムショーワークショップをやってみよう&カイゼン(森)
- みんなでふりかえり
得られたもの(内面)
- 開放
普段からやっている「意識して知らない人に話しに行く」「情報交換して学びに変える」「場を見る」「ファシリテートを意識する」を全部捨てました。
話したい人としか話していないし、嫌なことには近づかないし、やりたいことしかしない。これだけ自分本位で動いた経験はほとんどありませんでした。
- 本当に好きなもの
ふりかえりのことは考えないようにしていたのですが、疲れたなー、と感じた時に「やりたい」と感じたことは、結局ふりかえりでした。やっぱりふりかえりが好きなんだなー、と自覚しました。
- 自分の特性
新しいものや楽しそうなことはとりあえず手を出してみる、という自分のパーソナリティ。湖に散歩したり、けん玉を教えてもらってハマったり、普段ほとんどやらないボドゲをやったり。この場の雰囲気があったからこそ、色々やってみようと思えたのかもしれません。
得られたもの(経験)
- けん玉
yycr2019と言えばけん玉、というくらいけん玉やってました。多分4時間は触った。汗かくくらいやった。
そもそも大皿にすら乗せるのが困難だったのに、世界一周や灯台も一度出来るようになったし、帰ってからけん玉をポチって、家でやっています。
けん玉を持ってきたy.ohtaさんと、ライバルだった(もう追い抜かした)笹さんには感謝。
けん玉をやりながら、頭の中でカイゼンが回っていくのが分かるんです。この角度でやるとこうなる、じゃあ次はこの変数を変えると...みたいな。また、他の人の動きを見て、「こういう体の使い方をするとこう動くのか」と分析してみたり。
無意識に高速なふりかえりが行われていたのだと思います。
- 大人数でのワークショップ作成
一人でワークショップを考えることは何度かありましたが、大人数で考えて実際に形にするところまでを1日でやり遂げられたのはいい経験でした。ワークショップ作りのプロセス自体がアジャイルで、他のコーチの方たちから気付きを得ながら、これまでの知識や経験が高速でアップデートされていく感覚。自分が成長していく感覚をずっと味わっていられました。
ここち作られたワークショップである「スクラムショーワークショップ」は、すごくいいものです。ぜひ、色んな人にやってもらえるようになるといいなと思います。
記事はこちら
- ふりかえり読本の次のネタ
ふりかえりの話を一人で考えるかー、と画用紙広げていたら、わらわらと人が集まってきました。新しいふりかえりのやり方を編み出す、という元々想定していた結果には至りませんでしたが、ふりかえりを広めるための、私だからこそ書けるネタを得ることができました。これは、そのうち必ず本にします。
- モブブロギング
モブプロは実を言うとずっと自己流で、社外の人とやる機会がありませんでした。普段からモブモブしている人たちに流されながらモブをやって「たーのしー」となって。
記事の大枠を作るまででしたが、一人だと綺麗な構成にならなかっただろうなーと思います。
Retreat
がっつりリトリートされました。今までどこか無理していたんだろうな、と気づかされました。全員が自由で、かつ顔見知りもそこそこ多い。そんな環境だから、解放されて、でも気ままに動く中でそんな中で自分が真に欲しかったアウトプットも出せて。普段の仕事以上にイノベーティブなことをしていたという自覚があります。
黒と黄色
普段は黄色のシャツを着ていますが、ここでは黄色のシャツは持ってきていませんでした。そして闇を吐き出したり、やりたいように動いていた結果、黒い森というあだ名が生まれました。
yycr2019の感覚を覚えておけば、黒いTシャツでスイッチを入れることが出来そうです。
カンファレンスやイベント等で、私が黒い服を着ているのを見かけるようになる日も来るかもしれません。
次があれば
また参加したいです。きっと、次回は今回以上に自由になれる気がします。