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Google App Engine で始める Go 実践入門 Part 6 【Hello World】

Last updated at Posted at 2019-03-31

連載を通して簡単なブログアプリを作成しつつ Go/GAE について学んでいきます。
今回は Hello World を出力してみます。

パッケージ管理ツール dep のインストール

パッケージ管理ツールとして今回は dep を採用します。
Go 1.11 から導入された go mod でもいいとは思いますが、今回は dep で。

dep は次のコマンドでインストールします。カレントディレクトリの位置はどこでも構いません。

go get -u -v github.com/golang/dep/cmd/dep

次にパッケージ管理の初期化を行います。ディレクトリ名は自分のもので読み替えてください。

# プロジェクトルートに移動
cd $GOPATH/src/github.com/rema424/go-gae-blog-app-example

# パッケージ管理の初期化
dep init

ここまでが完了すると、 GOPATH 配下は次のようになっているかと思います。

$GOPATH
  ├── bin
  │     └── dep
  └── src
        └── github.com
              ├── golang
              │     └── dep
              └── rema424
                    └── go-gae-blog-app-example
                          ├── vendor
                          ├── .gitignore
                          ├── Gopkg.lock
                          ├── Gopkg.toml
                          └── README.md

Hello World

ウェブフレームワークには Echo を採用します。
Echo のガイドに App Engine を利用する場合のレシピが載っているので参考にします。

Google App Engine Recipe | Echo

以下、ターミナルでの作業はプロジェクトルートで行っていきます。

# ディレクトリ移動
cd $GOPATH/src/rema424/go-gae-blog-app-example

# ディレクトリ作成
mkdir -p module/blog/main module/blog/handler

# ディレクトリ移動
cd module/blog/main

# ファイル作成
touch app.yaml app.go app-engine.go app-standalone.go

# ディレクトリ移動
cd ../handler

# ファイル作成
touch hello_handler.go

この時点でのディレクトリ構成は次の通りです。

go-gae-blog-app-example
  ├── .vscode
  │     └── settings.json
  └── module
        ├── blog
        │     ├── handler
        │     │     └── hello_handler.go
        │     └── main
        │           ├── app-engine.go
        │           ├── app-standalonde.go
        │           ├── app.go
        │           └── app.yaml
        ├── vendor
        ├── .gitignore
        ├── Gopkg.lock
        ├── Gopkg.toml
        └── README.md

ファイルにコードを書いていきます。

modue/blog/handler/hello_handler.go
package handler

import (
	"net/http"

	"github.com/labstack/echo"
)

type (
	// Response ...
	Response struct {
		Message string
	}
)

// HelloHandler ...
func HelloHandler(c echo.Context) error {
	message := "Hello World!"

	res := &Response{
		Message: message,
	}

	return c.JSON(http.StatusOK, res)
}

// ParrotHandler ...
func ParrotHandler(c echo.Context) error {
	message := c.Param("message")

	res := &Response{
		Message: message,
	}

	return c.JSON(http.StatusOK, res)
}
modue/blog/main/app.go
package main

import (
	"github.com/rema424/go-gae-blog-app-example/module/blog/handler"
)

var e = createMux()

func init() {
	e.GET("/", handler.HelloHandler)
	e.GET("/:message", handler.ParrotHandler)
}
modue/blog/main/app-engine.go
// +build appengine

package main

import (
	"net/http"

	"github.com/labstack/echo"
)

func createMux() *echo.Echo {
	e := echo.New()

	http.Handle("/", e)

	return e
}
modue/blog/main/app-standalone.go
// +build !appengine

package main

import (
	"github.com/labstack/echo"
	"github.com/labstack/echo/middleware"
)

func createMux() *echo.Echo {
	e := echo.New()

	e.Use(middleware.Recover())
	e.Use(middleware.Logger())
	e.Use(middleware.Gzip())

	return e
}

func main() {
	e.Logger.Fatal(e.Start(":8080"))
}
module/blog/main/app.yaml
runtime: go
api_version: go1.9

handlers:
  - url: /.*
    script: _go_app

inbound_services:
  - warmup

Go の Build Constraints (もしくは Build Tag ) と呼ばれる機能を使っています。
これにより App Engine 環境でもその他の環境でも動作するコードになっています。

Build に関する機能を使っているためアプリケーションの動作にはビルドが必要です。
go run での起動はできないことに注意です。

ソースコードが出来上がったら次に関連モジュールを dep でインストールしていきます。
dep はソースコード上で import ブロックに記載されたモジュールを一括でインストールします。

# ディレクトリ移動
cd $GOPATH/src/rema424/go-gae-blog-app-example

# モジュールのインストール
dep ensure -v

モジュールが vendor ディレクトリ配下にインストールされているのが分かるかと思います。

これらモジュールは git 管理する必要はないので、.gitignore に vendor を追加します。

echo 'vendor' >> .gitignore

それではローカル PC 環境でアプリケーションを起動します。

# app.yaml のあるモジュールルートに移動
cd module/blog/main/

# ビルドを実行
go build

# バイナリを実行
./main

アプリケーションが起動するので、ブラウザで localhost:8080 にアクセスすると Hello World! が表示されるはずです。

App Engine ローカル開発サーバーの起動

App Engine はローカル開発サーバーを提供しています。

これにより「ローカルでは動いていたのに App Engine にデプロイしたら動かなかった」という可能性を小さくすることが可能となっています。

dev_appserver.py module/blog/main/app.yaml

サーバーが立ち上がるので、localhost:8080 にアクセスすると Hello World! が表示されます。
以降の開発は App Engine ローカル開発サーバーで行うと良いでしょう。ホットリロード機能も付いています。

dev_appserver.py でサーバーを起動すると、同時に Cloud Datastore Emulator も起動されます。
今回は Cloud Datastore は使わないので、次のようなオプションを指定することによりサーバーの起動を速めることができます。

dev_appserver.py module/blog/main/app.yaml --support_datastore_emulator=False

--support_datastore_emulator=False なしで起動すると、 app.yaml と同じディレクトリに index.yaml というファイルが自動生成されますが、 Cloud Datastore は使わないので削除しておきましょう。削除しておかないと後のデプロイの工程で失敗します。

dev_appserver.py ではなく goapp serve コマンドでも同様にサーバーを起動することができます。

goapp serve module/blog/main/app.yaml

goapp serve コマンドは dev_appserver.py のラッパーになっています。
ただし、オリジナルの dev_appserver.py よりも利用できるオプションが少ないので goapp は基本的には使わなくて良いかと思います。

例えば、サーバー起動時に環境変数を渡すといったことが dev_appserver.py ではできますが goapp serve ではできません。

App Engine のローカル開発サーバーはホスト OS 上で export された環境変数は読み込みません。環境変数を利用するためにはサーバー起動時にオプションで渡すか、 app.yaml ファイルに記載するかのどちらかになります。

しかし、GitHub にアップできないような情報に対して環境変数を使いたいので、GitHub で管理したい app.yaml には環境変数は定義できません。したがって、必然的に goapp ではなく dev_appserver.py を使うことになるかと思います。

おわりに

次回のテーマは『リモートデバッグ』です。

よかったら Twitter フォローしてね。@_rema424

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