IBM Cloud 認定資格の取得が必要となり試験を受けたので、情報収集、対策、試験当日、感想といった内容をまとめてみました。これから受験する方の参考になればと思います。
(個人的には複数受けましたが、共通の内容として書いています。)
##準備の流れ
・情報収集
・公式ページで資格と試験の確認
・試験の概要(制限時間、出題問題数、合格に必要な問題数、試験範囲 等)を把握
・サンプル問題を解いてレベル感をチェック
(ここからは、個々人のスキルバックグラウンドに寄ってくるので、人それぞれ)
・Study Guide で出題範囲の詳細項目の確認
・ICCT (IBM社員はyour learning) の学習パスに沿って、自分に必要と思われるものを重点的に取捨選択
(練習問題、quiz、などが提供されていれば、問題を解くのが良いでしょう)
・馴染みのない分野があれば、重点的にポイントを抑える
##情報収集
IBM Cloud 認定資格について概要をざっと把握するには、こちらの記事が参考になります。
IBM Cloudの認定資格をとろう(概要編)
https://qiita.com/teruq/items/62fe97cd25c0110ee030
IBM Cloudの認定資格をとろう(IBM Certified Solution Advisor - IBM Cloud Foundations V2編)
https://qiita.com/teruq/items/b36655d0b31ddc8861fe
IBM Cloudの認定資格をとろう(IBM Certified Professional Developer - Cloud v4編)
https://qiita.com/teruq/items/8fa3cb22aa8f4fa23866
IBM Cloudの認定資格をとろう(IBM Certified Solution Architect - Cloud v4編)
https://qiita.com/teruq/items/1aa4da4a4b2d74a2abbe
IBM Cloudの認定資格をとろう(IBM Certified Professional SRE - Cloud v1編)
https://qiita.com/teruq/items/0bbff8d2d562376e47b9
##資格の種類とレベルの確認
私の場合、受ける試験が決まっているところから始まりましたが、どんな資格があるかを調べるところから始める場合は、こちらにロール毎の資格種類とレベルが紹介されているので、この中から取得する資格を選びます。
Role-Based Certifications
https://www.ibm.com/training/cloud/jobroles
##資格と試験の公式ページの確認
対象の資格が決まれば、公式ページを確認します。資格(Certification)のページとそれに対応した試験(Exam)のページがそれぞれあるので両方を確認します。
例えば、「IBM Certified Solution Advisor - IBM Cloud Foundations V2 」という資格を取得するには、「Foundations of IBM Cloud V2 (C1000-083) 」という試験に合格する必要があります。
資格:IBM Certified Solution Advisor - IBM Cloud Foundations V2
https://www.ibm.com/certify/cert?id=C0002201
試験:Foundations of IBM Cloud V2 (C1000-083)
https://www.ibm.com/certify/exam?id=C1000-083
###試験ページのObjectives タブ
試験のページのObjectives タブに、出題総数、合格に必要な問題数、制限時間が確認できます。また、出題範囲の大項目毎の、配点% が記載されているので全体像を把握できます。
Foundations of IBM Cloud V2 (C1000-083) の場合、
Number of questions: 60
Number of questions to pass: 43
Time allowed: 90 mins
###試験のページのExam Preparation タブ
Exam Preparation タブには、Sample Test とStudy Guide が提供されています。
Sample Test は10問程度なので、真っ先にやってみてレベル感をみてみるのが良いかと思います。
Study Guide (PDF) には更に細かい出題範囲が記載されてあり、Detailed Exam Objectives にブレイクダウンされた項目と、参考資料リンクが記載されています。
ざっと目を通し、自分が馴染みの無いところや、自信のないところを中心に、分からない単語を自分で調べたり、提供されているリンク先を読んだりして勉強を進めていきました。
勉強法は人によると思いますが、私はこのStudy Guide を結構意識して勉強しました。受験してみて、確かにこれらのトピックから出題された、といった感じです。ただ、だからといって、直接的な対策になるわけでは無いので、もどかしいところではあります。
試験によって、提供されている情報量は異なりますが、 Foundations of IBM Cloud V2 (C1000-083)の場合は、e-Learningや、学習パス、オンライン・コースなど、無料で提供されているものが多いです。これらも試験公式ページのExam Preparation タブに紹介されています。
##ICCT (IBM Center for Cloud Training)
下記ICCT にて公式に各試験毎に学習パスが用意されています。一部Foundations of IBM Cloud V2 (C1000-083) 向けは無料で提供されているようですが、基本は有料です。(IBM社員は社内のYour Learning サイトのICCTで無料で受けられます。)
IBM Center for Cloud Training
https://www.ibm.com/training/cloud
2020年10月にICCT が紹介されたブログ:
IBM Center for Cloud Training が新たに提供する、クラウド開発者の認定資格
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/new-cloud-developer-certification-by-the-ibm-center-for-cloud-training/
##その他、参考サイト
直接試験対策ではないですが、試験範囲で分からない単語を調べたり、自分が弱い分野を勉強するには、このあたりが参考になりました。動画では実際のポータル・デモも短い時間にまとめられているので、いくつか選択的にみてみました。(もっと見たいところではありましたが、思うほど多くは見られませんでした。。)
IBM Cloud 資料(英語/日本語、オンライン・マニュアル)
https://cloud.ibm.com/docs
技術よりな人が最初に読む_IBMCloud柔らか層本(日本語、パワーポイント)
https://ibm.ent.box.com/v/ibmcloud-yawaraka
3分でわかるIBM Cloudシリーズ(日本語、動画)
https://video.ibm.com/channel/nwgqhN9eV7f
YouTube チャンネル: IBM Cloud Foundation Skills Series(英語、動画)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLmesOgYt3nKCfsXqx-A5k1bP7t146U4rz
##アセスメント・テスト
有料(¥3,300) になりますが、練習としてアセスメントテストを受けるのも良いでしょう。アセスメントテストを受けても資格は取得できませんので、ご注意ください。
アセスメントテストは、認定資格試験を自宅受験する場合と異なりproctored では無いため、身分証明書の提示も不要ですし、周囲の写真を取ったり、カメラをオンにする必要もなく、Webから申し込めばすぐにオンラインで簡単に受けられます。何度受けても、内容は同じとの事です。
##予約
まず日程を決めて、先に申し込みしておいてから、計画的に勉強するのがおすすめですが、私の場合は勉強&心の準備ができたと思ったら、前日申し込みで会場受験しました。(混んでいると希望日程で申し込みできないこともあるので、早めに予約しましょう。)
IBM認定資格 - 申し込みはこちらから
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/IBM.aspx
###頻繁開催の会場情報
ご参考まで、チーム内の口コミ情報で、毎日もしくは頻繁に開催されている会場情報です。最新情報は公式ページでご確認ください。
・秋葉原
・西新宿7
・池袋(月曜以外)
・渋谷
・田町 (月曜日やってました)
##会場受験の当日の流れ
(別途)
##受けた感想
・範囲がとにかく広い。出題範囲に記載されている通りの割合で、満遍なく出題された印象です。配点% が低い項目でも、切り捨てず、ざっとでも目を通してキーワード+その周辺を拾うくらいはしておくのが良いと思いました。
・実際にポータルを使っていないと分からなそうな問題もいくつかあり(多くは無いですが)、普段から使っている人の方が有利かもしれない印象を受けました。
・ICCTが社員には無料で提供されていることを初め、合格した人の体験談や勉強方法紹介ブログなど、情報は社内の方が多い印象です。資格自体の認知度向上活動も今後推進されていくようなので、外部向け情報も増えてくると良いですね。