IBM Certified Solution Architect - Cloud v4とは
過去記事IBM Cloudの認定資格をとろう(概要編)のとおり、IBM Certified Solution Architect - Cloud v4はIBM Cloud認定資格のProfessional(中級)レベルの1つです。しかし、難易度はさほど高くはありません(私見)。個人的には初級のIBM Certified Solution Advisor - IBM Cloud Foundations V2よりも簡単ではないかと思っています。
出題範囲
公式のStudy Guideがベースです。ただし、例によってこれ以外の出題も多少ありえます。
試験規約により具体的なアドバイスはできないのですが、出題範囲はFoundationsとあまり変わらず、問題文や選択肢はむしろわかりやすいものが多かった印象でした。
アーキテクトというと領域は広いですが、IBM Cloudにはどのようなサービスがあり、それぞれどのような特徴や制約があるか、というところを理解している必要があります。ですので、自分はクラウドネイティブなアプリケーションアーキテクチャを考えるのは得意です、という人ではおそらくは受かりません。むしろ、ユーザーとしてIBM CloudをクラシックインフラストラクチャーからVPCまで幅広く使い、KubernetesやOpenShiftに普段から触っている人であれば特に事前準備なしで受かると思います。
無料で受けられるe-ラーニング
この試験に特化したものは残念ながらなさそうです。
有料で受けられるe-ラーニング
Cloud Developer Professional - Learning Path
- URL https://www.ibm.com/training/path/138/
- 所要時間 36.3時間
有料で、なんと年間$3600のサブスクリプション購入が必要です。ただし、このコースだけではなく、他のProfessionalレベルのIBM Cloud認定資格のe-ラーニングも含まれているようです。
IBM Cloudの認定資格をコンプリートしたい、会社がお金を出してくれる、英語でも大丈夫、という方は利用してみるといいかもしれません。
なお、私はこれを受けていないので、本番試験で有用なものかはわかりません。
受験方法
PersonVUE社のサイトから「C1000-100: IBM Cloud Solution Architect v4」を予約し、最寄りの会場で受験してください。受験料は2万円(税抜)です。
テストセンターによって試験を開催している日にバラツキがあります。東京駅近辺ですと、秋葉原のテストセンターはほぼ毎日開催していますし、前日予約も可能ですので、急に受けたくなったときはお勧めです。
出題形式
1/4択はまた2/5択がほとんどです。基本的には「正しいものを全て選べ」系の問題はないので、そこは安心です。
ちなみにもちろん試験は英語です。
試験時間は90分です。私の場合、足りないということはありませんでしたが、あまり余裕はありませんでした。
合格条件
64問中44問以上の正解で合格となります。正答率68%以上に相当します。
リトライしたい場合
1回で駄目でも記憶がフレッシュなうちに2回目を受験することをお勧めします。IBMの認定試験は同じ試験を30日間に2回まで受験できます。もちろん別料金です。
アドバイス
普段からIBM Cloudの環境構築をしている人であれば難しくはないです。IBM Cloud上のアプリケーションを開発しているだけという人だとIaaSまわりの問題は難しいかもしれません。
ただ、初級のFoundationに合格した人ならこの試験も難しくはないと思います。まずはFoundationを取りましょう。